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【レベル75】数字と同じくらい言葉も大切

こんにちは。
先日『言語化力 言葉にできれば人生は変わる』を読んで、言語化めっちゃ大事じゃん。となったので今回はそのまとめをしたいと思います。

まずはじめに私はこの本を読む前にはビジネスにおいては数字が最重要だと感じていました。

目標設定や現在地を測る指標として数字は嘘をつかないし、客観的に伝えることができるからです。

そういう意味で数字も大切なのですが、ビジネスはチームで行うものであると考えるならば、数字と同じくらい(もしかしたらそれ以上に)言葉化することが重要であると感じました。

今回はそのことを備忘録的に整理しておきたいと思います。

--この記事は約9分で読めます。---

方向性を示す

方向性とはビジョンに近い意味合いです。
ビジョンとはなりたい姿のことで、それを言葉にして伝えることで方向性を示すことができるということです。

ビジョンが言葉ではなく数値でのみ表現されていたら、具体的な行動は個人によってしまうため方向性がバラバラになってしまいます。

この本が紹介されているあるサイトで例に挙げられていたのが、株式会社 北の達人コーポレーションという企業とそのミッションです。

びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる

「びっくりするほど」と言語化したことでメンバーの方向性がぐっと定まってきます。

例えば、ある商品を開発する際この商品でよいのか決断できずにいるとします。その時にこれは本当に「びっくりするほど良い商品」なのか?という考える基準になります。

このように言語化してそれを基準として成立させることでメンバーの方向性を一つにまとめることができるのです。

思えばKPIを数値で示しても、それに意味を持たせるのは言葉だし、その言葉に魅力があるからメンバーもモチベーション高く動けるのだろうなと思うととても納得がいきますよね。

モノの価値を伝える

モノ(商品やサービス)の価値を伝えるのも商品名やキャッチーコピーといった言葉です。

言語化する力が弱いとお客様に正確に価値が伝わらないため商品を手に取ってもらえません。

商品の価値はモノとお客様の関係ともいえるので、言葉でそれを見えるようにしてあげることも重要です。

つまり商品名やキャッチコピーは商品とお客様の接点になるので、うまく言語化することで接地面積を大きくすることができます。

また物理的なモノに限らず、自分の仕事の価値を伝えるのも言語化の重要な役割なのかなと感じました。

チームとして生み出した成果と、それに寄与した自分の行動を見える化し、言語化することによってその価値を伝えるということもこの話の延長にあることだと思います。

相手との関係をつくる

相手とどんな関係を構築したいか、ということも言葉選びという言語化力の一つの重要なポイントです。

例えばメンバーの資料を確認するとき。
誤りを見つけて「ここを○○に修正しといて。」と言っていませんか?
“修正”という言葉は、相手が間違えていて自分が正しいという前提から生まれる言葉です。

だから修正という言葉は使わず、”更新”と言い換える。
そんな具合です。
言葉の細部にリスペクトを込めることで、相手が受ける印象も良くなり不要な気持ちを抱くことも減ってきます。

私はとても心当たりがあったのでこの項目を特に注意しようと思います。

何か注意されるときも、「一緒に考えたいことがあるんだけど」と言ってもらえた方が自分事として考えることができる気がします。

言語化の方法

この本で一番納得感があったのがこの項目です。
言語化の方法はざっくり下記のとおりです。

1.スタンスを決める。
2.客観的と主観の往復。
3.言葉を因数分解する。
4.言葉をランキングする。

ここでの言語化とは何を言語化するかというよりは、より強力な説得力のある言葉を生み出すための方法に近いです。

1.スタンスを決める。

まずは自分がどんなことを重視するのか、何に価値を感じるのかというスタンスを決めておく必要があります。

例えば私は常に成長できることに価値を感じるため、「成長」という軸を持つことができます。

上述した方向性を示すことと似ている部分だと思います。

軸が定まることで言葉に1本の筋が通ります。

2.客観と主観の往復

スタンスが決まったら、それに沿った客観的に重要なことを考えます。

例えば、成長重視というスタンスから「成長できる環境が大事」という客観的に大事なことを引っ張ってきます。

この時にはまだオリジナリティのない客観的な意見でしかありません。

なので「なぜそう考えるのか」といった私のオリジナルな思考を含むように次は主観で深堀っていきます。

特に原体験やそういった行動をとるための原動力を含むことで、親近感の湧く独自の言葉になっていきます。

このようにして客観と主観とを往復して考えることで共感力の高いオリジナルな言葉が出来上がっていきます。

3.言葉を因数分解する

自分の言葉を分解してより真意に近づける作業です。

例えば「会社が嫌」と一口に言っても、嫌だと感じることが通勤なのか、業務内容なのか、雰囲気なのか、はたまた人間関係なのかわかりません。
まだまだ分解できそうです。

この分解の作業はめんどくさいし大変なので、普段の私たちは「会社が嫌」のような抽象的な言葉でまとめてしまいがちです。

でもこの作業を日常的に繰り返すことで、自分の気持ちだけではなく相手の真意を汲む訓練にもなると思います。

このようにして本当に自分が伝えたいことの核心があっているかどうかを見極めます。


4.言葉をランキングする

最後に相手に伝えるために、刺さる言葉を選んでいきます。

相手に何かを伝えるときに、どうやって伝えようかとなかなか言葉が出てこない場合と、逆に伝えたい言葉を思いつきすぎる場合があります。

いずれの場合にも、相手の状況や立場を鑑み、今の相手ならどの言葉が最も刺さるか、優先順位を考えることが大切です。

このようにして言葉を整えることで、より強力な説得力のある言葉を生み出すことができるということです。


感想

変化の激しい現代において言葉が不要になったことはなく、また形を自由に変えられるという意味では変化の激しい時代だからこそ重要なんだと改めて感じました。

言葉を自分の武器にするということは、自分や他人を動かすことのできる手段にするということです。
そのためには言葉には魅力が必要で、その魅力の生み方こそ「言語化力」だと思いました。

話は変わり、言葉は誰でも使えるし、ありふれているからこそ私はこだわって武器にしたいと思います。

自分しか使えない道具を上手に使ってもきっとその価値は認めてもらえません。

だからこそ言葉を武器にしたいとこの本を読んで強く感じました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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