ニーズとウォンツ
早い話、
ニーズとは
顕在化している要求
ウォンツとは
潜在化している欲求
ってことだ。
ニーズは、顕在化しているわけだから、表に出ているもので、それを欲しているってこと。
アメちゃんが欲しい←顕在化している欲求
新しい掃除機が欲しい←顕在化している欲求
映画が観たい←顕在化している欲求
旅行に行きたい←顕在化している欲求
てな感じ。
ウォンツは、潜在化しているわけだから、まだ表には出ておらず、自分でも気付いていないもので、欲するまでには至っていないし、欲することすらできていないってこと。
表に出ておらず潜在化しているわけだから、例が難しいが、一流ホテルのコンシェルジュなどがウォンツを引き出すのが上手い。
『思ってもみないこと』とでも言えばいいだろうか。
自分でも気付かないわけだから、要求することができない。
従って、ウォンツは満たすことも出来るが、基本的にウォンツは掘り起こすもの。
ちょっとした例
前にUNITED ARROWSのバッグが欲しいと彼女に言われた。
彼女は半年後、誕生日。
彼女はきっと彼氏はプレゼントしてくれると期待している。
彼氏はよく似たデザインの、CELINEのバッグをプレゼントした。
彼女は驚きのあまり号泣した。
UNITED ARROWSのバッグが欲しい←ニーズ。
彼女はハイブランドのバッグは欲しいけど、手が届くような金額ではないので、買おうとすら思ったことがなかった。
彼氏は彼女がハイブランドのバッグは手が届かないものだと考えていることを知っていた。
もちろんそう簡単に買えるものではなく、半年間バイトを頑張り、なんとか買うことができた。
そして彼女にプレゼントした。←ウォンツを満たした。
ちょっとした例2
彼は起業したかった。
しかし、手元資金がない。どうしても資金がいる。
友人や肉親からはお金を借りたくなかった。
彼は自分の給料の振込先である銀行にお金を借りに行った。彼の知識ではそれしか方法がなかった。
銀行員は丁寧に話を聞くと、日本政策金融公庫から、創業融資の制度を使うことを勧めた。←ウォンツを掘り起こした。
彼はそんな制度があることを知らなかった。是非その融資を受けたいと思った。←ニーズに変わった。
ちょっとした例3
おばあさんが車を買いにショールームにやってきた。
大きなワンボックスの車が欲しいと言った。←ニーズ。
車椅子を乗せたり、乗り降りしやすい大きなスライドドアの車が必要だとのこと。←ニーズ。
営業マンは考えた。
福祉車両があるじゃないか!
車椅子ごとリフトで乗り降りできる。
助手席を外に向かせてリフトで上げ下げできる。
営業マンはおばあさんに丁寧に説明した。
おばあさんはとても喜んだ。そんな車が世の中にあることを知らなかった。←ウォンツを掘り起こした。
おばあさんはその福祉車両が欲しいと言った。←ニーズに変わった。
例はおしまい
ここまで読んでくれてありがとう。
なんとなくニーズとウォンツの違いがわかったと思う。
私は常に嫁さんのウォンツを掘り起こすようにしている。
小さなことでいいのだ。
今日は疲れてるっぽいな。んじゃ外食にしよう。とか
お風呂を洗っておく。とか
思ってもみない提案や行動は、大小あるが、感動を呼ぶ。
ニーズは満たして喜ばれることもあるが、満たしたはずなのに苦情になることすらある。
ウォンツを掘り起こしてニーズにしてやる。
これがかっこいいやんけ!
そんな感じ。
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