bhku-hm

ザ・クロマニヨンズ。ゴリパラ見聞録。

bhku-hm

ザ・クロマニヨンズ。ゴリパラ見聞録。

最近の記事

  • 固定された記事

マーシーは日常を歌う

 ここ数十年、不安というものから開放されたことがない。心配性なのかもしれない。失敗したらどうしよう。また嘘をついてしまった。仕事に行きたくない。そもそもなんでこんな目に…。  熟睡なんて久しくしたことがない。半分諦めている。これがずっと続くと思ってる。  マーシーの得意技。日常の不安をニュートラルに戻してくれる。  特に何も起きないクソな毎日。油断してるとネガティブに引っ張られる。  それでいいじゃん。  ロックンロールは何も解決しない。すべて肯定する。  明日仕

    • 和光でクロマニヨンズのライブ。

       ツアー後半はホールだ。  ヒロトは登場間もなく勢い余ってマイクスタンドを倒し、そのままあいのロックンロールを絶叫。もはや歌ってない、絶叫。2曲目の大山椒魚で、手をゆっくりと左右に差し出しながら「長い旅になる」と歌っているのを見て早くも涙腺が緩んだ。  ヒロト、「そういえばゴールデンウィークはみんな遠くには行かないのか?ここでいいんか?」。ここじゃなきゃだめなんですよ。  ライブハウスのときと比べて、演出が凝っていた。背景が変わったり、照明も多彩だった。恋のOKサインは

      • 甲府でクロマニヨンズのライブ。

         甲府コンビクションはキャパが350〜400人くらいだと思う。ほんと学校の教室のくらいの広さ。    よくコロナ期間を乗り越えてくれました。有り難うございます。  整理番号は331番。最後のほうに呼ばれ、すでにキチキチになっている状態の中に「すいませ~ん。」と無理矢理入っていった。入って5分後に椎名さん登場笑。前説が終わりステージが暗転するとわーっと前の方に人が集まり、後ろの方は若干の隙間ができた。あいのロックンロールが始まるとお客さんは飛び跳ね、音圧でハコの中がエネルギー

        • 川崎でクロマニヨンズのライブ。

           クラブチッタに来たのはJUNGLE 9以来だろうか。傾斜も段差もなくシンプルな造りのライブハウスだ。  1曲目のあいのロックンロールは予想通り速かった。激しいバスドラと叫ぶような歌い方。2曲目の大山椒魚でもう泣いてた。  個人的に一番ライブ化けしたのは恋のOKサイン。ミラーボールがキラキラまわる。ヒロトはお客さんと会話するように歌う。まるで映画。  「今日のライブがよかったらCDやレコードを買って下さい。まったく同じものが聴けます。いや違う、今日のは今日だけだ。」

        • 固定された記事

        マーシーは日常を歌う

          「水平線」を観た感想。(ネタバレ)

           死んだらただの骨だ。最終的には骨すら残らないんだろう。  僕らは誰にも迷惑をかけずに生きていくことができない。それどころか他人に悪意をぶつけることもある。自分の置かれた環境を受け入れ、どうにもならない思いを秘めながら、ときには自分のエゴの通すことに振れ、ときには誰かを思いやることに振れる。地域の限られた人間関係のなかでそれがわかりやすく描かれている。  それでも一瞬、全員が前を向けることがあるのなら…。みんながみんなを許せたら…。  主人公は犯罪者の骨を撒くという決断

          「水平線」を観た感想。(ネタバレ)

          白髪染めるか問題。 

           実家が近くなので、だいたい月に一回のペースで帰っている。その時ついでに近所の床屋さんで髪を切ってもらう。小学生の頃から通ってる床屋さんで、もう30年以上になる。美容室や1000円カットに行ったこともあるが、結局この床屋さんにお世話になっている。  小学生だった僕はおじさんになり、床屋のおじさんはおじいさんになった。二人の関係性はそのまま、時間が止まってる。  男の場合、精神的には小中学生のまま年をとる。なにかのきっかけで、おじさんはおじさんを演じなければならない。  

          白髪染めるか問題。 

          菅谷晋一さんの個展に行ってきた。

           菅谷晋一さんはクロマニヨンズなどのレコードジャケットを手がけるデザイナーさんです。個展は今回で2回目です。  ギャラリーに入ると菅谷さんが出迎えてくれました。「今年もありがとう。」なんと去年来たことを覚えていてくれました。  では作品の一部です。  左右非対称の立ち姿。バッチリ開いた瞳孔。どこを見てるのかよく分かりません。短い時間で描かれたそうです。2度目からは狙って描いてしまうので、もう描けないとおっしゃってました。   刺繍されてます。 ステンドグラスになっ

          菅谷晋一さんの個展に行ってきた。

          今日もクソだるいな、働くか〜。

           ところがいつのまにかスキルがついてることに気がつく。そして自分の特性に気づくこともできる。この仕事は比較的自分は秀でてるとか、これは人より苦手だとか、そういうことが分かってくる。生まれつきの能力によるものもあるし、場数を踏んでいくなかで初めて発見できるものもある。  そして定年までにすべてを習得するのは無理だと悟る。お客さんがいる立場で、給料を貰ってる立場で、不完全なままサービスを提供する。  たまに感謝されることもある。なんで?と思ってしまう。余裕がない。  資格を

          今日もクソだるいな、働くか〜。

          「あっちこっちじゃあにー」感想。(ネタバレなし)

