カズタカ

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最近の記事

書き出し小説ボツ供養②

書き出し小説第278回の規定は『あの頃』。 残念ながら採用なりませんで、皆さんのご参考として置いておきましょう。 ちょっとコメント足しつつ。 ・「今は暗渠になっちまったけどな、お前はこの下の川で拾ったんだぞ。」タローはそれでも尻尾を振っている。  → よく「カズくんは橋の下から拾ってきたんだよ」とからかわれて泣いたもんです。 ・じりり。朝顔の鉢を抱えて足早に。じりじり。青いトマトの匂いを抜けて。  → 形がよくなかったかなー。夏休み前だとトマト熟してないか?と思いつつ

    • ちょっとした病気になった話

      汚い話をして申し訳ない。 基本的に体調が良い時なんてないのだけれど、今週は酷かった。地味に。とても地味に酷かった。 お腹が完全に壊れている。完全にだ。水のようだ。それそのものは珍しくない。しょっちゅうだ。普通は出し切れば治る。そういう日々だ。けれど今回は続いたのだ。結果、四日間続いた。本日やっと水じゃなくなった。 お腹は空く。一瞬食べたい。栄養も取りたい。食べる。下す。水分を取らないと脱水になる。水を飲む。出る。苦しい。 これが主症状。幸いにしてトイレがあれば片付く問題。近代

      • 目線

        東京っつーのは怖いとこだで。 駅なんか歩いてっと、ぜってー目線に入ってるべや?って奴まで、こっち無視して突っ込んでくっかんね。躱そうともしねぇ。 その癖、誰に見られてっか分かんねぇんだから。 な? 入り口の造りは「ようこそ」ってんのにコレだもん。 何も言わねぇのも怖えのな。 帳面持ってるみてぇだから、金持ってんのかどうか見られてんのか? ぶつかったらすぐ謝んべ。 穏やかな住宅街にも怖いの居たかんね。 この人も福岡から越してきて東京にやられちまったんだろうか…。 ちなみ

        • 落ちてない転んだだけ

          盛大にすっころんだ。 “すっころんだ”と書くん値するほど見事に。 夜、コンビニを出て、車通りの無い目の前の道を渡ろうと進んだ途端、 歩道と車道を区切るコンクリートのアレに足が引っかかり転んだのだ。 僅か20㎝くらい。いや15㎝くらいだろうか? 暗かったとはいえ、見えなかったとはいえ、全く足が上がらなかった。 片手にカバン、もう片手に傘を持ち、 手を出す事もままならず、前受け身のように前方に真っすぐ倒れた。 あまりにも真っすぐだった。身体が。気を付けの姿勢でもとってたんじゃなか

        書き出し小説ボツ供養②

          木を切る男

          タラレバの話をすればキリがないのだけれど、情報に疲れてしまってる自分も感じる。じゃぁ見なきゃいいじゃんって、そういう訳にもいかない訳だ。そこは敢えて言わなくても、だと思う。そうじゃなくて、情報がない生活が幸せかなと想像してみたりする。で、どこかで聞いたことがある気がするなと思いながら書いたのが下記の文章。 ・ ・ ・ ある男が森の中に住んでいて、そこで木を切る仕事をしている。 木こりという訳ではなくて、木材を一定の大きさに切り出す仕事だ。 男は生まれた時からこの家に住み、父親

          木を切る男

          壁も床も天井も柔らかい素材でできた防音室がほしい

          お風呂に入って身体も温まりまして、チョココーティングされたギンビスつまみに、ヘネシー(貰った。コルク壊れてる。)をチビチビ。週末のゆったりした時間です。 でもね・・・書き出し小説不採用でした!! きー! 悔しー!! 今日は朝から良くなかった。 家出て、エレベーター待ってたら、会ったことないエレベーター前の部屋の鍵がガチャガチャとなって、こりゃ部屋から出てくるな。あちらも気を使うだろうなって思って、わざとゴホゴホしてみたんだけど、彼方様は気付かず出てきてしまって鉢合わせですよ

          壁も床も天井も柔らかい素材でできた防音室がほしい

          文芸ヌーに書きました②

          「夜の橋の上は少し怖くて、既読にしたメッセージはそのままにして、スマホをポケットにしまった。」 という書き出し小説を書いて、結局投稿しなかった。それが頭の片隅にあって、3月になると少しザワザワするので、意を決して文芸ヌーに書かせて貰ったのです。 相変わらず作風は定まらず、今回は真面目な方を。「小さい波を起こすくらいで」ってのには合ってるかな…。 書き出し小説の形は一年半くらい前に出来ていたように思える。それを去年書こうと思ったのだけれど、他の方が凄く良いやつを書いていたのが

          文芸ヌーに書きました②

          血肉にはなるのか?

          何食べたいか、ではなく、何か栄養を摂らねばということで食事をすることがある。 お昼休みだから何か食べましょう、というのが一番わかりやすいだろうか。 お腹空いてないのにこの時間に食べておかないと、というやつだ。 これが夜にもある。 食べることが好きなのに、それでもそうなっている。いや、むしろ食べるのが好きだから、こうなっているのか? けれども不本意な食事をしてしまうことが多くなってしまった。 いや、そもそも三食決まった時間に食べない生活が間違いなのかもしれない。 映画も似たよ

          血肉にはなるのか?

