見出し画像

ベンチャーにおける折れないマインドの育て方【社内向け】

こんにちは。BLAM浅川です。

身内向けで恐縮ですが、改めて私が若手の頃に一杯経験させてもらったことは、今の若手にも伝える価値があると思い、社内向けのnoteを少し書かせてもらいます。

ちなみに、今の私はマインド強いと言われるタイプです。

※TOP画像は内定者のノートより。ここまで言語化して内省しつくしているのに感動したので、許可もらって載せています。
(自分のなりたい姿から、条件分けして逆算している感じ)

画像1

内定者からの質問

先日、21新卒の内定者から下記の質問をもらいました。

ちなみに、彼とは内定承諾書を会社に持ってきてくれた際に、カフェで「自分の将来のビジョンをこの会社で達成するにはどうしたらいいか?」という相談をもらって少し話をした後の質問です。

今回、弊社BLAMでは大変有難いことに600人の応募をいただき、内定を出させていただいた4名のうちの非常に優秀な1名です。
彼は物静かで非常に頭がよく、内省をとことんするタイプです。

そのため、仕事をする中で真面目過ぎて心が折れる可能性を感じたので、「自分の内省」と「仕事の内省」を分けたほうがいいと伝えていました。

1, 2つの内省
【普段の内省】【仕事における内省】
を隔てる事の意義について教えて頂きました。
ぼくは現状、仕事における内省を、
普段の要領で行い、心が壊れかけています。
この事実から、浅川さんが仰った【✳️普段の内省】と【仕事における内省】には明確な違いがある、という言葉には強い納得感がありました。

ですが、その違いを完全に理解しきれておらず、
今後どのような切り分け方で内省を行うべきか、
悩んでいます。

浅川さんの意図は【仕事における内省】は成果を出すためにのみされるべきであり、感情をそこに持ち込むべきではないという事ですか?(人と向き合う仕事である以上、成果を出す為に感情に踏み込んだ振り返りが必要な場合はあると思いますが)

つまり、【感情用】【成果用】で分けて内省すべき、という事でしょうか。改めて考えをこ共有いただきたいです。

✳️普段の内省 = 目に映る全ての事柄に対しての自分の感情変化を客観的に捉える⇨理想とする在り方と比較する⇨差を埋める為に取るべき行動を決める⇨実行
以下省略

言葉のニュアンスの違いはあるものの、素晴らしい理解力と言語化力だと思いました。
(ちなみに、今テレアポのバイトをしているらしいですが、自分の弱みから逆算しておこなっているのだと思います。全く同じ考えで僕もネット回線の販売員のバイトを学生時代にしました。)

上記の回答かつ、私が伝えたかったことは下記の4つです。

0.前提として、自分のビジョンや気持ちいいと思うことと仕事における組織のビジョンは同じ方向を向いている必要がある。

1. 人とコトを分けて内省する。

2.ゴールやビジョンには感情が必要で、業務において自身の感情やプライドは邪魔になることを理解する。

3.でも、逃げていい。


0.前提として、自分のビジョンや気持ちいいと思うことと仕事における組織のビジョンは同じ方向を向いている必要がある。

前提として、環境が大事です。

未来のことを言語化している人は、自分のビジョン。言語化してない人は、気持ちがいいと思うことを思い出してください。
それが都度、仕事における組織(=会社)と同じ方向に向いているか考えてみてください。

100%同じは難しいと思いますが、60%も一致していたら良い方でしょう。
そして、時が経つにつれて60%→100%に向かっているか振り返ってみてください。

例えば、僕はビジョンなどありませんでした。ただ、社内で働いていて気持ちいいこと、気持ち悪いことはありました。

ここがあまりにも乖離があると厳しいと思います。
まずは、組織を自分で変えるよう努力してみたり、上司や役員に疑問を投げかけてください。
それで納得できないのであれば、納得できるまで会話をして、ダメなら転職したほうがいいかもしれません。

ちなみにBLAMでは採用時に、それをしっかりと確認して、悪い部分を隠さず伝えているので、その乖離はほぼないと自負しています。

1. 人とコトを分けて内省する。

丁度、質問を受けた際にTwitterでこちらのnoteを拝見し、言いたいことは、ほぼDeNAの南場さんのこの話でした。

https://note.com/narumi/n/n1aeb76bbbe4e

仕事において「人」で内省すると、失敗のたびに「自己否定」をすることになります。
そんなの精神がもつわけがありません。
上記でDeNAの南場さんが言っているように、実績がないときに仕事をしていると「自分のバリュー」のみに目がいってしまいます。
30歳だったらもちろん大事ですが、新卒なら自分のバリューなんて当たり前ですが相当低いのです。

では、どうするのか?人の力を借りるでもいいから、期待された成果をきちっと返すことだけ考えればいいのです。
つまり、「コト」のみに注目します。

おそらく、優秀な学生ほど過去自分一人でうまくやってきた経験を持っていると思います。
しかし社会人、特に社長や経営層になればなるほど、一人の力では何もできないことが嫌というほど分かっていきます。
(そうでなければ組織なんて大きくせずに、自分一人でやればいいのですから)

