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【無料】あと304日(たぶん):ちんとんしゃん

 しとしと雨が降っているのと、店の雰囲気が茶店の風情があるから「妲妃のお百」をやろうと思いながら高円寺ちんとんしゃんへ向かった。でも後味が良くない噺だからこの演目で会を締めていいのか踏ん切りがつかないし、かと言って一席目にやるのも勇気がいるし、と色々と理由をつけて演りなれた笑いの多い噺に切り替えようかという考えが浮かんだけど、結果今日は「妲妃のお百」をやれた。
 正直に書くと、まだ噺を自由自在に操ることはできていなくて、最近はようやくいつ急にやってもセリフが飛ぶことはないかな、というくらいになったぐらいの感じ。ただ、とにかく実践経験を積まないと上手くなるはずはないし、過渡期の今はお客様に甘えてとにかく勉強させてもらっている。それでも終演後の懇親会で落語初めての方に感想を聞いたら、自分が思っている以上にしっかり噺を味わってもらえているようで、少しは自信を持ってもいいのかもと思った。
 終演後に女将さんと次回の日程を決めて、残っている方にお伝えしたら全員がその場で予約してくださった。それだけでほぼ満席という。ありがたい。次回もまた少し背伸びした挑戦ができればと思いながら帰った。靴下が濡れて気持ち悪い帰路となった。

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