アウシュビッツを訪れて 2024年1月6日

「ここで起きたことは過去に実際に起きたことだ。それも、我々と同じ人間がある人間達を人間として扱うことを否定させてしまった場所だ。少しでも狂ってしまえば、同じような事が未来にも起き得ることでもあるのだ。君達は、それを肝に銘じながら自分たちの国へ帰ってほしい。」

↑ガイドツアーの方が最後に言い残したセリフ。



「Arbeit Macht Frei(働けば自由になる)」


年末年始の欧州旅行で1番行きたかった場所であるアウシュビッツ強制収容所。日本で暮らしていたら、この場所を知るにはメディア、取り分けテレビの存在が強い。また、最近ではSNSの発達もあって実際に訪れた人のコメント等を閲覧できることで、ここで何が起きたのかをより知れる機会は増えたと思う。けれど、それは自分以外の他の誰かを通しての世界であって、自分が肌で感じたことをほんの一言でも言い表せない。やはりそこに歯がゆい気持ちがあったし、直接見ることで自分の中の「アップデート」をしたかった。



生憎の空模様ではあるが、ちらほら観光客が集まり始まる。


クラクフ中央駅からアウシュビッツまで出ているバスにて朝の4時ごろに出発。写真を撮り忘れてしまったのだが、バス自体はそこまで大きくなかった。また、早朝だと受付が閉まっている可能性もあるので。余裕があれば前日にバスのチケットを買うことをおススメする。

入り口脇にある入場券売り場

入り口の反対側にはトイレや荷物を入れるロッカーが併設されていた。詳しくは調べていないのだが、リニューアルをしたのかだいぶ綺麗になっておりロッカーは半自動的なセキュリティであったので窃盗の心配はないと思もう。もっとも、ここは日本ではないので、必要最低限の荷物で行動している自分にとっては不要であった。

入場券だが、事前に予約していたので現地で購入することはなかった。但し、時間になると案内人が出てくるわけでもなく、外にいるスタッフに尋ねても人によって答えが異なるので、自分の番が近づいてきたら、手荷物検査で長蛇の列を作っているほかの観光客を押しのけていくくらいの覚悟が必要であった。

ちなみに、入場券は基本的に団体向けのチケットを買うことになる。
(個人向けもあったみたいだが、コロナの影響なのか自分が申し込んだときは団体向けしかなかった)
昔は日本語の案内もあったらしいが、日本からの観光客が減ったこともありほぼ無いと言ってよい。自分が申し込んだのは英語で案内をしてくれるツアーを申し込んだ。

↑チケットはアウシュビッツの公式サイトから購入する。

チケットの買い方については過去に訪れた方のやり方を参考にしてもらった中で、上で貼り付けた方々が自分にとって参考になったので紹介しておく。

※こういう時、旅をする者にとっては非常に便利であると今回改めて思った。ましてや、マイナーな場所へ訪れれば訪れるほど情報量は絶対的に少なくなるので、過去に訪れて形として残してくれる人には感謝である。インターネットが無かった沢木耕太郎さんのような時代で旅行をしていた方々には脱帽すると同時に尊敬の念しかない。




ガイドツアーの方

1つのツアーでの参加人数はおよそ30人。アウシュビッツともう1つの収容所であるビルケナウの2か所へ行くツアーと片方のみがあったのだが、折角の機会だったのでもちろん2か所巡るツアーを選んだ。


ツアー中、雨が降ることはなかったがポーランドの1月ということもあって非常に寒かった。我々は厚着を着て回れるが、当時収容所へ入れられた人たちは冬の時期でも支給された収容服で過ごさなければならなかったと思うとゾッとする。

次回は、ツアーの中身とそれを通しての自分の感想を綴りたいと思います。






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