           主人公はお笑い芸人。以前はコンビを組んでいたが解散し、今はピンで活動している。  全部を笑いに持ってこうとする主人公。ひたすら空回りしてしまう。でもやめない。見ていて痛い。気まずくて目をそらしたくなるシーンが続く。  後半物語が展開する。おおう、そうだったのか~。気軽なかんじで見ていたが、そのあたりから身を乗り出して見てた。  ラストでさらに急展開。クロマニヨンズの曲が疾走する。ほんとに?ほんとに?何だか分からない感情が噴き出し、周りに隠れながら泣いてしまった。  

          「あっちこっちじゃあにー」感想。(ネタバレなし)

          ゴリパラ見て泣いた。(ネタバレ)

           ぺぺさんのお父さんの広ニさんが亡くなった。元気なイメージがあったのでびっくりした。  ぺぺさんが広ニさんと最後に会ったとき、初めて広ニさんとハグをした。その時広ニさんはありがとうと言って泣いた。  ゴリさんが「俺しきらんかもしらん。」と言ってた。自分もそうだ。父親とハグするなど想像がつかない。  自分は高校生のときに母親を亡くした。そういえば、亡くなる前の日、病院のベッドで横になってる母親に自分から手を出して握手をした。  斉藤さんが「俺も抱きしめろよ、じゃあ。」と

          ゴリパラ見て泣いた。(ネタバレ)

          「ライブ盤」。日本語で言うと「実況録音盤」!

           ザ・クロマニヨンズのライブ盤が発売されました。  今日日音源というのはネットの配信で購入できるものが多く、媒体がCDやレコードのみの場合でも、ネットで注文して自宅に届く、これが一般的だと思います。  僕はいまだにお店まで買いに行きます。なぜか予約もしません。なんかめんどくさい。学生の頃の、帰りの電車でがまんできずにビニール包装を破って歌詞カードをめくってた、あのかんじです。  フラゲ日に新宿のタワレコへ。このお店は発売日に何かしらの展示をやってくれるので毎回楽しみにし

          「ライブ盤」。日本語で言うと「実況録音盤」!

          大好きなこと

          自分の場合はいきなり雷に打たれたように何かを好きになったということがない。 気付いたから繰り返しそれに触れてる。あれ?自分はこれが好きなのかなって思う。 離れることもある。一時的に興味が他のものに行くこともある。でも戻ってくる。 ってことは大好きなんだろう。そういう感じです。 自分が大好きなことを自分と同じように大好きで支えてくれてる人達がいる。自分はその人達を見るのも好きだ。 ファンのファン。 やさしいから好きなんだという言葉があるが、彼らを見てるとやさしさを感

          大好きなこと

          荻窪トップビートクラブでクロマニヨンズのライブ

           たぶん3年以上ぶりのライブハウス。トップビートクラブは天井がアーチ状にレンガで覆われていて、真ん中にミラーボールがある素敵なハコだ。どこから見ても近い。ライブハウスってこうだったよな。  ヒロトは手を抜くということを知らない。とにかく全力で歌ってた。あんな絶叫に近い歌い方をして、飛び跳ねて…毎回圧倒される。そしてエネルギーをもらう。毎日毎日自分は何を悩んでいるんだろうという気持ちにさせられる。  満面の笑みで「荻窪なんて難しい漢字の場所にみんなよく来れたなあ。」と言った

          荻窪トップビートクラブでクロマニヨンズのライブ

          中野サンプラザにクロマニヨンズのライブに行ってきた

           個人的にはツアーMOUNTAINA BANANA最後。  中野通りは駅から桜並木が続く名所で、その日はちょうど満開だった。強めの風が吹くと花びらがチラチラ舞ってきれいだった。中野サンプラザは今年7月に閉館するとのことなので、来るのはおそらく最後だろう。横断歩道から桜ごしに建物を見上げ、少しのあいだ浸ってた。  夕方になるとクロマニアンが集まってくる。革ジャン率高し。楽しそうに話してる人、写真を撮ってる人、スーツでかけつけたピン参戦の人。みんなやりたがってる。  今回は

          中野サンプラザにクロマニヨンズのライブに行ってきた

          立川でクロマニヨンズのライブ。

           今年も無事ツアーの季節がやってきた。  会場はたましんRISURUホール。発券したチケットには3列と印字されていて、個人的には過去一の良番だった。席を探すと前から2列目の椅子に「3列」と表示されている。先に座っていた方に「すみません、ここ何列目ですか?」と尋ねると「3列目ですよ。1列目がないみたい。」と教えてくれた。前から2列目でクロマニヨンズが見れることになった。  前説が始まった。コロナの世の中になってからは以前より抑えめのトーンだ。声は出していいけどずっと歌うのは

          立川でクロマニヨンズのライブ。

          ゴリパラ見聞録のTVer配信が始まる。

           ゴリパラ見聞録のTVer配信が始まる。  ついに…ついになのだ。    ゴリパラ見聞録とは福岡のテレビ番組で、僕が住んでる埼玉県でも数年前までは放送されていたのだが、いきなり終了となり今は見れない状況だ。いちおう旅番組ではあるが、ジャンルで区別するのは難しいだろう。    出会ってしまった。斉藤さんとゴリさんがマジ喧嘩してたんだ。最初はなにか尖った感じのドキュメンタリーなのかなと思った。いや違う…旅番組?にしてもこの漂うリアルはなんだ?  世の中の理不尽や人間の醜さを笑

          ゴリパラ見聞録のTVer配信が始まる。