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国家試験の結果から、歯科医師の将来を考える

こんにちは!歯科医師Hachiです。

今日は、今後の日本において、歯科医師にはどういう問題が潜んでいるのかを考えてみたいと思います。


国家試験の合格率

今年の3月15日に、第117回歯科医師国家試験の合格発表がありました。
受験者数は3,117人、合格者数は2,060人、合格率は66.1%でした。


一昔前は90%を越えていたので、僕の先輩とかは名前を書けば受かると冗談を言ってました。

ですが年々合格率は下がって、今では6割になる時代に突入しました。

歯科医師は過剰と言われ、合格者数を減少させたのが一つの理由です。

確かに歯科医院はコンビニの数より多いです。

特に駅前なんかは、5歩歩けば歯医者があるなんてところも少なくありません。

本当に歯医者の数は過剰なのでしょうか?

これが今日の本題です。

歯科医師の合格者数は毎年2000名程度です。
他の医療職と比較してみますと、

医師 8,000〜9,000名
薬剤師 9,000〜10,000名

明らかに歯科医師の数は少ないです。

そして僕らがよく聞くのは、「開業するなら場所が大事!!」

やはり利便性が高いところに歯科医院は集中します。

ですので、都心部は確かに歯科医師が過剰かもしれませんが、地方になると明らかに数が少ないところがあります。

今後少子高齢化が進み、地方では過疎化が進みます。
そうなると、そこに新規開業する歯科医院も見込めなくなり、結果的に歯科医師が足りない、もしくは歯科医師がいないなんて地域も出てきます。

そして、現在活躍している歯科医師の高齢化も進み、団塊の世代と呼ばれる人たちが70歳あたりでリタイアすることを想定すると、2025年あたりから歯科医師数は減少していく可能性があると言われてます。

歯科医師が足りない未来が意外とすぐ近くまできているのです。

単純に歯科医師を増やせばいいなんて簡単な問題でもありません。

ですので、1番は歯医者に行かなくても済むように、徹底的にブラッシングを頑張って、予防に勤めていただけたらと思います。

今のうちから、歯科医医にメンテナンスに通って、歯科衛生士に正しいブラッシングを指導してもらい、習得しておいてください。

そうすれば、いつかくるかもしれない歯科医師不足問題に対しても影響が少なくなるかもしれません。

以上、国家試験の合格率から考える歯科医師の将来というお話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日もよろしくお願いします!

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