Tateyuki Adachi / 安達 建之

SFと日本を拠点に5つのブランドと教育機関を経営/ アマゾン奥地からアフリカまで世界中…

Tateyuki Adachi / 安達 建之

SFと日本を拠点に5つのブランドと教育機関を経営/ アマゾン奥地からアフリカまで世界中を駆け巡り、大自然の鼓動と野生動物を撮影/ green bean to bar CHOCOLATE オーナー/ パリ、アメリカ等、世界各国の国際コンクールで6度の世界一に

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Kokoa Kamili

アフリカ、タンザニアに、良質なカカオと気持ちの良いコミュニティの両方を作っている“Kokoa Kamili” というカカオ施設があり、素晴らしいエコシステムを築いていると聞き、訪れてみたいと思っていました。 2019年に訪れる予定があったのですが、パンデミックが起こり中止になっていたのです。 Kokoa Kamili までは、キリマンジャロからチャーター機で2時間。無人の滑走路のみの空港に着陸し、そこから車で2時間、モロゴロ州イファカラ、ムビング村にあります。
2013年に

    • まだ誰も見たことのない世界

      タンザニアでの撮影は、早朝と夜間の2部構成、3日目からは早朝5:30出発で進んでいます(なぜなら間に合わないから!)。 今回の写真集はテーマが夜なので、撮影時間は夕暮れ時から早朝までと決まっています。 この様子はインスタグラムでも見ていただけます。 朝の狙いとしては、朝陽バックのライオンです。 前日の夜に撮っていた、ライオン家族を探すため、熱を感知するサーマルドローンを飛ばして周辺をくまなく探します。 数頭の動物の群れを発見したので車で向かいます。はげしいブッシュで目視が

      • 結果なのか、プロセスなのか

        アフリカ、タンザニアに来ています! 
野生動物は夜に狩りを行う夜行性が多いため、ネイチャーフォトグラファーになってから、いつか夜の動物を撮ってみたいと準備してきました。 今回は自作のラジコンカーを持ち込み、遠隔操作で動物に近づこうという作戦です。
このラジコンカーは、全地形対応のシャーシに、四輪駆動のモーターを搭載し、リモートコントロールで撮影します。
ラバータイヤと特殊なスプリングによって、地面からの衝撃を和らげ、サファリのような悪路での撮影に最適化させています。
さらに

        • 準備

          東京に戻りました。
1ヶ月経つとすっかり季節が変わっていて、いきなり38度の猛暑なのだから、参りますね。
7月28日にアフリカへ出発します。今回は、来年1月に青山スパイラルホールで、初の写真展を開催するための撮影です。
夜間撮影に挑戦するために1年間、昨年のアフリカ撮影が終わってから準備をしてきました。
まだやるべき事がたくさん残っているので、ギリギリまで準備を続けます。 さてさて、「準備」についての考えを、実例をもとに整理しておこうと思います。 長男と同じく、16歳の次

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        • 徒然
          11本
        • ビジネス
          11本

        記事

          小さなトライを何度も何度でも

          ポルトガルには、ナザレという世界屈指のサーフスポットがあります。 
ときには100ft (約30m、10階建てのビルの高さ)の大波が立つ、ビッグウェーブの聖地です。
 ナザレで大津波と同等の波に乗るため、世界中から命知らずのサーファー達が集まる大会が、「TUDORナザレ・トー・サーフィン・チャレンジ」です。
波が大きすぎて、人間のパドル力では到底波をつかまえることは出来ないため、ジェットスキーで牽引してもらって波に乗る、ビッグウェーブイベントです。 
海の最深部が5kmあり、

          小さなトライを何度も何度でも

          前向きな声掛け

          先日バルセロナに行ってきました。 強い日差しが照りつけ、気温は高いですが汗はかきません。
 久し振りに、ジローナにある、Hotel Boutique Casa Cacao へ行ってきました。泊まることは出来ませんでしたが、テラスのあるレストランは最高に気持ちが良く、天井や床、壁の素材や、インテリアにカトラリーまで、どこにも抜けがなく、ここに来るとため息が出ちゃうのです。 
もちろん食事もサービスも最高。 
食事が美味しいと感じるのは、ロケーションと、一緒にいる人がポイントです

          ぼんやり見ている次の世界

          さて今回は挑戦の目的地について、ぼんやりと見えている世界の話をしたいと思います。 僕は世界で1番美味しいチョコレートを作り、そして、それらを世界中の人々に届けたいと思っていて、どうしたらそれが出来るのか? を日々研究し、トライしながら道を見つけています。 2015年に創業したgreenは、成長してきましたが、まだ海外にはお店を出せていなく、国内販売のみです。 コロナの前に台湾に出店する案件がありましたが、行けない間になくなってしまいました。 bean to bar のチョ

