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ていたらく出版

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桃之字の書いた小説やそれにまつわるコンテンツのまとめ▼ 各作品の目次は【総合目次】を参照してください▼
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#21XX年プロポーズの旅

ていたらく出版 総合目次

 初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です。  本記事は、桃之字が…

21XX年プロポーズの旅 あとがき

 初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です。  連載SF短編小説『21X…

21XX年プロポーズの旅 (13/最終回特別拡大版)

(承前) - 13 - - 最終回特別拡大版 - 気を失ったアーサー達を置いて、僕らは月面ターミナ…

21XX年プロポーズの旅(12)

(承前) - 12 - 標的のタコ型宇宙人"オクト"は、その七本の足(一本は俺が斬り落とした)を…

21XX年プロポーズの旅 (11)

(承前) - 11 - ──やばい。死にそう。  月が見えてきたとき、僕の脳裏に浮かんだのはそ…

21XX年プロポーズの旅 (10)

(承前) - 10 - 火星と月の中間地点付近。俺の乗った宇宙船は、火星に向かって飛来する楔形…

21XX年プロポーズの旅 (9)

(承前) - 9 - 僕は扉についた小さな窓から、"王国"の兵士達を閉じ込めたコクピットを覗き込んだ。  ガラハッドは俯いたままだ。先ほどまできっちり整えられていた白髪はすっかり乱れており、毛先からポタポタと水が垂れている。左腕の義手は肘から先が取り外されており、部屋の隅に転がされている。他の兵士たちはもがいているが……縛っているのは僕特製の逃走用ネットだ。そうそう外れるものではない。 「"オクト"ー。たぶん大丈夫だよ!」 「ありがと、"レオン"」  僕はコクピットを離

21XX年プロポーズの旅(8)

(承前) - 8 -「いやじゃ! 戦争じゃ! 奴らは我を馬鹿にしおった!」  体長3mのウーパール…

21XX年プロポーズの旅 (7)

(承前) - 7 - ──警告。機体温度が上昇。お客様の体調に異常をきたす場合があります。警…

21XX年プロポーズの旅(6)

(承前) - 6 - ──火星で最もセキュリティが厳重な場所はどこか?  その問いはしばしば、地…

21XX年プロポーズの旅(5)

(承前) - 5 - ──昨夜、月面基地行きの星間バスで発生した小惑星激突事故の続報です。被…

21XX年プロポーズの旅 (4)

(承前) - 4 - ──昨夜、月面基地行きの星間バスで発生した小惑星激突事故の続報です。被…

21XX年プロポーズの旅 (3)

(承前) - 3 - ──星間バスをご利用いただき、ありがとうございます。当便は光速特急ネガイ8…

21XX年プロポーズの旅 (2)

(承前) - 2 - ──俺の国は、地球の5割を支配する大国だ。唯一の王政国家であるため、単に"王国"と呼ばれている。  ──不本意ながら、"王国"は現在、前代未聞の大事件に見舞われている。国宝・ムーンフォースリングが盗まれたのだ。 *  司令室には苛立った空気が流れていた。俺は円卓に座り、事態を見守っている。 「……まだ捕まらんのか!」  軍の司令官が叫び、テーブルを粉砕した。彼の左腕のガトリング義手がガチャリと音を立てる。 「まあまあ落ち着きなされ、司令官殿」  兵