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「あなたが生まれてきてくれたことが僕にとって最高に幸せだから、今日という日に感謝。誕生日ありがとう」

貫地谷しほり演じる女性教師が、三浦涼介演じる親友でゲイの同僚の男性教師に誕生日を祝ってもらった時のシーン。

ふざけた感じのドラマだけど、ちょっと共感してしまった。

「ハッピーバースデー」
「ここまでしてもらって申し訳ないよー」
「何でよ。誕生日なんだからいいんだよ」
「そろそろ誕生日祝われても嬉しくない年齢になってきたからさ」
「別にあなたを嬉しくさせようと思ってやってるわけじゃないよ」
「え?」
「あなたが生まれてきてくれたことが僕にとって最高に幸せだから、
 勝手に嬉しくなって、今日という日に感謝したいだけ。
 誕生日ありがとう」
「ねぇ、あんた、最高の男じゃない?」
「ゲイでごめんね」
「ゲイでごめんだよ、ほんとにもおー」

ドラマ「顔だけ先生」


正月やクリスマスも、ご馳走を用意して、賑やかにお祝いするイベント。大事な家族や恋人と過ごしたいと願う日。

でも、私は誕生日はもっと特別だなと思う。クリスマスは誰にでも同じ日に訪れるけど、誕生日はその人にだけ訪れる特別な日。


実家にいる頃は、誕生日はケーキを用意してもらえた。

学校ではクラスメイトで同じ誕生日とか近い誕生日の人がいたら親近感持ったりしてた。

高校生の頃は、寮生活をしていて、仲のいい子の誕生日を祝うために、こっそりケーキとお菓子を準備してサプライズパーティーをした。盛り上がりすぎて、寮の先生に注意されることもあったけど、誕生日だと大目に見てくれた。

大学でも仲のいい友達で集まってお祝いしてもらった。毎回サプライズを考えるのも楽しくて、みんなで感動して泣きながら祝ったことも何回もある。「そろそろ私の誕生日」だとソワソワして、サプライズに気づかないふりをするんだけど、予想を上回るサプライズをしてもらって、本当に毎回驚かされていた。

社会人になってからは、あまりお互いの誕生日を知ってる人も少なくなったけど、30歳の大台に乗るタイミングの誕生日は、職場の仲いい人たちがオシャレなカフェを予約して、誕生日パーティーを企画してくれた。すごく嬉しかったなぁ。いい人たちだったなぁ。

親も誕生日を大切にするタイプなので、両親の誕生日に電話をかけないとお叱りの電話がかかってくる。「誕生日は親に感謝する日」という考え方もあるよね。


大学を卒業してからも、しばらくは友達の誕生日に合わせてみんなでメッセージを送り合ったりしていたけど、それもだんだんなくなってきた。それぞれの場所での生活があるし、特に結婚した人には遠慮するようになった。

それに、友達の誕生日を忘れてしまうことも増えた。覚えていても、疎遠になっていって、メールしない人も出てきた。よく考えたら、高校の友達はメール送ることすら思い出しもしなかった。


今でも誕生日を祝い合ってるのは、私にとっては本当の友達。

家庭のある人は当日の日中に送るけど、一人暮らしの人にはいまだに0時ちょうどにメールを送る。完全に自己満足。

そして、長めのメールを送り付けてしまう。
「仲良くしてくれてありがとう」という趣旨の内容のメール。

大人になると、新しい友達って作りにくくなるし、一度友達になってもずっと続くわけでもないことに気付く。それでも私と仲良くしてくれることが嬉しくて、それを伝えたくなるんだよね。

でも、突然こんな熱い思いをぶつけても相手もびっくりしてしまうから、誕生日は私にとっては絶好のチャンス。ここぞとばかりに感謝を伝える。

少数精鋭の私の友達たち。
自慢の友達たち。
これからも大事にしたいし、仲良くしてもらいたい。






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