ふくすけ

物書き/作詞作曲/ 大阪府在住/ 目標:私小説執筆。

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  • 【掌編小説】

    掲載した掌編小説をまとめています。

  • 【ショート】

    掲載したショート作品をまとめています。

  • 歌詞と雑文。

最近の記事

平和の実

 小西善次郎83歳 白髪と優しい笑顔が印象的なおじいちゃん。昔話をするのが好きで、孫に様々な冒険譚を伝えることが趣味。知識豊富で、孫たちから尊敬されている。  孫の翔太は10歳。好奇心旺盛で活発な少年。おじいちゃんの昔話に夢中になり、冒険に憧れる。学校ではスポーツが得意で、友達からも人気がある。  ある日、翔太はおじいちゃんの家を訪れた。おじいちゃんは翔太に、過去の戦争での体験や平和の大切さについて語った。翔太はおじいちゃんの話に感動し、 「平和の実を食べてみたい!」とお願

    • のろし

      鳥は逃げます 鳥は怯えます わる、あがきます せめてものせめてもの 消えることは存在です 怖いと知ることです たて、つきます せめてものせめてもの 毒を向ければ 無視されます 指切りはきりもみ 先っぽを向けて毒々しく 所が向ける手を持つ手はない 目を目に向ける それは背けない 牙を抜かれる 前に、のろしを 牙をむく前に のろし。の、し

      • 狂人の仕事

        狂人はクルーズに乗ってくる みんなドロブネに乗っている もがいたのちに枯れる 狂人たちのゲームです 目的を果たすために 流されていきも止まる みんなが待つ沼を渡る 狂人たちのゲームは続く やつらの顔が浮かぶ グロテスクでハエは交尾して飛ぶ 怪獣が全てを踏み潰すそうだ、だそうだ

        • no more war

          すれ違う人たちがいる人生を重ねる 子供の頃に見てた夢は少しだけ似てる もしこの世界中が小さな町だとする 支配も争い合うこともなくなればいい 明日、世界が滅びても この思いは変わらない 明日、世界が滅びても この思いが変わることはない 悲しい人たちはいる終わらない戦禍の 眠れない夜に震えて涙に暮れる 分からない事は分からなくてもいい 本当の事は心が教えてくれる 明日、世界が滅びても この思いは変わらない 明日、世界が滅びても この思いが変わることはない それでも

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        • 【掌編小説】
          3本
        • 【ショート】
          3本
        • 歌詞と雑文。
          34本

        記事

          首都を目指す

          この山河の曙を静かに震わせて 重戦車は遠くに進む 怒りを内に鎮めた冷たい車体 重戦車は首都を目指す 人の澱んだ鼓膜には定かに聞き取れず 重戦車は静かに進む いつかこの旗を彼の地に打ち立てん 重戦車は首都を目指す

          首都を目指す

          隣の町

          昨晩の未明、隣の町で殺人事件があった。 近くの公園で叫び声を聞いたって お喋りなその子は早口で話す パトカーが沢山、集まって来たって 良くないと喋る友達と一緒に その町の方へ歩いたよ 通りはしんと静まって 犬の声だけ聞こえていた みんなと別れて一人で帰ろう 心がくるくる回ってくるから。 怒ると意外と怖い人っているもんね、 噂もあったけど誤魔化して逃げ出した 話し声が聞こえる 腐った臭いが鼻に付くのは、 灯油のポリバケツのせいかしら オシャレなその子は早口で話す

          夏空

          空はどうして青いのだろう 風も吹かない砂浜で 立ち尽くしている ぼくは独り 乾ききった横堤防に 今はカラスが群れている 海はどうして大きいのだろう 数え切れない数字が ぼくの手のひらから 流れ落ちた 忘れてしまった何かがある 思い出せない 太陽が眩しい 眩しい太陽 緑の野原 今何かが 心に咲こうとしている そっとしておきたい 瑞々しい感覚 じっとしていよう もうすぐに 努力の度合いを教えてくれる 群れるカラスも きっと見ている

          犬矢来

          舟を漕ぐ手を止めても直ぐに舟は止まらない 静かに時は流れる 流れ星の流れた先は愉快な掃き溜め 泥にまみれても穴を掘ろう 並べ替えた言葉で遊んでいる 欲張りな子供は笑っていた 拾った糸を投げても届かない 雪の日に凍った窓を開けよう カラのカバンを枕に眠ってる 水のない所で魚は生きて行けない 金の欠片の落ちてそうな辺りを駆け回る 鼻先に肉をぶら下げた犬のようだ

          ぽいっ

          必要な物なんて手にしている、 考えてみて、始めると、 一歩踏み出す勇気が必要になる 夢中になっている時には気づかない 本気で、ホントに欲しいなら、 すべて捨てる、覚悟がいる 僕には分かる 知ったかぶりが、必要だって、 そして、 失って、求められる そんな、物は必要ないよ、 ぽいっ

          しーじゃ

          君は星 星は空 空は月 星は黒 黒は君 君は的 俺は透明 占いはそっと 表あるから 大丈夫? 吞み込んで、みて 泡になって消える、だけ はい、しーじゃ

          ヒーロー

          腰に巻いた皮のベルトに二丁拳銃 テンガロンハットに伸びた髭 馬にまたがり マントを翻して 砂煙と共にやって来た ウイスキー樽に鉛を打ち込む インディアンブーツの申し子 ハッカーの葉巻を打ち消し ヒロインのハートを射抜く 狙った的は外さない 懸賞金100万ドルの男 テキサスの刺客が来ても 返り討ちにする 悪党を懲らしめて 風のように去るヒーロー

          美し

          こみ上げ、る涙 色褪せる、こと 泣く、輝石、 なんて、てんで、 輝いてる 思い出、す 美味しい、お空のお店 ぼくたち、 楽しんでた な、がれる星々、 生涯 忘れない ステキな、笑い顔 美しの 宝、石、 色褪せる そんな風に、うえ おもって、うるる

          うみにむかい

          きょうかいははれ 芽でて、かどで きょうしか見えない目 歩くしかないしね 明日ショッ 暗い、とライ、ト、見えない しね うまれた、 手、よ、ちよち へこ、たれて、たら、たらして たら、きみむき、に む、きになる まえ、いこう うみ、うみに

          うみにむかい

          ほしはしってる

          ぼくしってる ほしおうじ ほし追う、じかん そのまえに、けいさんしててて ほんしつ、しらな、きゃ ないもの、ほしがるまえに 過去にすがーる、なんて ほしーなーんて、 しらないよ、ね ほしにね、がいなよ ほしにね、がうなら しらな、く、ても いいよ ぼくしってる、から ほしはしって、るよ

          ほしはしってる

          きみ

          きみは特別、で ぼくは内気 きみを笑わせたい きみしかいらない 世間は冷たい、しね ぼくたちは孤独 魔法の言葉なんか いらない きみ、し、か、し らない、ロボ