見出し画像

【レベル24】考えるっていどういうこと?気づきと学び①

こんにちは。今週は更新が少し遅くなってしまいました。

前々回『思考力』を高めたいという記事を書きました。

そこからそもそも考えるって何だろうと思い、とある本を読み始めました。

今回はそこで学んだことをいくつか備忘録として残したいと思います。

※約2,400字(目安時間:7分)の記事です

考える練習帳: 細谷功 著

思考力や地頭力に関する著書を多く手掛けている細谷功氏によるこちらの本は、「考える」ことのバイブルといっても過言ではないくらい目から鱗が溢れる内容でした。

ズバリこの本を一言で言うと、「考えるってどういうこと?」そんな内容が分かりやすく説明されています。

皆さんは「考える」ことってどういうことか考えたことはありますか?

私なりの解釈をいくつかまとめていきたいと思います。


知らないことを知っている、知らないことを知らない

無知の知と無知の無知

「無知の知」とは哲学の父とも呼ばれるソクラテスが基本としていた考え方です。

自分が無知であることを知っている。という意味ですが、物事を考えるためには最も重要な一歩であるということです。

要するに、自分が理解できていないことを自覚しないといけないということです。

自分が知らないことを自覚している人は、安易に自分の意見が正しいと主張せず、謙虚に相手の意見を聞き、受け入れる姿勢を持つことができます。

その姿勢が、周囲からより多くのことを教えてもらうことに繋がり、

そして、知れば知るほど分からないものが増えてきます。

自分が知らないことを知っている状態というのは、言い換えると自分を客観的に見えている状態とも言えます。

このように無知の知を自覚できていると、知らない領域が常に見えており、知っている領域と知らない領域が常に増え続けていきます。
(どこまでいっても知らない領域が常に見えている状態です。)


画像1


一方で「無知の無知」とは、わかっていないことにすら気づいていない状態のことで、今自分が知っていることがすべてだと思っている状態です。

知らないという自覚がないため、物事を知れば知るほど自分が賢くなったと誤解してしまいます。なので謙虚に相手の意見を尊重することができません。

このことは仕事上で考えると、「気づき」と同意になると思います。

何ができていないのか、何が問題なのか、それに気づくことができないとそれを問題として捉えることはできません。

問題を解決できる人は問題があることに気づいている人だけだということです。


「自責」こそ思考回路を起動させるキーワード

「無知の知」と「無知の無知」のどちらがより頭を使って考えているか、ということは明白です。

もちろん「無知の知」です。

なぜでしょうか。

「無知の知」とは(自分は何も知らないという自覚がある)人のことです。

自分は何も知らない、何も理解できていないと感じており、その人が次にとる行動は

だから学ぶべきは自分である という
「自責」です。

自責で考えるということは、理解するためには何をすべきなのかを考えるということです。

だからどうするか考えよう、という姿勢が思考回路を起動させるのです。


一方で思考回路が起動せず、思考が停止している人(無知の無知)の場合は、

自分は何でも知っているから、悪いのは他人や環境だ、と他責で考えてしまいます。

その結果、考えるべきは他人であるという姿勢から思考は停止したままなのです。


他人の意見にむやみに従う=考えないのは楽なこと

これは私自身が一番ハッとさせられたことでもあります。

よく先輩や上司の指示をそのまま鵜呑みにしてただ従うだけの人がいますが、これらの人は自分の頭で考えているといえるでしょうか。

自分で考えるということが、自分なりの見解をみいだすことであるならば、ただ他人の意見に従うことは、思考が停止していることと同じになります。

私自身これまで特に仕事上では先輩の指示にただただ従うことが多かったのですが、なぜそうしていたのか考えてみました。

自分の頭で考えることは決して楽なことではありません。重要なことほど考える要素が多くなり、面倒なものです。

他人の意見に従う、ということは自分で考える手間が省け、楽にことを進めることができるのです。

きっと他人の意見にただ従うだけということは、手間を省くというだけでなくその責任は他人にあると考えられるので自分を守ることにもつながります。(本当の非は別のところにあると思いますが、ここでは自分の非を減らすという意味で。)

こういったことが無意識のうちに自分のやりかたとして定着していたために、その指示を(ほかにやり方はないか)疑うこともなくやっていたのだと思います。(上司の言うことは正しいと思い込んでいたことも一因です)


また私は会社の人に将来やりたいことを聞かれた際に「その時に求められている仕事であれば何でもやりたいと思います」とよく答えていました。

(実際にほんの数週間前にもこう答えてしまいました・・・)

実際そう思っていたのもありますが、これこそまさに思考停止で考えていない証拠だったのです。

大事なことこそ、他人の意見に賛成することで自分の責任を減らしていたのだと思います。
あるいは、キャリアという重要で難しいことから目をそらしていたのだと。

このことに気が付けたことがこの本を読んで一番大きいことだったと実感しています。

楽なことをしていては成長できない、とよく言いますが本当になんだろうなと今なら思うことができます。

言い換えると、自分の頭で考えている人が多くないから、自分の頭で考えることで差を生むことができるし、その積み重ねの後に飛躍できる可能性も高まるんだろうなと。

この本を読んで妙に納得しました。


この本からの学びで記しておきたいことはまだまだあるので、次回以降また整理をしていきたいと思います。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
考えることについておすすめの本、動画などご存じの方はぜひ教えてください。
一緒に楽しんでいきましょう!
皆さんからのリアクション待ってます!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?