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剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の1

「昭和の甲手」と「現代(主流)の甲手」は大きく形が変わっています。気づいている人もいると思われますが、その変化が何を意味しているかの研究は進んでいない様に思われます。

「竹刀と手の内」の関係が変わったことをあらわしている⁉️

自分たちが作っている竹屋流(昭和)の甲手はパームグリップを想定して作られています。
一方現代の甲手はフィンガーグリップを想定して作られている様に見えます。
パームグリップ型からフィンガーグリップ型への好みの変化は、竹刀の道具としての認識の変化により、竹刀と手の内の関係が変わったことをあらわしていると思っています。個人的には、竹刀による刃筋を意識しない竹刀操作の技術研究が進んだことが甲手の形が変わったことの一因ではないかと思っています。

フィンガーグリップ型がもたらしたもの

フィンガーグリップは手首が使いやすい・重さを感じやすい・軽く持つ感覚をイメージしやすいと言われているようです。
一般的には最近読んだ剣道雑誌の八段の先生がおっしゃっていた
最近の手首を動きやすくできる甲手=フィンガーグリップ
手首を固定する甲手=パームグリップ
と考えられていそうな気がします。
ここまで書くと現代剣道の技術論的にはフィンガーグリップ型が優れている様に思われます。

ただ本当に良いかどうかは慎重な考察が必要な気がします。

其の2に続く


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