書き出し小説ボツ供養②
書き出し小説第278回の規定は『あの頃』。
残念ながら採用なりませんで、皆さんのご参考として置いておきましょう。
ちょっとコメント足しつつ。
・「今は暗渠になっちまったけどな、お前はこの下の川で拾ったんだぞ。」タローはそれでも尻尾を振っている。
→ よく「カズくんは橋の下から拾ってきたんだよ」とからかわれて泣いたもんです。
・じりり。朝顔の鉢を抱えて足早に。じりじり。青いトマトの匂いを抜けて。
→ 形がよくなかったかなー。夏休み前だとトマト熟してないか?と思いつつ。トマトの青臭い香りが苦手で未だにトマトが苦手です。
・プリツカー賞を受賞した彼の第一号の作品は、林の奥にある僕らの秘密基地だった。
→ 秘密基地ちゃんと作らなかったな。近くに古墳があったので基地にしようと思ったらゲジゲジが沢山いて逃げ出した記憶が。
・骨折もしたけれど主役にはなれなかった。
→ 骨折ではないけど自転車ジャックナイフして腕捻挫して、三角巾で吊っていったけど、同じ日に骨折したやつがいてスルーされたなー。
・小学生以来だ。足が速いだけでモテるのは。
→ 足は遅いしモテたこともないです。
・足の速いババアが住んでいる。そう噂していたあの家はまだ残っていた。
→ これ採用してもらいたかったー。竹藪ババアってのがおりまして。
・彼女にフラれてその目の前で吐いたことはありますか?僕は、あります。
→ はい。あります。全体的に申し訳なく思ってます。
・新しく手に入れた土地は、裕之叔父さんも洋子叔母さんも働いていた作業所があったところだ。
→ 近くに小さい工場がありまして。で、適当に洋子叔母さんって付けたら、旦那さんの配役は裕之さんしかないなって、二重にあの頃。
・この味は、駄菓子屋に走って行ってCOSMOSで期待外れのオモチャを引いた時、の味だ。
→ これ、本当はカードダス20です。そして、僕は「味」が感じるんです。匂いとかじゃなくて。何にも食べてない飲んでないのに口の奥に感じる雰囲気。
・河原でゴミの中から宝物を拾ったんだ。それを見ていた女子が、ゴミを見るような眼で僕を見ていたよ。
→ 河原はなかったですね。ネタ系で一つ入れておきたかったので。
こんな感じですね。
次は規定も頑張ります。
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