見出しシナリオ

柱は立てるもの〔第4回課題〕

シナリオセンターの通信講座を受講しています。

4つめの課題を提出しました!パチパチパチ(拍手の音)
ツイッターをご覧の方はご存知の通り、実は最近返却から提出までのスパンがとても短いのです。
適当にやっているわけでもなく、お話を考えるのが楽しくてしょうがなくて早く提出してしまうのですが。
(先生、いつも丁寧に見てくださってありがとうございます!)

前回の課題は、結構頑張って書いた甲斐もあり、素敵なコメントをいただいてしまいました。わーい☺︎

もちろん提出した課題には色々と赤を入れていただいて「もっとこうしたらどうでしょうか」と、シナリオをもっと良くするためのご提案をいただいております。とても嬉しいです。
(noteで公開している文章は、添削前のものです)

✏︎ ---

ところで、皆さんは「シナリオの柱」というものをご存知でしょうか。
柱とは、シーンの一番前に書き記す、場所や時間を示す1行の事で、一番頭に「◯」をつけて柱とします。

前回の課題の講評にてご指摘いただいたのですが、私のシナリオでは、駐車場(外)から車内(中)に移動しているにも関わらず、分けて柱を書いていなかったのですね。

講評には、もう一つ柱を立てましょう、との旨記載がありました。
なるほど、柱は立てるものだそうです。
なんだか素敵な表現だなあと。

文学的表現をギリギリまで削るべきシナリオですが、シナリオの一歩外ではこういった素敵な表現が存在しています。
そんなことに気づいた第3回課題でした。

 ✏︎ ---

実は、毎回与えられた課題以外に自分でテーマを作って、どんな風に書いたらリアルに表現できるかな、ということを試行錯誤しています。

「夜の足音」では光を表現してみました。
「非計画犯」では音の活用を試みました。

まだ本文のページ数自体がとても少ないので、あまり詳細に書けないのが残念な所です。
どんな風景がスクリーンに映し出されているのかを思い浮かべ、鮮明なイメージをそのまま原稿用紙に書きたいと思っています。

今回設定したテーマは何かわかるでしょうか。
次回の更新で振り返ろうと思います。

4回目の課題は「イライラしている人」
200字詰原稿用紙3枚のショートすぎるショートをお楽しみください。


「いつものカフェ」

** 人物**
水野勇人(35)詐欺師
戸田彩(21)ギャル
鈴木美加子(21)彩の友人

◯喫茶店・店内
壁際の席で水野勇人(35)がスマホの画面を見せながら女性に説明している。
離れた窓側の席では戸田彩(21)と鈴木美加子(21)が大声で談笑している。
水野「登録するとすごい勢いで利益が出て、例えばね、僕がもし」
美加子の大きな笑い声。
水野、彩と美加子を一瞥してから目の前の女性に笑顔を見せる。
水野「例えば僕が、1ヶ月サービスを」
彩「先週の土曜日だよ!この席で!」
笑顔の水野。
水野「1ヶ月サービスを」
美加子「たかし面白すぎん?」
水野「サービスを」
美加子と彩の笑い声。
水野、ため息をついて美加子と彩をにらむ。
気にも留めない美加子と彩。
彩「でねー、たかし出てった後ウケるのが」
水野の声も大きくなる。
水野「今始めないと本当損だから」
彩「隣で明らかに詐欺の話しててー」
水野「とりあえずダウンロードしてみてよ」
水野・彩「『マネーチェンジ』ってアプリなんだけど」
静まる店内。
水野を見る彩と美加子。
彩「あ」

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?