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月ノ美兎の2020年を振り返る ~音楽編~

月ノ美兎委員長の今年を振り返るnote、全5回の最終回です。
これまでのシリーズは全て以下のマガジンにまとまっています。

(そういやちょうど昨日、委員長自身による今年を振り返る配信がありましたね。当たり前っちゃ当たり前ですが、このシリーズで取り上げた話題と結構かぶる話が多かったと思います。なので昨日の委員長の話の補完にもこのシリーズを使ってください)

さて、今日は今年一年の委員長の音楽活動について触れていこうと思います。
僕自身が委員長の音楽をどう考察しているか、は前に別のnoteに書いたので、もしご興味あれば読んでみてください。

このnoteは考察というよりはむしろ、どんな出来事があったかを中心に振り返っていく内容にしたいと思います。
(※ 勢いで書いてたら、僕のnoteでは最長の7600字も書いちゃいました。クソ長いです)

ウクレレ

今年1年、委員長の音楽活動にもっとも大きな影響を与えた1つがウクレレでした。

去年JK組でハワイに旅行した際、お土産の一つとして現地でウクレレを買ってきたそうです。
そして帰国してから約2週間後、去年のクリスマス歌枠でウクレレの弾き語りを披露しました。(正確には、このときは先にウクレレだけ弾いてオケを録音していますが)たった2週間ですよ?

それも普通の初心者にありがちな、左手の指を確認しながらたどたどしく弾くのではなく、ちゃんと曲のリズムに合わせてコードを鳴らしていて、しかも何通りかのパターンで弾いてて、とても初めて2週間の状態ではありません。
本人がそのクリスマス歌枠で語った話からして、以前ギターを挫折した経験があるようなので、恐らくその経験が活きたんじゃないでしょうか。というか、委員長は挫折したと言っても、実はそれなりにギターが弾けたのかもしれません。

以来、委員長は雑談配信の最中に1,2曲弾き語りを披露するようにもなりました。
ハワイのお土産のウクレレはさすがに安物だったのかほどなく壊れてしまい、2月にちゃんとしたウクレレを新たに買い直しています

そして、6月にはウィスパーボイス縛りの歌枠というのをやります。

昨日の委員長の配信でも触れられていたこの歌枠ですが、ほんと良いです。
委員長、ウクレレを弾けるのもすごいんですが、去年のクリスマス歌枠辺りから明らかに歌が上手くなってて、それも日を追うごとに上手くなっていってるんです。この歌枠ではそれが如実にわかります。
しかも選曲が「普段委員長が聴いてる趣味の曲」ということで、こんな尖ったセットリストになっています。

吉澤嘉代子『えらばれし子供たちの密話』
南波志帆 『プールの青は嘘の青』
相対性理論 『気になるあの娘』
たま 『夏の前日』
諫山実生 『月のワルツ』
小島麻由美 『あの娘はあぶないよ』
絶望少女達 『かげろう』
小沢健二 featuring スチャダラパー 『今夜はブギー・バック』
小島麻由美 『やられちゃった女の子』
スピッツ 『夏の魔物』
くるり 『琥珀色の街、上海蟹の朝』
坂本真綾 『プラチナ』

これ本当にいいので、観てない人がいたらぜひ観ていただきたい……

今年後半は、雑談配信がそれほどなかったせいもあるのか弾き語りを披露する場面は少なくなるんですけど、でも今月のクリスマス歌枠ではしっかり聴かせてくれました。
この歌枠もヤバかったですね。委員長らしいケレン味にあふれてますが、歌の上達具合が半端ないというか、歌が「上手くなった」じゃなくてもう「上手い」になってきています。

オケがないものは耳コピしてウクレレでオケを作ってます。
委員長はしれっと「耳コピって、何個かコード覚えれば何となくできるもの」と、さも耳コピが誰でもできることのように語ってるんですけど、コード1個憶えるのだってできない人いっぱいいるんだよ委員長……
絶対音感ではないにしろ、委員長は普通に音感がある人だろうなと思います。

