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サイエンス『血液』の話し!人体の不思議を、血液から見る!

#サイエンス #血液 #科学
#骨髄異形成症候群  #赤血球
#白血球  #血小板  #輸血 

だいぶ昔の話し。父親が店をオープンするため、土間にコンクリートをうった。ところが、その2日後にはもう床材を貼るという。どっから見つけたか、父が大量の炭と、鉄製の缶を買ってきて、火をつけたのだ。しかも扉を閉めきって…。しばらくして状態を見にいくと、なぜか!頭がクラクラする。すぐに一酸化炭素だと気づいた。もし気づくの遅れたら!と思うと、今でも怖い。

*血液の色、なぜ赤いのか?
血液の40%から45%が赤血球と言われている。赤血球には大量のヘモグロビンが含まれ、その色が赤いため、赤くみえるようだ。ヘモグロビンは、鉄を原料にしていて、この鉄が酸素と結びつくことで赤くみえる。

血液は、血管のなかを流れ、体中の細胞に酸素を届けている。もしかりに届けることができないと、数分で細胞は死んでしまうという。肺で酸素をもらった赤血球は、真っ赤な色をしている。これを細胞に届けてしまうと赤黒くなり、静脈をつうじまた肺へ戻っていく。

赤血球は、酸素と結びつきやすい。しかし、一酸化炭素とはその250倍も結びつきやすいという。無臭で無色、さらに窒素との比重も同じ。これが一酸化炭素による事故が減らない大きな理由のようだ。

*血液の成分…。
まず大きく分ければ、液体と有形成分に分けられる。液体(血漿)が6割で、のこりが赤血球.血小板.白血球。白血球は免疫を担当する。リンパ球と単球、顆粒球にわけられ、病原菌やウィルスに対抗してくれるそうだ。

一方、血小板は血液が外に漏れないようにしてくれている。血液1ccに13〜25万個あるという。体のどこかが傷つき、出血したとしよう。まず血小板が粘着をする。そして凝集が始まり、血栓ができ、時間がたつとともに修復される。

*貧血という病気!
ヘモグロビンが通常より20%少ない状態をいう。これにはいくつか原因がある。⑴材料となる鉄不足。 ⑵ビタミンB12が足りない。 ⑶細胞の分化・成熟障害など。

女性の場合、鉄欠乏貧血が53%。出血性貧血が7%と言われている。しかし、不足しているといって鉄をサプリメントで摂るのは危険。鉄の毒性には怖いものがあるからだ。鉄を多くふくむ食材をとることをお勧めする。

オススメなのが、鉄なべによる調理だ。肉や魚介類には鉄もおおいが、ビタミンB12も多く含まれている。そこにレモン果汁やお酢を入れるといい。鉄鍋から、20倍ものヘム鉄が溶けだすという。

*母乳は血液からできていた!
生まれたばかりの赤ちゃん。飲ますべきは母乳だ。母親の免疫物質も多量に含まれた万能栄養。母親が母乳を飲ませようとすると、およそ60秒で白くなるという。

粉ミルクで気をつけたいのが、その濃度。濃すぎると、肥満になりやすくなるそうだ。ヒトの赤ん坊、体重が2倍になるのには3ヶ月かかるという。猫が2週間、牛が1ヵ月半んだ。粉の分量には、注意しよう。

*輸血にも問題はあった!
そもそも血液を採取すると、すぐに劣化は始まるということだ。ここで問題となるのが、この採取した血液がいつまで使えるのか!実は、よくわかっていないという。

日本では、全血製剤と赤血球製剤が3週間となっている。米国薬局では42日ルールを採用。しかし輸血をすると、だれもが体の調子はおかしくなるようだ。危機的状況を除けば、むしろ輸血をしない方が良いという。これは人の体の不思議だが、必要な部位へすぐに血液を送る「伝達システム」に異常が出るようだ。

*骨髄異常による血液の病気!
血液は、骨髄の中でできる。幹細胞が芽珠となり、赤血球.白血球.血小板になって出てくるようだ。この幹細胞に異常が生じることで、機能しない有形成分が生まれてしまう。

これが白血病を始めとする「骨髄異形性症候群」だ。原因は、ベンゼンとダイオキシンとされている。自分とは関係ないと思う人が多いと思うが、実はほとんどの人が関係している。

食べ物に含まれる「安息香酸ナトリウム」という保存料により、体内でベンゼンが発生するからだ。これは気をつけたほうがいい。また、焚き火などもしないことだ。伐採した植木でも、殺菌消毒薬が含まれていたりする。これを燃やせばすぐにダイオキシンが発生してしまう。

まとめ
自分とは関係ないと思った「血液の話し」。しかし、どの人にもかなり関係する。ひょっとすると気がつかないところで、血液の病気にかかるかもしれない。学ぶことで、かなり防ぐことができる。

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