          息苦しいな

          寝てる時に心臓が止まれば死ぬが、息が止まっても死なない。 睡眠時無呼吸症候群と言うやつだ。これを患って数年経っている。きっかけは昼食後に猛烈に眠くなることだったように思う。妻にそれを話すとイビキも凄いと言う。病院にはよく行くので、睡眠時無呼吸症候群のポスターは目にしており、症状に「昼間に眠気に襲われる」などと書かれていたと記憶している。(全体的に改竄された記憶かもしれないが、誰にも迷惑をかけない改竄なので良かろう。記憶にございませんと言っても迷惑はかけまい。) 簡単に検査がで

          息苦しいな

          エネルギー切れ

          ああ、しまった。 毎週更新を切らしてしまった。 内容は無くともただ続けることだけを己に課してきたのに。 言い訳をさしてもらえば年末頃から気持ちが沈んでいるのだ。 やらなければならない事があっても手をつけられなかったり、頭が回らなかったり、もの凄く帰りたくなったり。 小学生一年の頃に学校に行きたくなくなった感じに似ている。 その時は玄関でグズって、父親に平手で殴られた。 暫くは、あれは愛の鞭だと思っていたけど、今では単に煩かったから殴ったんだろうなと思っている。 その時のこと

          エネルギー切れ

          書き出し小説ボツ作供養

          書き出し小説は24年から月一になりまして、一回取り逃すと一ヶ月落ち込むことになりました(落ち込むこと前提で)。 一月の規定は毎年恒例の『バカ』。規定はバカさが足りずに残念ながら採用されませんでした。幸にして自由部門で一つ採用されたのでホッとしたものの、規定で採用されないのはそれはそれで寂しいなとも思うわけです。何故ならそれなりに投稿しているから(自信がないからね)。 よってここに供養します。以下が投稿してボツだった作品たち。 〈バカ〉 海苔の巻いてないオニギリはどうしても握

          書き出し小説ボツ作供養

          サイの角

          久しぶりに見た時の感想は「こんな痩せていたかな?」だった。動物園の中央に位置する箇所、昔と何ら変わらない場所にサイは居た。他の動物たちに比べその区画が広く見えるのは、中央に位置するがゆえに周りが開けているからだろう。隣の区画にはがタイが同じような大きさだからという理由か、当然のようにカバが配置され、鉄の扉に大きな口を押し当てていた。二匹は似たような体躯だが、サイは体中に土埃を浴び、カバは水で湿っている。 一月の動物園は寒々しかった。人は疎らで、所々改修をしており、いかにも寂

          約20年ぶりに地元の動物園に行ったってだけの日記

          ちょいと実家に用事があったので、少し早めに移動して動物園に。ちがうな。実家着くのは夕方でもいいから動物園に行ってみるかと、行きの電車で思いついたんだ。まあ、どちらでもいい。 記憶の中では子供の頃の入園料が50円。子供が出来てから家族で行った時の入園料が200円。今回は520円だった。長年維持していくのは大変だ。 この動物園の見所は、まず入ってすぐの象だ。ぱおん。今回もそれを楽しみにゲートを潜る。居なかった。寒いからから、早めに部屋に引っ込んだそうだ。裏から見えるらしいので回っ

          約20年ぶりに地元の動物園に行ったってだけの日記

          「揚げ」

          最近まで気付かなかったが冷え性だ。靴も靴下もしっかり履いていても、家を出て一分も経たない内に指先はヒエヒエだ。方の中で悴む指を感じながら、なんでこんなにしったりと爪先に体重を乗せてあるいているのに温かくならんのだろう?と思って進んでいる。こんな事をスマホを取り出し書いていると手の指ももげるのではないかと思う。もげるって曲がるって書くんだね。ともかく寒い。 自宅に着いてお風呂に入る。髪を洗って身体もあらって、お湯を十分に浴びる。それでも指先はまだ冷たい。温かい湯船に片足を入れ

          同期会に行ったっていうだけの日記

          昨日は飲み過ぎたなぁと思いながら台所で一人鍋を食べている。飲み過ぎたのは昨日が久しぶりの同期会で、台所で食べているのはその方が便利だからだ。2000年入社組の同期は男ばかり10人で、会社が別になったメンバーも居るけれど、幸にしてみんな生きている。(今回は7人集まれた。二次会は3人帰って1人合流した。)昔は終電なんか気にせず飲んで、カプセルホテルなんかにも泊まったりしていたが、流石に23時前にはお開きになった。小遣い制の者が多いからという側面もある。 今回は幹事役だったので、い

          同期会に行ったっていうだけの日記

          納得できる気がしない

          年が変わって最初の記事の始まりを「明けましておめでとうございます」から書かないと礼節がなってないと思われてしまうのではないか、という不安に煽られてスタートを切っておりますが、この書き出しの雰囲気こそが他にも沢山居て、これも書いてて恥ずかしいなと思いつつ、これは高校の卒業文集にあるある系のことを書いた自分としては28年何ら変わっていないことの確認であって、今年も不安と見栄の間で生きていくことになるのだろうな感じているところです。 みなさま明けましておめでとうございます。世界が平

          納得できる気がしない