一筋の糸をたどって世界を見ている(いちばんすきな花7話)
誰かがわたしのこと、虫のように見てたから
わたしはその人を芝刈り機だと思った
わたしの位置から葉っぱに見えます
わたしの位置から枝に見えます
わたしの位置から花に見えます
わたしの位置から木の実に見えます
いいえ、わたしは
葉っぱでも
枝でも
花でも
木の実でも
ありません
わたしはわたしです
正解を持っていないのに持っているふりをして
自分の布をかぶせようとする
みんながみんな一筋の糸をたどって世界を見ている
1人の眼差しが一つだけしかないとき、世界は多様でありえない
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