          ぼんやり見ている次の世界

          自信の正体

          ポルトガルに来ています。 6月中旬になると、一気に夏になり連日30度を超えていますが、日陰に入ると涼しく、肌寒く感じることもあるほどです。これぞ地中海性気候といったところでしょうか。 7月、8月になると、40度を超える日も出てくるというので、日差しには要注意。服装も寒暖差と日差しから身体を守ることが大切になります。 世界中を旅していると、環境や気候の変化から身体を守る重要性を強く感じさせられます。 先日あるインタビューで、あなたの生活にとって大切なものは何ですか? という質

          ヨーロッパ遠征

          日本に帰国し、子供の友人のお父さんとスポーツの試合会場でバッタリ。「安達さんは、何をやってるのかよく分からないから不思議だ」と言われて、説明に困ったのですが、自分の仕事を全部説明するのは面倒なので、チョコレートを作ったり、写真を撮ったり、学校で授業もやっています、と答えると余計に面倒なことになりました。 仕事は2つ、3つ持っていた方が、リスクも分散されて良いと思いますが、まだまだ受け入れてもらえてません……。そろそろ日本も、時代と共に変わっていかなきゃ、ですよね。 芸能界やT

          Fortunato No.4

          南米の旅は続きます。 リマのトランジットでトラブルがあり、朝4時半に出発したのに、飛行機に乗れず12時まで待つことに。 しかし、そこで良いことが二つありました。 一つは、Astrid Gutscheさんのレストラン「Tanta」がリマの空港内にあるので、行ってきました。ここはメニューも料理もスイーツも、めちゃくちゃ参考になるのです。 二つ目は、たまたま隣に座った女性が、ペルーの政府機関で働いていた方で、過去20年のコカイン撲滅とカカオに対する農業政策の実態を聞くことができ

          Charles Brewer

          ジャングルの中からカラカスに戻ってきました。少しホッとしています。 エンジェルフォールへの山登りは、想像していたよりも危険でした。山小屋には怪我人が3人、足を11針縫った人、足を踏み外して捻挫した人、滑って岩から落ちて骨折した人。彼らはここからどうやって帰ろうかと、途方に暮れていましたが、それでも皆明るい! ホッとしているといっても、ここはカラカス。世界一危険な都市と言われているので、最後まで油断大敵です。 Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)氏に会いに、

          真実を伝える独自のメディアが必要だ

          4.28のコラムで、「取り憑かれる」話を書いたら、多くの人から、取り憑かれるほどのことが見つからないのだけれど、どうしたらよいか? という質問を受けました。 それならば、夢を語るのはどうでしょう。 僕は、学期の初めの授業では、学生に将来の夢を聞いています。するとほとんどの学生は、これなら叶うだろうな、と思う現実的な夢が多いです。 「カフェを開きたい」「ショコラティエになりたい」など、簡単ではないが、実現可能な夢が多いと感じるので、もっと大きくて、まだ誰もやったことのないよう

          真実を伝える独自のメディアが必要だ

          Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)

          南米への旅が始まりました。前半戦最大の目的である、1人の老人に会いに行くために、ベネズエラへ向かいます。
(旅の様子はphotographer Instagramにアップしていくので、是非ご覧ください!) Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)
は歯科医であり、医者、大学教授。今までに27種類の新種の植物や爬虫類、昆虫、サソリを発見し、マラリアやリーシュマニア症などの病気を解明しています。 探検家でもある彼は、50年以上前の若き日に、ベネズエラのジャングルを探

          Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)

          取り憑かれる

          4月28日(金)グリーンサムベーカリー調布店がオープンしました!
 たくさんの方にお越しいただき、感謝感謝です。
 この先も、毎日使ってもらえるお店を作っていきます。
必死に頑張ったスタッフと一緒にオープンを迎えられて、とても嬉しいです。 ということで、来週ベネズエラにむけて出発し、そのままペルーに入ります。写真家活動と、カカオの仕入れ、映画の撮影とやる事は色々あるのですが、1人会いたい人がいて、その人に会うのを楽しみにしています。
何かをやるのに、本当は大きな目的はいら

          観光を縁の下で支えるもの

          シンガポール、マレーシアのリサーチに行きました。
 コロナに関しては「いつの話でしたっけ?」というくらい観光地は人が集まり、エアもホテルもいっぱいで、レストランの予約もなかなか取れません。 シンガポールの近隣諸国には、おおよそインドネシア(2.7億人)、フィリピン(1.1億人)、ベトナム(1億人)、タイ(7100万人)、マレーシア(3300万人)、台湾(2300万人)、合計約6億人の人々が飛行機で4時間圏内に暮らしています。そこに中国の14億人が加わるのだから、東京ほどの面

          観光を縁の下で支えるもの

          商品を考える時

          シンガポールに行ってきました。飛行機で6時間飛んだだけで真夏。 つい先日、日本ではサクラの撮影をしたばかりなのに、こちらではプールで泳げる。当たり前なんだけど、世界は広くて不思議ですね。 最近、新しいお店を作っているので、商品案をたくさん考えています。 今回はそのポイントを話したいと思います。 例えば、チョコレートバーを作っている時と、ケーキを作るのでは、意識していることが違うんです。 素材の良さをどう引き出すか? 
理想の味にどうやって近づけるか?
 何と組み合わせるか