つよよん

コンサルタント、大山剛 https://raf-labo.co.jp/ リスク管理関連…

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コンサルタント、大山剛 https://raf-labo.co.jp/ リスク管理関連のアドバイザリー業務を提供。専門はマクロ経済/市場や政治地政学、規制/コンダクトに係るリスク管理。経営を裸にするRAF(リスクアペタイト・フレームワーク)も大好き。

最近の記事

報道の自由度ランキングが示す日本の「凄さ」─RAF的視点に基づく世の中観察日記

日本の報道自由度ランキングが68位との報道がつい最近あった。確かにそうしたランキングが公表されていたなと思いだす。最近一人当たりGDPをみても生産性をみても、OECD加盟国やG7中で最下位クラスに喘ぐ日本であるが、それにしても68位とはひどいなと改めて感じる。アジア諸国も全般に低ランクではあるが、それでも韓国や台湾は日本よりも相当上位に入っている。 もっとも、日本のこうした低順位は今に始まったわけではないらしい。ランキングが公表された2010年代初頭から、ほぼ同じような位置

    • 映画「PLAN75」が示す「分断」を許さない国の悲哀─RAF的視点に基づく世の中観察日記

      それほど大ヒットしているわけではないが、ずっと見たいと思ってきた映画をGW中にみた。タイトルは「PLAN75」。75歳以上が自ら生死を選択できることが出来るようになった世界の物語。勿論明るい話がそこにあるはずはなく、所謂(私が大好物の)ディストピアとなる。現代版、姥捨て山といえようか。 主人公である倍賞千恵子演じる「角谷ミチ」が、ホテル清掃員を解雇され、ついには深夜の道路工事現場で誘導員として右往左往しているのが悲しい。「寅さん」がみたら一体何と言ったであろう。そして78歳

      • 「フェアネス」の行方─RAF的視点に基づく世の中観察日記

        ミスコンダクトに係るメディア情報を収集していると、最近では「ESG」関連と並んで、「反ESG」や「反woke」関連のものが多くなってきた。特に米国では、ESG的主張を主導するファンドや金融機関等をwoke capitalism(社会的公正に目覚めた資本主義)の手先と揶揄し、これに反発する動きが共和党支持者を中心に広がっている。またフロリダ州のデサンティス知事などは、既に州内の様々な規制策定に際してwoke色を取り除く方向に動き出している。こうした動きは、社会における「フェアネ

        • 金融危機的イベントがもたらしもの─RAF的視点に基づく世の中観察日記

          本年3月は、久方ぶりにしびれるような緊張感が市場を包んだ。「金融危機的イベント」が米欧で相次いだからだ。まずは米国で、仮想通貨取引に強いシルバーゲート銀行からの預金流出が止まらず事業停止を決定。その後、預金流出の波は、スタートアップ支援に強いシリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー銀行に及び、この2行は破綻の憂き目に遭う(但し預金は全額保護)。これ以外にも、ファースト・リパブリック銀行といった、ここ最近預金を急増させてきた複数の地銀が預金取り付け騒ぎを意味する「ラン」に直面

        報道の自由度ランキングが示す日本の「凄さ」─RAF的視点に基づく世の中観察日記

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          自己紹介

          こんにちは。つよよんです。 仕事現場では、「大山剛」と名乗っています。 現在主に、リスク管理に係るアドバイザリー業務を提供しています。 根が暗いせいなのか、企業が直面するリスクをみるのが大好きです。マクロ経済、市場、経済政策、天変地異、政治地政学、規制/ミスコンダクト等、ありとあらゆる事象から生じるリスクが興味の対象です(BBCのラジオドラマ、"Plane Speaking"の「ブラックボックス」の気持ちに深い共感を覚えております)。 企業のリスクに対する「趣味」を探るの

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