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松井冬子の世界

【知覚神経としての視覚によって覚醒される痛覚の不可避】

何とも難解なタイトル、画家「松井冬子」の世界である。

彼女の絵を観た時、あまりの無残さ、その表現に戦慄した。

ここにupする私の絵は、幾分、これでも柔らかめのモノを選んでいる。

観てくださる方の痛覚を呼び起すことは本意ではなく、覚醒したおぞましさは

私の裡に封印すべきだと思う。

が、何だろう・・私の放出とは。




松井冬子を思ふ


松井冬子:日本画家

*松井が描く世界では、特定のかたちを持たない痛覚や情念、狂気、衝動、欲望といった感覚や感情が視覚化される。理性的な世界よりもむしろ、無意識の領域から人間の根源的な意識がゾンビのように蘇り、見る者はそこに自ずと自身の深層心理と重ねあわせ、意識を釘付けにされるのだ。彼女の目力は、あたかも人間の身体や精神、歴史という時間、さらには未だ見たことの無い死後の世界や霊界までを透視しているかのように、人類の普遍的な意識を、画面上にえぐり出している。

ご興味あられる方はどうぞ。
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