見出し画像

【ブラクロ移籍】作品の質と商業化

好きな漫画、ブラッククローバーが週刊少年ジャンプからジャンプGIGAに移籍をする。ジャンプGIGAは、季刊誌である。年に4回の発刊。
 
移籍の理由は、「連載が長く続いてきた事で、徐々に週刊連載の制作スケジュールが、自身の執筆状況と合わなくなってきたこと。」が経緯らしい。
 
週刊誌は、大変である。週刊誌の制作の他、人気が出ればアニメ化・映画化・舞台化まで監修する必要がある。
 
アメリカは、確か大部分でキャラクターの肖像権やライツ事業に関して、
製作者や作者に著作権がなく、マネジメント会社が著作権を持っていた気がする。その為、マネジメント会社が監修を行うので、スピード感を持って展開を進めることが出来る。作者の負担も少ない。お金の旨みは少ないが。
 
その為、マネジメント会社が気に入る作品ばかり製作者が作るようになるので、日本のように多種多様な作品が生まれることは少ない。人気作品の追加エピソードばかり、話題になる。
 
素人が申し上げるべきではないのかも知れないが、ブラッククローバーの移籍を受けて、漫画において、「作品の質と商業化」のバランスは上手く取れているのだろうか? と疑問が出てきた。
 
確かにブラッククローバーは直近ジャンプの掲載順が、少しずつ落ちていっていた気がする。語弊を無くすのであれば、今でも作品大好きである。
 
ただ掲載順の低下が、作品の質における1基準とするのであれば、商業化を重視しすぎた余り、徐々に構成を含む内容の作品の質が落ちてきていると解釈することも出来る。
 
漫画家さんも色々なタイプがいるらしい。進撃の巨人の諫山先生は、エピソードが初期からある程度決まっていたとインタビューで見た。
 
Fairly TailやEdens zeroの真島先生は、1つのエピソード中にもキャラをどう動かすかを基準に、幾つもシナリオを考えて変更するタイプらしい。漫画のあと書きで見た。
 
仮にエピソード中に変わる方であれば、シナリオに悩むこともあるだろうし、週刊誌の縛りが影響を与えることもあると思う。ベストを出せない状況もある。
 
週刊誌に掲載することで、より多くの人に定期的に見てもらうことが出来、露出が増え、商業化の旨みは作りやすいだろう。また、ブラッククローバーが初めは少年週刊ジャンプで刊行されたから、アニメ化も出来たと言われれば、そうだと思う。
 
ただ、アニメ化等のお仕事で作品の質が下がるのであれば、
早めに連載媒体の変更を考慮してあげてほしいと思った。
だから、移籍するんだよっていう話ではあるが。

皆、そのルールで頑張っていると言われることもあるかも知れないが、人気作品であるし、作品の質も含め、ベストを考えるのは悪いことではないはず。

アニメも昔は週に1回放送が基準であったが、毎クール化に変わった。
 
クールが終了次第、次回作の目処や期待感を持たせ、ゲーム化やグッズ販売をすることで、ファンの熱を冷めないように施策を凝らし、次のクールを迎える。だが、人気だ。
 
作品の質と商業化が上手くバランスが取れるように業態も
変化しつつあると思う。
 
週刊誌がダメと言うつもりはない。ただ、昨今のアニメ、ましてや小説や映画より短期間での厳しいスケジュールがあることは事実だ。
 
漫画もこういった業態の変更は検討出来ると思うし、週刊誌に拘るのではなく、うまーいタイミングで媒体変更したりすることで、作品の質を担保出来る環境を整えてあげるべきではないかと思う。作品の質が落ちたと印象を読者に持たれたら、作者が可哀想だ。読者は覚えている。
 
常に作者が出せるベストが作品になれば、始まりから終わりまで愛される漫画がより増えていくのではないかと思う。素人の意見です。
 
まあ、なんにせよ、ブラッククローバーの最終に向かう新章も楽しみだ。
読者としては、お体に気をつけて、先生には頑張ってほしい!と思う。
 
余談:
 
ブラッククローバーのアニメは、音楽の挿入と盛り上げ方が斬新。
ここまで、曲の音を大きく、また邪魔せずに表現しているのは初めてだった。上がる部分で、上がる歌詞がくる。
 
ここの感覚ピエロのハルカミライで、心が震えない人はいるのだろうか? 
限界を越えろ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?