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邦楽ロックを歴史化してみる

自分は洋楽邦楽世代関係なく
沢山の音楽を聴いてきたなかで
ふと疑問に思ったのは
邦楽ロックの歴史化が曖昧ではないかと
洋楽ロックはそれこそ書籍が出てるように様々な評論家達が議論を交わして
はっきりと歴史化がされている。
そこで今回は邦楽ロックを
自分なりに歴史化しようと思う
自己満かつ超絶個人的意見なので
お手柔らかに...

1990年代
オルタナロック全盛期

(1980年代以前の邦楽ロックは
勉強中なので許してください)

1990年代は明らかにオルタナロックが
1番元気があった
超メジャーシーンではJUDY AND MARY
ウルフルズなどが人気だが
これらのバンドがのちに与えた
影響は薄いと思う
やっぱり90年代と言えば
ナンバーガール、スーパーカー、くるりの97年組
(中村一義はSSWなので記述なし。
ごめんなさい)
この三組がのちのロックバンドに与えた
影響はデカすぎると思う
ナンバーガールの
バンドサウンド、ギター重視の曲調
向井秀徳による文学的な詩世界や
シャウトを交えた歌い方

スーパーカーの男女ツインボーカル
シューゲイザー的なアプローチ

くるりのジャズやエレクトロなどを
用いたロックバンドが作る音楽の多様化
このように97年組がいなければ
生まれてないバンドが沢山いると思う

そして忘れてはいけないのは
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ガレージロックを日本語で
成立させるという偉業
このバンドのおかげで日本のマスが
ガレージロックやパンクに
寛容になったイメージ
しかしこの頃のガチロックファンは
学生ではなく年齢層が高いイメージ
ロックバンドに対して不良的な
怖い印象があった?
(のちに学生に寛容なバンドが出現するが)

この時期の個人的名盤
(1990年代)

1.SCHOOL GIRL DISTORTIONAL    
  ADDICT
2.スリーアウトチェンジ
3.さよならストレンジャー
4.GEAR  BLUES
5.Kocorono

2000年代
ギターロック全盛期

2000年代は邦楽ロックバンドが
1番熱い時期だと思う
ロックフェスが本格的に始動したのも
この時期でロックファンの年齢層が
大幅に下がり大衆に広まる
そしてタイアップにもバンドの曲が
使われるようになりメジャーシーンが
完全にロックバンド一色となる
知る人ぞ知るロックバンドという
カルチャーがメジャー音楽シーンに
飛び出てくるとてつもない年代。
この時代にティーンエイジャーを
迎えたかった...

BUMP OF CHICKENという
新しいバンドの形

2000年代初期といえば
やはりBUMP OF CHICKEN
天体観測で新しいロックバンドの形を
生み出し今の音楽シーンまでも
影響与え続けている
(このムーブメントは91年におきた
Nirvanaによる天変地異に類似していると個人的な解釈)

BUMP OF CHICKENが画期的な点
1.物語的な詩世界
2.軽音楽的なバンドサウンドやリフ
3.そこらへんのお兄ちゃんが
 やってるような風貌
主にこの3点があげられる

特に1と2はマジで影響がデカくて
1のおかげでロックバンドがタイアップに使用されるようになった1番の要因で
特にゲームやアニメなどは相性が
よく多くのロックバンドが起用された
2はいわゆる誰でも演奏できる
サウンドやリフのおかげで
コピーバンドが出現、バンドを聴く層の年齢層が一気に低くなり寛容になった
BUMP OF CHICKENが邦楽ロックの
形を決定づけたと言ってもいい

他のバンドも忘れてはいけない
アジカンやエルレガーデンなどの
海外色が強いギターロック
銀杏BOYZやMONGOL800などの
青春パンクという新しいパンクの形
チャットモンチーによる
ガールズバンドの登場
Base Ball Bearによる
男女ツインボーカルの確立
フジファブリックやゆらゆら帝国などの
他にはない超個性的なバンドの登場など
新たなロックバンドの形が
次々に出現
そりゃ1番熱くなるわなと
記述してるうちに身に染みて感じる

この時期の個人的名盤
(2000年代)

1.ユグドラシル
2.ソルファ
3.君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命
4.耳鳴り
5.バンドBについて
6.RIOT ON THE GRILL
7.REQUIEM FOR INNOCENCE
8.空洞です
9.TEENAGER

2010年代前半
インディロックシーンが
盛り上がる

2010年代に入るとスマートフォンが
普及し始めて音楽配信サイトから
直接ダウンロードできるサービスが
始動する
これにより徐々にCDが売れなくなり
始めるが2010年代は
まだまだ売れていたイメージ
2010年代前半はアングラやサブカル色
強めなロックバンドが登場した
その象徴的な例は相対性理論や
神聖かまってちゃんなどの
誤解を恐れずにいうといわゆる
インターネット界隈のオタクやメンヘラ
ターゲットのバンドが増えた

そして現実世界のメンヘラやサブカルに  刺さったのはやはりandymori
andymoriが与えた影響は結構でかいと
個人的には思っててバンドを
今まで聴いていなかった層を
1番取り込んだと思う
(サブカル好き大学生など)
これが今のエモい恋愛バンドの系譜に
結構繋がってると断言できる

かわってアングラシーンでは
きのこ帝国のシューゲイザーサウンドの登場
ハヌマーンのポストロックや
エモサウンドのアプローチ
この二つのバンドは
今のインディロックシーンに
サウンド、作詞どちらにも
絶大な影響を及ぼしてると思う

まとめると2010年代前半は
ロックバンドを聴かない層を
取り込むようなバンドの登場や
今のインディロックシーンに
与える影響がでかいと思う
またメジャー音楽シーンの象徴であった
ロックバンドというものが徐々に
サブカル化してきたと感じる

この時期の個人的名盤
(2010前半)


1.シンクロニシティーン
2.友達を殺してまで。
3.eureka
4.World’s System Kitchen
5.ファンファーレと熱狂

長くなってしまったので
2010後半〜2020年前半の解説は次回で

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