アレトゥーサ 泉になったニンフ~ギリシャ神話美少女シリーズ~
今回の美少女はアレトゥーサ。泉へと変じたニンフです。
誰もが絶賛する美貌に恵まれながら、自身は美へのこだわりは皆無、女神アルテミスの侍女として狩りに明け暮れる日々を過ごしていました。この辺の性格はダプネやカリストとも似ています。
ですが、狩りを終えてひとり森の小川で水浴びしようとしたところ、その川の主である河神アルペイオスに見染められ、迫られることになります。
ということで、水浴びの前、衣を解こうとするところ。
『変身物語』の描写に即するかぎり、水浴びの最中に迫られた彼女は、衣服を身に着ける間もなく逃げ出したとあります。
ただ、そのままの姿を絵にするのは流石に問題があるので、逃走劇もこのようにしておきます。
河神アルペイオスから必死で逃げるも、ついに力尽きて捕まりそうになった彼女を救ったのはアルテミス女神。彼女の身体を水へと変じさせ、それでも自身を水に変えて(両者ともどこぞの怒りの王子みたいです)交わろうとするアルペイオスから逃がすため、地下へと道を開きました。そして地中を通って海をも越え、シチリア島にたどり着いて、そこで泉として湧き出したといいます。
「泉になった」と言われますが、元の姿に完全に戻れなくなったわけではなく、『変身物語』の描写を見るかぎりその泉からニンフとしての姿も現わして会話しているので、それをイメージした絵です。
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