見出し画像

専業主婦だったのに猛烈に働きたくなった話

2023年4月のことだった。
第二子出産を間近に控えていた私。
幸せで楽しみなことのはずなのに、私の気持ちは外へと向かっていた。

1人になりたいなあ・・・

自由になりたいなあ・・・

自分ってなんだろう・・・

日中は上の子の世話などに追われ、唯一1人になれる風呂場では、シャンプーの裏面にある全成分表示を見ながら1人で成分解析をしていた(怖)。

数年前、独身の私は化粧品開発職として働いていた。

充実した毎日だったが、婚約者の勤務地が遠方だったため、結婚するとなると研究所にはいられないことは明らかだった。

他部署に異動すれば会社に残ることはできたが、

当時の私は「研究できないのなら、異動しても退職しても同じだ…。」と思って会社を辞めた。

育った家庭が専業主婦家庭だったのも大きく影響していると思う。

家の中をピカピカにして、おいしい料理で夫を出迎えたい!

仕事して家事して、私にはそんなキャパはない!

そこそこ楽しくはやっていたと思う。

その2年後に第一子出産、1年半後に第二子を妊娠した。

その頃から私の考えが変わり始めた。

身重で体が辛い時、夫は文句言わず家事をやってくれた。

子どもは私が側にいなくても、祖母や近所の人と楽しく遊んだ。

あれ・・・?
私が家族に尽くさなくても、家族は意外と幸せなんじゃないか?

私が好きなものって、なんだ?

家の洗面所に置いてある化粧品の裏側を見た。

専門的な成分名がずらりと並んでいる。

自分らしく、一生懸命仕事していた時の自分のを思い出した。

また化粧品の仕事がしてみたいなあ・・・。

数年前に意気揚々と自分から会社を辞めたはずなのに。

まさかまさかの、化粧品の世界で再度働くことが自分の夢になった瞬間であった。


お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?