アンチグラビティ・ガール

去年の12月に行われたにじさんじのライブイベント『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』の最後に、にじさんじ2周年記念アルバム『SMASH The PAINT!!』の制作が発表されました。
総合プロデューサーはkz氏。『Tell Your World』他数々の名曲を作ってきた名トラックメイカーでありながら、熱心な委員長の古参リスナーでもあり、今となってはにじさんじのアンセムとなった『Virtual to LIVE』を作曲した人でもあります。
そして、委員長の曲を担当すると発表されたのがTAKU INOUE(井上拓)氏。イノタクという愛称で呼ばれていて、アイマスシリーズに数々の名曲を提供している、知る人ぞ知るトラックメイカーです。
委員長は過去の配信で、このイノタク氏が作った『Romantic Now』について何度か語っていて、「デレステで1番好きな曲」とも言っています。

(ここいらから、過去のnoteと内容がかぶってますがご容赦を)
今年9月にあった『SMASH the PAINT!!』のリリースパーティーで本人たちが語ったところによると、2018年5月の「お焚きあげ配信の頃」にkz氏が「一度曲を作ってみて欲しい」とイノタク氏に語ったことがあるようです。
しかし実際に曲を作れるタイミングが訪れないまま時間が過ぎて、1年後。
2019年6月に委員長がデレマス実況で『Romantic Now』について熱く語っていたところ、イノタク氏がTwitterで反応して、それにkz氏もリプライをして、2人で語っています。イノタク氏はこちらがきっかけだったとリリパでは語っていました。

これをきっかけに、kz氏がイノタク氏に改めて曲をオーダーしたようです。

2月になって、タイトルが『アンチグラビティ・ガール』だと発表されました。この時点で、「あっ、委員長っぽい」という反応が僕含め周囲から聞こえてきたのを覚えています。
そして3月13日に予告のワンコーラスMVが公開され、3月18日、CD発売。
5月には、フルコーラスのMVも公開されました。

以降、これは委員長の曲、にじさんじの曲というのを超えて、あのイノタクの新曲ということで、ほうぼうのアニクラやラジオでかかりまくり、高評価を得ました。
そして、先日の『VTuber楽曲大賞2020』ではMV部門10位、楽曲部門7位となりました。
また、現在企画進行中の『アニソン派!楽曲アワード2020』でもノミネート、現在投票受付中です。

委員長に特にハマってるリスナーが委員長の何が好きかって、恐らく多くの人は、彼女が好奇心の旺盛っぷりと無限とも思える行動力だと思ってると思うんですよね。
割とそのへん、それなりに彼女の配信を観てきたリスナーじゃないとわからないところなんですけど、それがしっかり歌詞に刻まれていて、だから本当に感動します。(僕はこの曲を聴くと高確率で泣いちゃうので、あんまりむやみに聴けないでいます)
トラックはトラックで恐ろしい音の作り込まれ方をしていて、おそらくこのへんは僕なんかより、自分で作曲したりする人のほうが凄さがわかるんじゃないでしょうか。桑田佳祐似のボイトレの先生もビビるわそりゃ。

それゆけ!学級委員長

そして、『アンチグラビティ・ガール』と並んで委員長の新たなアンセムとなったのが、委員長のメジャーデビューシングル曲『それゆけ!学級委員長』です。

ただ、この曲がリリースされるまでは決して順風満帆ではありませんでした。

昨年12月の『VtL両国』にて、あのLiSAや藍井エイル、そして輝夜月ちゃんも所属するSACRA MUSICから委員長がメジャーデビューすることが発表されました。

そして昨年末、委員長の久しぶりのソロイベント『月ノ美兎アーティスト生活向上委員会』がすぐ1ヶ月後の2020年1月に開催されることも発表されました。
このイベント、実際にはSACRA MUSIC内のにじさんじ共同運営レーベル『しのごの』のキックオフイベントだったわけですが……
このあたりのスケジュールが詰め込み過ぎでドタバタしているのが、外部のリスナーからもありありとわかりました。現に、委員長と共に「しのごの」からデビューが発表されたひまちゃん(本間ひまわり)は、このあたりでの無理がたたって倒れ、一時入院してしまいました。

