車椅子移乗へ
車椅子をベッド横につけます。
車椅子は真横につけるのではなく、45°ぐらいの角度にして置きます。
利用者の両わきから腕を差し込み、肩甲骨辺りに手を添えます。片足を、利用者の両足の間に入れます。そして車椅子の方へ、体を移動させます。
だけど全く上手くいきません。
重たいし、足絡まるし、車椅子の位置がわからないしでわけが分からず。手伝ってもらいながら移乗をしました。
前回のようにとにかく、素人の私はこの移乗がものすごく危なっかしい。
利用者の両足の間に、自分の片足を入れる。
肩甲骨辺りに手を添えて支える。
「それじゃあ、立ちましょう。はい、せーのっ」
って、立ったけれども車椅子まで遠い。全然車椅子の位置が分からない。
立った状態から、利用者を車椅子の方へ、体の向きを変える。
体の向きが変わらない。
立った状態からどうしたらいいのかわからない。
冷や汗がタラーっと頬を伝わる。
腰が悲鳴をあげそう。
そんなに寄りかからないで。
ガッツリ体を掴まれている。
利用者には私の腰の辺りを持たせているが、肉を掴まれている。
どこからこの握力が来るのか痛すぎる。
とりあえず我慢して歯を食いしばり、立位状態から車椅子の方へ向きを変えて…と思ったら
向きを変えるときに、利用者の足と自分の足が絡まり、しかも立ててあったはずのフットレストが、元の位置にもどって、更に絡まってー。
もう、どうしたらいいか分からず、ベッドに戻りました。
「そのやり方で、概ね合ってますけど、利用者の間に入れた足も、利用者の移動に合わせて動かさないと、自分も利用者も怪我をしかねないですよ。」
確かに、移乗のやり方は色々あるようですが、この場合足元のスペースを確保しなければいけません。
また、利用者を立位状態にしてから、上半身の動きだけでは腰に負担がかかります。
しかも、間に入れてる足は利用者が、膝崩れをした時に、支える役目があるので、足は利用者について行くようにしなければ危ないです。
再度チャレンジ
「すみません、もう一回、車椅子へ移動します。よろしくお願いしますね。」
利用者に申し訳ない。断りを入れて始めます。
しっかり、肩甲骨の辺りに手を添えて
利用者の足の間に自分の足を入れる
足元のスペース、フットレストの位置を確認
しっかり支えられるように、自分の足を少し大きく広げる
「せーのっ。」
勢いがつきすぎないように、且つスムーズに方向転換して、車椅子へ着座する時はソフトランディングでふんわりとイメージ。
なんとか車椅子への移乗成功です。毎日これを何人もやるのかー…大丈夫か…
「そんな感じでいいですよ。慣れてくれば力の入れ方がわかるし、腰の負担もそれほどないから、
数をこなしていきましょう。」
優しい介護長。
因みに聞いてみました。
「介護長は移乗する時、軽々やっているように見えましたけど、重たくないのですか?」
「そりゃ、重いよね。」
「ですよね。……いっぱい練習します!」
最初のうちは1人で移乗をやるのは危ないとの事なので、介護長と一緒にやるようにしました。
先ほども、説明しましたが、移乗のやり方は本当に色々あるようですね。
利用者の身体の状態にもよりますし、施設によっても違うようです。これから、色んなパターンを勉強して利用者と介護職員がお互いに安全な方法を見つけて行きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は食事介助編を紹介したいと思います。
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