友より訃報
週はじめー
高校時代からの親友から突然、「母が亡くなりました」との報あり。
齢九十歳であられました。
彼女の実家は高校裏門のすぐ前。
朝のチャイムが鳴って走り出しても間に合うという距離にありました。
彼女はサッカー部のマネージャー。勿論、邪まな気持ちですw
好きな先輩が居たため。まぁ、至極当然な動機だと思いますが。
彼女のお母さんは、ぽっちゃりし小さくて明朗で、いつも彼女の分までその部に貢献。応援なさってらした。
夏の暑い日は、レモンの輪切り。差し入れに男子は本心から感謝していたと思います。
わたしは放課後は彼女の家でお喋り。時にお母さんが作り起きなさったお鍋から、つまみ食い。
「食べていいと?これ夕飯やろ?」
「いいと、いいと。うちの母ちゃん、力いっぱい作るけんね。大変なんよ。食べて食べて。
減らすの手伝って」
当事の会話を思い出します。
生前、宇野千代さんがエッセイかなにかで仰ってた。
「わたし、もう何だか死なない気がするんですよ」
わたしも、あの可愛らしい明るいお母さんが亡くなるとは思っていなかったのだ。
死の間際まで、子どもたちに介護もさせず、お一人で食事を作られ(買い物のみヘルパーさんに頼んでいたと訊く)
身支度、下の世話、などなど、まったく無縁のお元気そうだったお母さん。
本当は大往生だとお祝いすべきかも知れないが・・
涙が止まらなかった・・小さくなった、生前よりもっと小さくなった友のお母さん。
ずっと不義理をしておりました。
生前に訪ねるべきでした。ごめんなさい、おばちゃん。
おばちゃんの作った練り物の煮物が、わたし、大好きでした。
ご冥福を祈ります。
○○ちゃん!元気出さんね!あのお母さんの一人娘やろうもん!
今は一緒に泣こう。そのうち・・ね?
わたしも貴女も、可愛らしく強い女性でありましょうよ。
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