そんなこともあってか「しのごの」の活動も、2月初旬に作曲配信をやってから完全に音沙汰がなくなってしまいました。委員長と同時にメジャーデビューが発表されたでろーんやpetit fleurs、そして1月にメンバーが発表されたRain Dropsが順調に活動を進めているのに「しのごの」だけ完全に停滞してしまい、どう考えても何かあったんだな、と察するしかありませんでした。

しかし5月のある日、委員長は配信中にふと「ずっと夢見てたことがもうすぐ実現できそう」と漏らします。
それで「ずっと夢見てたことって何だ?」という話がリスナーの間で話題になり、「もしかしてササキトモコに曲作ってもらえるとか?」みたいなことを言っているリスナーもこの時点でちらほらいました。僕もそう思ってた気がします。

ところが、本当に偶然なのでしょうが同じ日の夜、ゴシップ好きのある人物から、にじさんじに関する黒い噂が流され、その中に委員長としのごのに関するものも含まれていました。詳しく触れませんが、委員長がしのごのやソニー、いちからから冷遇されている、といった内容のものでした。

すると、委員長は数日後の雑談配信で、自分に関する噂へ反論を行いました。
そしてその中で、以前語った「ずっと夢見てたこと」がしのごの関連で、大好きなアーティストからの曲提供が確定している、だからこんな噂で夢を潰されたくない、ときっぱり明言したのです。

ということで、経緯は決して喜ばしいものではなかったのですが結果として、委員長がササキトモコさんから曲をもらえるんだ、というのがリスナーの間でもほぼ確定事項となりました。

そして8月、ニッポン放送『ミューコミプラス』に委員長が出演。
その番組内で、10月にメジャーデビューすること、曲名が『それゆけ!学級委員長』になることが発表されました。そしてやっぱり作詞作曲はササキトモコだったのです。

10月、無事『それゆけ!学級委員長』のCDは発売され、同時にストリーミング配信と、そしてあのMVが公開されました。

かわいくてちょっとレトロで、いかにもササキトモコ風の渋谷系な曲。まさに「月ノ美兎」でアニメを作ったらこんなOPになるだろうな、とも思えるような歌詞。
そして何と言ってもMVが素晴らしい。リヨ絵の委員長が4:3の画面を駆け回るMVは最高の一言でした。
このへん、僕は過去のnoteでいろいろ語っています。

さらにはこのMVのクレジットにて、ボーカルディレクションをイノタク氏が担当したことも発表されました。
(委員長がその前から配信で少し匂わせてましたが)

ということで、本当に紆余曲折を経てリリースされたこの曲、最終的に『VTuber楽曲大賞2020』MV部門1位、楽曲部門2位となりました。
何より、委員長は大好きな人に本当にいい曲をもらえ、今となっては報われて、本当に良かったなぁ、と思います。

作詞作曲を担当した当のササキトモコ氏はCD発売日当日にこんな素敵なブログ記事を投稿しています。

まとめるのもかい摘んで一部を切り抜くのも難しいので、ぜひ全文を読んでいただければ。
また、関連する話は初回限定盤CDのほうにシークレットトラックで語られてるんですが、初回限定盤なので、聴きたい人は(もし売ってたら)今のうちに買ってください。

それにしても、イノタクとササキトモコに曲を作ってもらい、ベルナール・リヨ3世氏にCDのジャケットイラストを描いてもらい、ついでにいうと『それゆけ~』に入ってる男声コーラスはアイマス声優(SideM)の濱野大輝氏だし、音楽の話じゃないけどシャニマス公式から異例の案件をもらうし……委員長、アイマスPとしてはめちゃめちゃ贅沢な1年だったのでは?
イノタクとササキトモコの両方から曲もらってんの、今まではしきにゃんだけだったらしいよ??


さて。

このシリーズのnoteもここで終わり……のつもりでしたが。


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おまけ


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