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少しだけ陽が伸びて、4時に西陽が差すようになったなと思いながら

少しだけ陽が伸びて、4時に西陽が差すようになったなと思いながら台所で洗い物をしている時、背後のスマホからクリス・ボッティの「ダニー・ボーイ」が流れてきた。アプリが自分好みに勝手に選んでくれたうちの1曲だが、その選曲は余りにもドンピシャのタイミングで、ゴムの手袋をはめたまま目を瞑って聞き入ってしまった。瞼裏が西陽でオレンジに染まり、暖かな日がもうすぐやって来ることを伝えてくれている。節分とは、豆を巻く日であり、春が来る前の日のことだ。
SNSが交流目的の場合、こちらからの発信を一方的に見られるだけだと結構消耗する、と最近知った。何か発信するたび、絶対読んでもないうちに、まるでもぐら叩きでもしているかのように秒でいいねをしてくれる人には、いつも見てくれることに感謝する一方で、時々その反応に疲れてしまう。一度上げた投稿を修正する余裕くらいは欲しいのだが、その間も無くいいね!とくる。勝手な言い草は百も承知だが、ネットの中でもせめて息継ぎくらいさせて欲しい。
だから暫く、誰にも即いいねされる心配のない時間に投稿しようと思う。いやその前に投稿を控えることにする。そして一人、夕日の時間を楽しむのだ。

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