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「流れに逆らわない」がある幸せ

会社勤めが長くなってくると「自分の後継者、どうしよう」問題が起きてくるかと思います

自分もお陰さまで色んなスキルが身に付き、自分でないと解決できないような問題も増えてきたので、後継者が話題になるようになってきました

手始めにやったのは、他部署からの異動者を後継者に育てること

他部署で活躍する入社3年目ほどの若手を自部署に受け入れて、自分の持てる全てを彼に引き継ぐべく育成します

しかし、そこから3年ほど経って「いい感じで育ってきたなー」という頃になってくると、その若手の異動前の部署になんだかんだトラブルがあって、「戻して欲しい」と懇願され、さようなら

しばらくすると、また別の部署から若手が来るも、育ってきた頃にまた、さようなら

次の若手は育てたと思ったら、その知識を持って別の会社に、さようなら

そんなことを何度か繰り返すと、自分の育成スキルが評価されるようになり、「ぜひ期限付きで修行に出させて欲しい」という要望が次々とくるようになりました

やったー、育成者として認められた、これからもどんどん若手を育てて行くぞー

・・・はい、終わり、って違う!

あぁ、そうか、「期限付き」って、遠くない将来にまたこんなことが起きるのか、と思ったその瞬間

・・・プチっ

怒りの感情がドバーッと沸き出て、髪の毛は金髪になって逆立ち、スーパー地球人に

・・・とはなりませんでした

意外でしたが、自分の緊張の糸が切れて、パーっと視界が開けた感じがしました

あっ、そうか、後継者育成が上手く行かないのは、このやり方じゃないということなんだな

冗談を言っているように聞こえるかもしれませんが、神様に「今のやり方を繰り返しても一生上手くいきませんよ、やり方を変えなさい」と言われた気がしました

今の部署は、上司と自分でゼロから作り上げた、思い入れがある部署

この部署を維持・発展させるためには、何がなんでも「自分のコピー」を作らないといけないと思っていましたが、そもそも目的が違う

後継者を育てる目的は、「会社を困った状態にしないこと」であり、その目的に適うやり方は他にいくらでもある

そこで、改めて考え直した新たなやり方は、「自分のちびコピー量産作戦」

自分の知識やスキルを一人の人に丸々引き継げないのであれば、他部署の人も含めた色んな人に薄く広く撒いてしまおうという作戦

ただの思い付きの作戦のように見えますが、振り返ってみると、若手を育てては元部署に戻すを繰り返していたのって、失敗を繰り返していたわけじゃなくて、まんま「自分のちびコピー量産作戦」だなー

見えないチカラがそう仕向けていたのかなー、と不思議に感じたりします

ということで、今はその不思議なチカラの流れに乗っかって自分のちびコピーを量産する日々を送っています

いずれにしても、流れに乗ってしまうと無駄にチカラを使わなくなり、イライラも減って、いい感じですよ

上手くいかないときは何か意味があるんだな、と実感した次第です

ところで、巨人軍の引退を間近に控えた長嶋茂雄さんとか、スーパースターが抜ける穴をピッタリ埋めるようなコピー人材を探すのってほぼ不可能に近いですよね

そういうときは、コピー人材探しだけ考えても絶対ダメで、「これからどうしていこう」と、柔軟にみんなであらゆる方法を考えたんだろうなー

何事も凝り固まらず、楽に柔軟に行きましょう

では、また次回、よろしくお願いします

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