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『地震で倒壊』自分の家をどのようにして守るか!

#耐震補強 #耐震工事
#地震対策 #上部構造評点
#地震対策補助金

日本は地震大国である。いまが2024年、そのおよそ百年前に関東では大地震があり、多くの人が亡くなった。そんな経験があるにもかかわらず、戦後の復興で人々はそれぞれ勝手に家を建ててしまう。国も放っておいたようだ。終戦から36年も経ってから、ようやく「耐震基準」をつくった。この基準は、かなりゆるいもので、この基準(旧)では震度6程度で、そのほとんどが倒壊してしまうという。

私の父がいま住んでいる家を建てたのは、この旧基準より前である。しかも、自分の兄弟が土木建築会社で働いていたため、この兄弟をつかい、家を建てたのだ。聞くところによると、図面すらない。これでは、次の地震が来たら…!と思うとぞっとする。
 
今年の年頭(2024.1.1)の「能登半島地震」にも驚かされた。この地域、今まで地震など起きたことのなかった地域だ。専門家ですら見逃していた場所。沿岸近くの海底にあった断層が、上下方向に動いた。その結果、陸地側が最大4m隆起してしまう。しかもその揺れ「阪神淡路地震」と同じ、周期1から2秒だった。津波も最大4m。液状化もあり、多くの人が被災した。

住宅の耐震対策については、考えておく必要があると、つくづく思った。今回は、その辺りのことを深掘りしてみる。

*耐震対策の全体像
まず自分の家が、いつ建てられたものか!そこを見ていくとよい。大きく分けると次の3つとなる。① 1981年6月1日以前に建てた。② 198 1年から2000年の間に建てている。③ 2000年以降の建物。

①については、まったく地震に対する備えがない建物。木造であれ、木造以外の建物であれ、被害は必ずでると考えよう。
②この新規準でも、およそ8割が大破するか倒壊するようだ。安心はできない。
③2000年以降では、それでも被害が出ないのはおよそ6割。さすがに大破倒壊はおよそ5%だが、なんらかの影響が4割の家にでる。
 
注意すべきは、この「耐震基準」の考え方。ここでの基準は、震度6強以上の地震が、一回起きたときの想定だということ。ということは、連続して襲われた場合は、当てはまらないということになる。地震のほとんどが一回でおさまるということは無い。2000年以降の家に住んでいる人も、耐震診断は受けておいた方がいいだろう。

*専門家をどう探すか!
こういっては怒られるかもしれないが、けっこう悪徳業者がいるという。自分では「耐震工事」を依頼したはずが、まったくテイをなさない業者もいるようだ。そこで誰に頼むのか!が問題となる。

私は考えるのが、地元で長年会社を続けている工務店。長くやれているというのは、信頼があるということだ。まずは電話で聞いてみよう。「耐震診断はできますか!」と…。そのとき必ず費用も聞くようにしよう。

もう一つの探し方としては、地元自治体や、各地方の「建築安全センター」に聞くという方法。「耐震診断」を行っている業者を教えてください…と。こちらも費用を聞いておく。ほとんどの自治体では補助金制度もあるようだ。ただ受付期間があり、希望者が多い場合、抽選になるという。

*費用はどのくらいかかる?
ざっくりしたところで言えば、200万円前後はかかるようだ。まずは見積書をとってみよう。そのうえでもう一度、この業者が大丈夫なものかを考えてみる。

専門家であれば「評点」という言葉を使うはずだ。この評点、正式には「上部構造評点」と言って、震度6の揺れにたいして、どの程度耐えられるかを数字で表す。

「1.5以上」なら、全く問題なし。「1.0から1.5未満」であれば、被災はあるが、大破倒壊はない状態。「0.7から1.0未満」の場合、大破倒壊の可能性は6割。「0.7未満」では、ほぼすべての建物は大破倒壊する。

*素人でも知っておくべき点
大破倒壊しやすい家の特徴を覚えておこう。これには3つある。①壁の量、そのものが少ない。②壁の配置が悪い。③柱が抜けてしまう建物。

もう一つ加えると、基礎コンクリートのひび割れ。この辺りを見積もってくる業者はまともと言える。これ以外のことを言ってくる業者は、耐震知識のない業者だ。その辺りは素人の自分でも見抜けるはず。

まとめ
お金が用意できないのであれば、耐震アイテムを用意するという手がある。1つは「耐震ベッド」。ドーム型の屋根付きで、倒壊しても自分の命は守れるようだ。もう一つは「耐震シェルター」。鉄骨を組み合わせた箱のようなもの。どれもウェブ検索して探してみるといい。

もう一つ大事なのが「漏電遮断機」。自分の身を守れたのに、電気器具からの漏電で火災になり、亡くなる方も多いと聞く。こちらも準備しておこう。そうお高くないようだ。

最後に、避難グッズを準備しておくことだ。まずリストを作り買い集める。そのうえでそれらを玄関に置いておくといいだろう。また車にいつも乗せておくという手もある。とにかく自分で自分の身を守る!その事は普段から心がけておくべきだ。

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