自分一人の力で動かせる変数なんて、たかがしれています。
仕事での成果の変数は、外部要因5割、社内要因3割、担当要員2割くらいでしょう。

だから、反省のベクトルは自分だけにすべきではないのです。
コト(事象)に対して反省をして、次に自分はどうしたらいいのかを考えて試してみるべきなのです。

ちなみに成果がでると信用を得ることができ、機会が増えて、結果として「なりたい自分」に向かっていることがほとんどです。

そして、この記事のリンク送っただけで内定者から返ってきた返信がこちら。
ほんと素晴らしい理解力だと思いました。

「コトにむかう力」って正に今の自分に必要な力を、言語化していると思います
浅川さんとお話した日から、
内省対象を「行動」そのものから、「行動した結果」に移しています。
結果、以前は「価値がない」と感じたことは、向き合う過程が苦痛でしたが、今はそう感じる事が少なくなりました。
また、価値がないと思っていた事が、真摯に取り組む事で、予想外の何かを与えてくれる(可能性がある)ことにも、気付きました。
気づきは、逐一意味を考えるより、とにかく行動→内省→行動 を繰り返す方が、精神的にも、自身の成長という観点からも有意義だということです(全て内省してしまう自分にとって)

2.ゴールやビジョンには感情が必要で、業務において自身の感情やプライドは邪魔になることを理解する。

では、感情や思考は不要なのか?というと全くそういったことはありません。
基本的に自身や会社のゴールやビジョンは、感情がないと成り立ちません。
そして、その感情に従順なものでないと、継続しません。

また、そこに対して向かう戦略や実行の設計や改善は、間違いなく、自分の感情を含め、長時間の思考をし、客観的に物事をみる力が必要です。

しかし、正直、実行業務でというところでは、感情や長時間の思考はあまり意味をなさない。むしろ邪魔になることもあります。

なぜなら仕事は一人でするものではないからです。
では、仕事において価値があるものは何なのか。
それは他者の期待を言語化し、期待に最速で120%答えることです。
(特にベンチャーほど)

ただ、若手で期待を言語化するスキルはそこまで求められません。
なぜなら、そこまでの信用をして仕事を依頼することは、依頼者にとってリスクがある為です。また、仕事ができる人ほど、期待を言語化してから仕事を渡します。

例えば、
「いつまでに○○して。」
「CPAを○○円以下にするように広告を運用して。」
「10アポ獲得して。」

とにかく早い実行をおこなう際は、客観性や思考は不要、むしろ邪魔になることもあると思います。(相手のことを考えることや、道徳性を考えることは重要)

私の例でいうと、
感情や思考から「人脈や外部の情報を取り入れ続けないといけないから、自分は会食は月〇回は少なくとも行くべき」という判断を事前にしています。

しかし、会食が苦手ですし、できる限りやりたくありません。
当日なんて朝起きた時から憂鬱です(笑)
でも、感情と思考から決めていることなんで、心を無にしてなんとしても実行します。
もし、会食の当日に客観的に考えると、自分の負の感情から、
「無駄じゃない?」というバイアスのかかった判断をとってしまうかもしれません。そのため、決めたことは感情を入れずに必ず実行するのです。

その後、再度客観的に振り返ります。すると、やっぱり大事だったな。とか、この期待値は以上の場合は仕事より優先しようという判断や振り返りができますし、実際にやってみないとその振り返りができません。

経験が少ない中での想像なんてたかがしれていますし、それを若いころに続けると悪い癖がつきます。

3.でも、逃げていい

つらつら、書きましたが、でも逃げてもいいです。
上記の話は全て、自分に最低限の自信があるときの話だと思います。

一番、心が折れてしまう人は真面目過ぎて、逃げるという選択肢がない人だと思います。
そういった人は、逃げる選択肢を持つだけで、心が強くなります。

私は、大学生の時初めてアルバイト応募の電話をしたのですがその際、言葉遣いを注意され、その時に心が折れて面接前日に断りました。(心弱w)

一方で、逃げ続けるとそれはそれで自己肯定感がなくなって、心が衰退するのでバランスだと思います。

新卒の時、私は長時間の説教とかもされていました。
その時は、簡単に逃げれないので俯いたまま「この人、暇なのかなー?」とか思うようにしていました。このころにスルースキルは身に着けたと思っています。
宇垣アナのマイメロ論が参考になると思います(笑)

「私はマイメロだよ~☆ 難しいことはよくわかんないしイチゴ食べたいでーす」と思うようにすれば、大抵のことは対処できる。
https://netatori.com/ugaki-maimero/

ようは、全部自分の責任と反省にすべきではないのです。
全ての事柄は複雑な要因による結果です。

もちろん、自分の力不足や失敗もあるとは思いますが、それによってこれだけの負の結果が起きてしまう状況「コト」が問題なのです。
しかし、それは他者のせいにも自分のせいにしてはいけません。

それを自分で変えていくにはどうしたらいいのかを考えるのが正しい内省の仕方で、自分の○○が悪いといった内省は無意味だと思います。

最後に

BLAMや多くのベンチャー企業は、個人の成長しやすい環境です。
裏返すとそれだけの機会と責任を与えている、与えざるを得ないからです。
(それはその場の環境の問題かもしれませんし、求められる成長スピードの問題かもしれません)

それだけ、厳しい環境に身を置いている、置くからこそ、
辛くなったら逃げる選択肢を持ち、感情と仕事の切り分けをする術を身に着けることは、しごと成長していき、幸せな人生を送るにあたって必須のスキルだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?