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小さな滝のある風景(月待の滝)

滝には趣《おもむき》があります。
大きな滝は迫力があり、小さな滝は繊細さがあります。
写真の世界では、この小さな流れの中に繊細さを表現することができます。

多少の技術的には、絞り(F値)を絞り気味にし、スローシャッターで切ります。シャッタースピードは、水の量や流れの速さなどから決め、どのように表現するかによっても決めます。

さて、この滝は、小さく静かな滝です。
滝そのもの、モミジを画面構成しても、水の落ち口だけを、裏から見る滝を、結構変化に富んだ写真を撮ることができます。


滝をバックにモミジの胴吹き

「胴吹《どうぶ》き」とは、幹や枝の途中に芽が吹くことを言いますが、桜の花びらも胴吹きが綺麗ですね。


新緑のモミジと滝

滝とそこにあるものを画面構成することで、また違った表現ができます。この滝では、モミジが脇役になってくれます。


滝を流し、モミジとのコントラストを出す

流れをスローシャッターで柔らかく表現し、キリっとしたモミジを多すぎず、少なすぎず、画面に配分してみる。バランス感覚は撮影者の拘りです。


赤いモミジと滝

「月待の滝(つきまちのたき)」は大子町に

茨城県の北部、大子町(だいごまち)にあります。水量の少ないときは、スローシャッターで撮ります。もちろん、三脚が必要です。

滝を撮影するときは、直射日光が当たらない方がしっとりした写真を撮ることができます。
直射日光がいいのは、滝の飛沫《しぶき・ひまつ》が太陽に当たって、虹がでるようなときはいいのですが、しっとりした写真やスローシャッターで撮る場合は、曇天か雨天などが適しています。
「月待の滝」は、日影になっている時間帯が長いように思えます。

大子町観光協会(月待の滝)
大子町観光協会(Top Page)


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