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私は不倫していた。内緒話編1.5話:猫として

「そういう時」に猫っぽく扱うということに慣れてきたころ、一回「最中」に素に戻ってしまったことがある。その際自分は何をしているんだろうという虚無感に襲われたが、彼女は絶賛「猫モード」だった。
もう一度自分のやる気スイッチをいれ、続けたが彼女にはバレていて、その際大変不機嫌になっていた。そこも愛おしかったのは言うまでもない。

お風呂に入るときも鎖と鍵は外さず鎖の端を私が持ったまま、一緒に入ってほしいといつも言っていた。鎖はステンレス製なので錆びないが鍵は実用的なものではなく、可愛さ重視なので錆びるかと思ったが良く拭いて乾かせば大丈夫だった。
というか鍵型のアクセサリーがあることに驚いた。しかも有名ブランドのものでそれをモチーフにしてアクセサリなどをたくさん作っていた。どこのブランドかわかる貴方は通かもしれない。ちなみに彼女のリクエストだ。
結局、彼女に送ったプレゼントの中でこれが一番高価なものになってしまった。今あの鍵はどうしてるんだろうか?捨てるにしてもまあまあ高価だし、宝石だってついていた。考えないでおくことにしよう。もし、ほかの奴に使われてたら死ぬほど嫌だが、南京錠を開ける鍵は私が結局持っているのだから使いようがないので安心している。

猫モードの彼女は時々悪いことをしようとする。私の時計をその辺に放り投げてみたり、私のシャツの一番下のボタンを引きちぎってみたりしていた。その度期待に満ちた目でそれを見せびらかし、叱ってほしそうだった。んで、捕まえておしおきするのだ。私はこのおしおきのための鬼ごっこがとても好きでいい年して恥ずかしいほど本気になった。
時々叱ってほしそうなのを放置したりすると気を引こうとする姿がとても可愛く、あえて気づかないふりをしたりするのが最高だった。

私は朝から何を書いているのだろう。

そんな人には言えないようなじゃれ合いを書き記しながら、飼っている黒猫を膝にのせて撫でている。あ、膝にのせてるのはもちろん本物の猫ね。
飼い猫をみるたび、思い出すようになってしまった。もちろん私は猫で興奮するアブノーマルな人間ではないので、この子の貞操は大丈夫だ。

でも、今にして思えばどう考えても彼女は猫ではなく、人間だったな。
私にはエロ過ぎる思い出となってしまった(笑)

あー会いたいなぁ。

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