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第11回 柴又100K ~東京⇔埼玉⇔茨城の道~ まとめ

いつかウルトラマラソンにチャレンジしてみたいとお考えの皆さん。柴又100kをオススメします。完走できなかった私が言うのもなんですが、今年の大会参加記録をまとめたいと思います。

移動方法

何といってもアクセスがいい!
始発電車で間に合う日程がウリですよね。

私は前日に上野近辺に宿泊しました。航空会社の航空券+宿泊の検索で引っ掛かった宿を押さえました。

土地勘もないので、柴又の最寄りの宿を検索したら上野でした。

宿泊場所によりますが、私の場合の移動を記したいと思います。

ホテルから歩いて京成上野駅へ。京成高砂駅まで向かい、乗り換えて1駅で柴又駅(270円)に到着します。乗り換えずに新柴又駅(460円)まで行くと歩く距離はそんなに変わりませんが、値段が跳ね上がります。何で?

私はウェーブスタートの最後の組みなので、朝の5時15分ごろの電車に乗って(各駅停車)柴又まで約30分ほど、歩いて10分くらいで6時ごろに到着。スタートが早い人や入念にアップしたい方は、もう1本余裕を持って出発されたらいいでしょう。

柴又駅を出ると寅さんがお出迎え
視線の先には妹のさくらが

男はつらいよが上映されていた頃は、小さかったのでよく覚えてません。物心ついたころには年1回の上映でしたので、その時期になると話題になっていたのは覚えています。

前日の17時ごろ帝釈天参道を通ると、店は1〜2軒ほどしか開店しておらず、シャッターが閉まっていました。お団子屋さんは「明日は最後のランナーさんが来るまで店を開ける」とおっしゃってくれて嬉しくなりました。

帝釈天を左折し、通りを右折して、遠くに見える土手に向かって歩きます。

木に囲まれた帝釈天を右折、この道路の突き当りが江戸川の土手
駅から7~800mほど。土手が見えてきました。

ボタン信号を渡って、土手を上ると到着です。

当日の朝

手荷物に帰りの着替えとかを準備し、45km地点でもらえるドロップバッグを預けます。ゼッケンナンバーで区分けされています。

手荷物はゼッケンナンバーの末尾番号で預け場所が区分けされています。

有料のスペシャルバッグ預け所
手荷物はゼッケンの末尾番号ごとに預けます

レースの様子

今回の参加者が約1100人と発表されていました。

https://tokyo100k.jp/2023/wp-content/uploads/2023/05/完走率.pdf

意外とこぢんまりとした大会に驚きました。どうりでHOKAとZAMSTとアミノバイタルしかブースがないわけだ。ウルトラマエストロの大会なのに、ちょっと寂しさを覚えます。

殆ど手荷物預や更衣室で、企業のブースはわずか(前日の様子)
公式サイトより

6時30分にスタート。
ウェーブスタートで4つのグループに分けられます。
ガチ勢が先に行ってくれるので気が楽です。

ただ、20分近くロスするのに関門の制限時間は配慮されないので注意。
そのため、私は61kmで引っかかりました(と、言い訳している)。

江戸川を登っていくコースなので、折り返すまで緩やかな登りが続きます。
でも全く感じません。土手のアップダウンの方が足にきます。
当日は貸切ではなく、一般の人も利用しているのでチャリダーさんがビュンビュン通り過ぎるので、道が狭いところはちょっと怖い。でも向こうも慣れていらっしゃるので大きな事故にはつながりませんでしたね。

未舗装と言ってもこの程度

景色が単調?

北国の私にとっては瓦屋根の建物、竹林、見たことない作物の苗、畝が小さい水田など物珍しくて、飽きませんでした。
また、2.5km間隔の給水所のテントが見えるので、いい目印になりました。

地元では見られない景色が目新しい
麦畑も新鮮
瓦屋根ばかりでみとれてしまう
道路と畑が近い!秋まき小麦か?

北オホのエサヌカの8kmの直線も楽しめた男、心配してませんでした。

給水はほとんどが、水とスポーツドリンクで捕食も少なく、コスパが悪いとRUNNETの評価が低いですが、中学生のボランティア(部活で参加していたそうです)が、炎天下で頑張っていたので、元気をもらいました。カーボローディングとVAAM、中間地点で大福を平らがればなんとかなる体質ですから。

給水をあてにした走りは、個人的にはもいかがなものかと思います。
心配ならば「自分で用意せよ」と思います。それを含めてウルトラだから。

ウルトラマラソンなのに、キロ数表示が1km間隔!
これはすごいですよ。よく見ると町の名前も書いてあります。
土地勘ないので県名まで書いてくれると、よそ者としてはありがたかった。
野原しんのすけが住んでいる春日部ってのどかなところだったのね。
ひろし、ここから通勤大変だろうな…

100個設置ってすごいことですよ!でも誰だ?ジェルのごみ捨てた奴は‼

1番の強敵

しかし、あるものが私を苦しめます。
それは刈り取った草から出るアレルギー物質とアスファルトです
私、あれのアレルギーなんですよ。
今住んでいる街は草を刈るまで伸びていないので、油断していました。
江戸川の河川敷の両サイド、腰まで雑草が伸びている区間がありました。
なのに、そこを刈らずにしたの車道と土手の中腹までを買っていたので、走りずらいこと。そして鼻水とくしゃみが止まりませんでした。

両側を刈らないのは、コースアウトを防ぐため?

