急な引越しでバタバタしており、少し落ち着いたと思ったらもう花見の季節。引越し先が青森でなかったら今年の桜は見逃していたかもしれません。

青森県で桜と言えばやはり弘前公園でしょう。
4月13日に行った時はまだほとんど咲いてなくて、枝垂桜がほんの少しだけ。
でも、出店の数が驚くほど多くて、観光客もそれなりにいて、賑わっていました。
有名どころは違うな、と感じました。

4月18日、再度弘前公園を訪れたところ、ほぼ満開で大変見ごたえがありました。
木曜日でしたが観光客の数も多く、大変な賑わいです。
有料区間の植物園内は人が少なくてゆっくり花を楽しむことができました。桜だけでなくいろんな花や植物がありました。
残念ながらどんより曇り空で、写真はイマイチでしたが、名所というだけあって、弘前城、お堀に沿った桜並木、古木・大木など、写真に残したいなと思うところはたくさんありました。

4月19日、
猿賀公園を目指して家を出ましたが、小雨が降るのでやっぱりやめようかと迷い、途中の道の駅なみおかにとりあえず寄って考えることにしました。
この隣の西山公園にも色が濃い目の桜が咲いています。ソメイヨシノではないけど、これはこれで綺麗です。
小雨が降り肌寒い中、ジェラートを食べてさらに寒くなりましたが、ここで帰るのも面白くなくて、やっぱり本来の目的地に行くことにしました。

猿賀公園に着くと雨は降っていなくて、ほっとしました。
桜は満開で綺麗です。
二つの池をぐるっと囲むように桜がありました。
一方の池には中ほどに胸肩神社があり、その神社へ続く赤い橋がかかっていて、その周りは蓮で埋め尽くされています。蓮の花が咲く季節には素晴らしい景色が見れるのでしょう。
ただ、今は、去年の枯れた茎や蓮の実がそのままになっていて、池の水に橋や桜が映らない状態だったのが残念です。
もう一方の池には鯉がたくさんいて、こいこい神社と書かれた鳥居がありました。
その鳥居をくぐって悩みを思い浮かべながら鯉にエサを与えると鯉が悩みを食べてくれるという…何だか冗談みたいな神社ですね。
真剣に悩んでいる人はここには来ないでしょうけど、悩んでいることが馬鹿らしく思えたり、気分転換になって心が軽くなることはあるかもしれません。

猿賀公園を後にし、東公園さくら山へ行きました。
高低差のある公園で、駐車場から階段を下って桜がたくさんあるお花見広場へと行きました。
広い敷地いっぱいに咲く桜は満開です。
桜まつりの期間中のようですが、出店が二つ三つしかなく、人も少なくてとても静かに桜を見ることができました。
ただ、この日の空はずっと灰色で、写真は今一つ。
青空だったらどんなに良かったかと思うと残念でなりません。

4月21日、再び猿賀公園へ行きました。
夜桜を見たくて行くことにしたのですが、天気が良かったので日が暮れる前の桜も見たくなり、少し早めに家を出ました。
桜は満開を過ぎて、散り始めていましたが、青空のもとで見る桜はとても美しく魅力的です。
夕方行ったためか出店は閉まっていて、日曜日なのに人も少なく、静かに桜を楽しむことができました。

日が暮れると、ライトアップされた桜と池に反射する光が綺麗です。
だけど、ライトの光から遠くなるにつれて夜空の闇に吸い込まれていくような奥行きを、見たままの感動を写すことは私にはできませんでした。
スマホのカメラの限界なのか、技術の問題なのか、写真は諦めて脳裏に焼き付けることにしました。
でも、私の頭では鮮明に残すことは難しいでしょう。すぐにぼやけた記憶になってしまうかもしれません。
やはり写真に残せたらな、と、未練がましいことを思ってしまいます。

４月の初めに秋田から青森へ引越してきたのですが、秋田にはもう1年住むつもりが予想外の引越しで、これから行こうと計画していた所に行けなくなってしまいました。
青森では行きたい所にどんどん行って、後悔のないようにしたいと思っています。
もっとも、花見に限って言えばすでにいつもの年以上に行っているので、十分と言えば十分。いつもの私からしたら活動的すぎる気がします。
あまり欲張らず、気力と体力を温存して、次の楽しみを探すのもいいかもしれません。

花見に限らず、どこに行くにも何をするにもやっぱり青空のもとがいいな、と、撮った写真を見ながら感じました。