毎日マクラ「ぬ」☆鵺☆

なんかこう、私よく言われるんですが、はっきりしないというか、つかみどころがないって言われます。
“つかみどころ”って、よく考えたら変ですよね、人間に取っ手がついてるわけないのに、つかめるポイントがあると思ってるわけですからね。平野レミがつくったフライパンじゃないんだから(笑)

ここをつかんでくださいよ!!みたいなアピールは何か意図がある場合じゃないとしないですからね。とっかかりをこちらから示せるのはとても親切ですよ。

柔道着みたいに、つかむところが分かりやすいのはいいですね。ここをつかまないと!別のところをつかんじゃったらダメですからね!っていうのは分かりやすい。
つかむところが決まっているから、力の差が見えるわけですね。

人を理解するときも、別につかむことはないと思うんですよね。たいてい誤解ですし、この人はこういう人だ!ってすぐに型にはめる人いるじゃないですか。愚かです。愚の骨頂です(笑)具が大きいです。

つかむと、大抵のものが零れ落ちちゃうんですよね。この零れ落ちたものたちの中に大事なものがあるんです。それを掬いとるにはね、何度もつかもうと試すしかないんですよ。
コミュニケーションって、つかみ取りですよ。名言を出しました(笑)
欲張ると失敗するやつです。本当は短時間でできるものじゃないんですが、タイムアタック的によい成績を出すことを求められるんですよね。すごく良いことを言ってますよ、わたし今(笑)

そんなことはどうでもいいんですが、つかめないものに名前がついてます。っていう、魔物?なんですけどね。

平安時代に出てきたそうです。諸説あるみたいなんですが、頭が猿で、体が狸、手足が虎でしっぽが蛇という化け物です。こういうの、男の子が大好きですよ(笑)
実際にいたら恐ろしそうなんですが、胴体の部分がタヌキっていうのがなんか可愛らしいですよね。どう考えても胴体が弱点だろうっていう(笑)

スフィンクスとかも確かそうですよね。強そうな獣を合体させてつくったという。鵺の場合は、体がタヌキだって他にも、顔がサルってところに悪意を感じますが(笑)
顔がマチャアキで、体が西田敏行。手足が岸部シローで、しっぽが…誰にしましょう、岸部一徳でいいですか(笑)西遊記の鵺はいやですね。

鳴き声しか聴こえず、その姿を現すことはないといわれています。正体のない不安とか恐怖が、モアモアーンと形をとったのが、この安っぽい合成動物です(笑)
今のデザイナーさんからしたら、もっと統一感を持たせろ!とか、クリエイティブディレクターが怒りますよ。画像検索するとすぐ出てきますけど、安易な感じがすごいですよ(笑)

画をみちゃうと、より、つかみどころがなくなるんですよ。話に聞いていただけの状態よりも。不思議ですよね。
どっから突っ込んだらいいかわからない。初めて昔の金八先生の写真を見たときくらいわけがわからない。あのビジュアルで、え、先生だし、まず金八だし。国語!?みたいな。

鵺はそういうグレーなところにいますよね。白黒ハッキリした存在ではない。なんとなく見たことあるような、でもないような。どういう人なのかわかんない。
憧れの存在です、鵺。いるのかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?