両サイドを刈っていないということは、土の上を走れずアスファルトの上ばかり走ることに。足を痛めている私には、ちと負荷が大きすぎました。これが折り返しで急ブレーキになった要因の一つだと思います。

茨城にて

46㎞地点にある、五霞町の情報防災ステーション五霞でバッグを受け取り着替えと軽食を済ませます。ミストもあってリフレッシュできました。

甘くておいしかったですよ~社長さん!

レース中、県境の標識らしきものはなく、五霞町が茨木とは気づきませんでした。ところどころ椅子に座っている、あるボランティアの方に聞いたら「ここは埼玉県です」と言われました。「大会名の茨木はいつ通り過ぎた?」と思ってたら、ここ茨木県じゃん!

ここで14時間以内の完走は無理と悟る

五霞町に入ると、市街地を走ります。竹林や田んぼの中を高速道路の高架橋が伸び、時々日陰になるのがうれしいです。
それにしても、コース上のボランティアの方たち、この天気の中をずっと座って誘導するなんて大変です。皆さんのおかげで挑戦できていますと感謝の気持ちでいっぱいでした。私設エイドの方に梅干をいただき元気をもらいました。

北国育ちには異世界のようでした

無念の制限時間オーバー

50㎞過ぎたあたりで急ブレーキ。キロ7分を維持できませんでした。
これでプランCに移行(A:制限時間内外で完走、B:80㎞の関門突破、C:60㎞突破)します。
事前に60㎞走ができなかった男ですから、当然の結果です。
普段ならなんでもない距離ですが、何とか60㎞は走り切りました。
でもあと1.1㎞が遠い。

結局10分ほどオーバーしてしまい、リタイヤとなりました。

えこスポいずみまで歩いて、収容バスを待ちます。みんなすべてを出し切ったようなすがすがしさを覚えます。なんたってフルマラソン+20㎞走ったんですから。

収容バス

私の便はマイクロバスで、補助席を出して満員で出発。
車でも結構時間かかりました。河川敷を残り40㎞走る距離を乗ったんですから。それだけ頑張って走ったんだなあと感慨深くなりました。

小1時間かけてスタート地点に戻りました。
この時、11時間台でゴールする人たちの祝福のアナウンスが!
完走したランナーさんを見て「凄いなあ」と、シンプルに思いました。

吉野家のキッチンカーがいて牛丼並盛つゆだくを注文。
沁みる旨さでした。

ぺろっと平らげた
フルマラソン並みのスピードで100kmを走る兵達

そして、スタート地点の電光掲示には、すごい人たちの名前が…
ここまで行きたいとは思いませんが、次こそ完走したいなと思いました。

まとめ

今年の完走率が60~70%(昨年はもう少し高かった)ほどでしょうから、達成できなかった自分が言うのもなんですが、気温が高くなければ、そんなに難しくない大会だと思います。ほかの大会に比べればコースは平坦だし、給水も多いですし。

で、いくつか気づいた点を。

・給水に不安があるなら、ジェルや水分を多めにバックに詰めて走る。
・個人的には往路は機能性インナーはコンプレッションの強いもので筋肉を守り、復路はコンプレッションの弱いもので走りやすいものを選ぶとよい。
・当たり前だが、60㎞走は必ず事前に走り、力をつけておく。
・ネックシェード付きの帽子は必須。特に往路は天気がいいと、体の右側と背中をジリジリ焼かれる。
・河川敷の登りは歩いて足を休める。無理しない(ただし、リズムを崩したくない人は走ったほうがいい)
・背中のゼッケンはメッセージが書けるので、工夫するといいです。(私は「絶望してからが本番」と書き、マッサージブースの人に「そんなすごい言葉で走ってる人見たことがない」と笑われました。たいてい完走するとか、頑張ろうみたいなのが多いです)

当日飛び入りの受付もあったくらいですから、主催者としてはまだまだ余裕があるのかも。ウェーブスタートだったこともありますが、コース上に人が少ないなという印象でした。フルの大会に比べたらの話ですけど、走りやすかったです。

日が暮れるとゴールの提灯が点灯するそうです。

暗闇に提灯の灯りがきれいだそうです。

いつかはゴールしてみたくなりました。それはまだ先の話かな。再度挑戦するために精進します。