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私の恋に対するひねくれ具合は異常

恋なんてものは幻想だと思いながら、彼のことが

愛おしくて愛おしくて愛おしくてたまらない。


ただ、今回は、

前に好きだった人にも抱いたこの気持ちを、

その前にも、

更にその前にも、

更に更に更にその前にも抱いたこの感情を

一体なんなのかと冷静に分析したいと思う。


この感情はなんだ?なんなんだ?恋?愛?幻?なんなんだ?


私の一つ前の好きな人は、会社の同僚だった。

自分とは反対な器質を持つ人だったように思う。

彼を尊敬した。彼を心からすごいと思った。

ただ、彼の極端までにストイックさを貫く冷徹さに、

正直、さすがに敵わない、と思ってしまった。

好きでいることに心が折れたのだ。

というか彼は私のことなんて眼中になかった。

それで、諦めたのだ。

これに関しては何もかっこつけたことは言えない。

言い訳はできない、諦めたのだ。

自分の心に蓋をして、

「彼」とは真逆で、

自分ととても感覚が似ている、

「彼」に引かれた。それが、今だ。



昔の話もしよう。ちょっとだけ長くなる。

更に一つ前の好きな人は、大学のゼミの同級生だ。

あれはたぶん一目惚れだった。

思いっきり最初からタイプだった。

大学3年生の春。

初めて入ったゼミの教室で、

初めて会った日に好きになった。


大失恋から、2年ぶりに出来た、好きな人だった。

ずっと好きな人がほしかった。

好きな人がいない空白の期間は、

波一つない、海のようで、まるで生きている実感もなかった。

無意味に夜、ずっと泣いていた気がする。


ただ、その彼も、

出会って一日二日くらいで高校生から付き合っている彼女がいると聞いて、

ショックを受けてとんでもなく「ショック」だった。

彼らの関係はゆらぎのないものだった。


「ああ、神様はなんて残酷なんだ」と。


ただ、その後、彼のことを好きだった時間はとても長かった。

7年間だ。人生の実に3分の1くらいだ。

大学を卒業してからは、それこそ燃え上がるほどの熱ではないが、

それでも”ふつふつ”と、ずっと好きだった。


彼は、その彼女と約10年超付き合って、そしてその後別れた。

彼は、そのことを私に直接報告した。

丁度、ブラジルワールドカップで、ネイマールが頭突き?を食らったあの試合の日だ。

彼は、私の家にいた。2人だけの、私の家。


でも、私はチキった。何も出来なかった。

一線を超えることが出来なかった。


そしてこの日には続きがある。

これは、後になって彼との会話で「思い出した」ことだけど、どうも私は酔っ払って彼に、「好き」といったことがあるらしい。


2人で飲んでいたときに、一度とんでもなく酔って(それはもうひどくて彼といるカラオケで吐き散らかした。彼はそれを片付けてくれた)しまったことがある。


そうははっきりとは言われていないが、うっすら残った記憶が、私がその言葉を発した「1年後」に、彼との会話によって揺さぶられ、「その事実」を思い出した。


私は酔っ払って彼に告白していた。(と思う。はっきりはわからない)


彼は私があの日の朝、そのことを覚えていると思っていた。


私は自分の醜態を忘れてもらおうとずっと「今日のことは本当に忘れて、本当に忘れて」と言っていたのだけど、彼はそれを、「そういう意味で」忘れてととったらしい。


そして、私が覚えていないことを知ると、「あの日なんかあるかと思ったけど…。そういうことか。」と言った。

あの日というのはブラジルワールドカップの日だ。



その後私は着々とキャリアを積んでいった。

彼は就活に失敗し、ずっと、アルバイトをしていた。

もちろんそれでもずっと彼が好きだった。


ただ、お互い20代後半に差し掛かり、

だんだんと変わってしまっていく彼に、

私は気持ちがついていけなくなった。


というよりも、キャリアを重ねていく自分が、

彼にとって刺さるナイフになっていたのではと思うことすらあった。


最後に彼に会った日、私が前の会社をやめて今の会社に来た直後だ。


私は未来にワクワクと目を輝かせることを止めれなかった。


2人で池袋の行きつけの店にずっと居座りながら(本当は君の名はを見たかったのだけどチケットが取れなかった。君の名はを見ていたらまた違った結果だったかも)、私は口の3ミリ先まで「私は貴方をずっと好き」と言い出したかった。


今日を逃したら、もう二度と彼に会えない気がした。

ただ、言えなかった。


なぜなら、もう彼を「好き」ではなかったからだ。

口から好きを言おうとして、言えなかった。

捨てゼリフのように、好きと気軽に言えなかった。

彼との関係を続けるだけのために気軽に好きと言えなかった。



そして彼も、それを言わせてくれる雰囲気ではかった。



そして、その後、見後に疎遠になった。


今ではもう、知り合いですらない。


LINEも、一切、未読スルーってやつだ。

彼とはそんな終わり方だった。



私の恋は、このように自己完結が多い。

その時々で本気で惚れて、本気で恋して、

そして「ふっ」と。自己完結して終わっていく。



終わってみればもう30手前、

彼氏いない歴12年か。


最後に彼氏がいたのは、もう高校生の時だ。



ちなみにその彼をフッたのはこの馬鹿な私で、

そしてこんなにこじらせたあとに、結婚をしたという彼の情報を聞いて3日くらい立ち直れなかった。


くっそ馬鹿だ。


そんなくっそ馬鹿は。

今回も、到底敵わない恋をしている。

たぶん、また、ダメになるんだろう。笑



ちなみにだが、

私は、告白を今までの人生で3回したことがある。

全て同じ人にだ。


結婚した彼でも、同僚の彼でも、ネイマールの彼でもない、他の人にだ。


1回目は中学2年生の時。メールだったと思う。

2回目は中学3年生の時。これもたぶん、メールだったと思う。

3回目は、実は間を空いて、大学1年生の時だ。

たぶん、メールだったと思う。いやその後、電話でも話した。


3回目は正直こたえた。

電話で、

「貴方は、一生私のことを好きになる可能性はない?」と聞いた。

(泣きながらだ)

彼は、優しかった。


「ごめんね。ない。」


と言った。



私は”お陰様で”彼を2年間かけて「彼を忘れられた」が、本当にこたえた。



毎回毎回毎回毎回毎回毎回、今度こそは、

面と面と向かって気持ちを伝えるんだ、そう思うのだけど。

ムカつくことに歳を重ねるごとに恐怖が増すばかりだ。



更にバツが悪いことに、

今回に至っては「恋」しているのは会社の4歳も年下の男の子だ。


更に更に更に更に更にバツが悪いことに、

彼は人事だ。


普通にしていても、私に優しい。

なぜなら私は社員だからだ。


人事にとっては、仲良くつながっておく価値のある人だ。

というか仲良くせざるおえない人だ。



私は、たぶんまた、

この関係にまた甘んじるんだろうな。




あ〜あ。



ここまで書いてきたが、結局なにがしたいのか、分からない。



私の現実そのものが、幻にいるんだ。

まだ、子供の見る夢のように。



無理だ無理だ、彼は私のことを好きではない、恋愛対象としてみていないとここに書きながら、noteをやっている彼が、いつかこれを見つけてくれるんじゃないかと期待しているんだ。



全く、馬鹿な人だ。


全く、馬鹿な人だ。


全く、しょうが無い。



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