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こんな夢を見た・20210114

こんな夢を見た
やたらと戦争が怖いんだけど…というとそれは前世の記憶というやつだよ、と言われる。
(誰に自分が言っているのか?自分の母親のような、全く関係ない人のような…)
自分は妹と一緒に終戦間際に空襲(原爆らしい)にあって、妹はその日に自分も翌日に亡くなっているという。
何のことだろう?と思っていながら窓の外を見る。
高圧線の鉄塔がすぐ近くにある。
前世の自分は軍に関係のある仕事をしていたとかいろいろ話を聞いているうちに自分は前世の自分になっている。
自分は久しぶりに家に帰って来ていた。
妹とふたりで遠方のに使いに行ってほしいと言われる。
母親が妹が心配だから是非ついていってほしいという。
妹はおかっぱ頭の痩せた女の子で、年は15〜6といったところか?
髪を切るのにお金を借りたから、お使いに行ってチャラにするのだという。
自分はあんまり乗り気ではない。
電車に乗って出掛けることにする。
制服(軍服とは違う服だったが)から私服に着替える。
自分は普段家にいないから、自分の服を探していろいろ箪笥を開けても見つからない。
ようやく見つけた自分の服は上下ともカーキーグリーンだった。
それを着たら妹が顰めっ面するので、妹とお揃いの白いシャツブラウスに紺色のスカートに着替えた。
駅に行くまでの間、自分はその前世の光景が珍しくキョロキョロあたりを見ている。
車のハッチバックが開いていて、何かと思って見たらブラウン管テレビが付いていて、少し痩せた雰囲気の中井貴一さんが何かを話している。
それは今なのか?前世なのか?夢の中で自分は悩む。
「うん。これは前世だ」夢の中で確信する。
そこで自分は今の自分に戻る。
自分は、何か古い書き物を見ている。
筆で書かれたそれには妹が8月14日に亡くなっていること、自分も翌日に死んだことが書かれてあった。
今日は8月14日だ。
前世の自分が愕然とする。
電車の中で、自分たちの叔父という人に会う。
叔父は少し汚れた黄色いシャツを着ている。
誰かが電車の中で、「シートの前の電気配線を切断しろと言われた」と言っている。
叔父はその人を案内して「これのことじゃないのか?」と言っている。
乗降口付近のシートの背もたれに巻かれた電気コードをその人は切る。
でも何も起きない。
前世の自分の中に今の自分の記憶がよみがえって、「このままここにいてはいけない」という気持ちでいっぱいになるも、妹はきちんとお使いをしなくてはならないの一点張りだった。
電車を降りて、通りを渡る。
もうひとつ信号を待っているときに、これから起こることをテレビが映し出しているのを見つけた。
妹はそれに気がつかない。
自分は叔父にテレビのチャンネルを変えてくれと頼む。
「まだ始まる前なら、怖いことが起きる前に目を覚ましたい」
と叔父に言う。
叔父は目の前にある荷車のようなテーブルのような台からリモコンを手に取って、テレビに向けてボタンを押すがテレビの画面は変わらない。
「早く、早く」と急かしても画面は変わらない。
台の上に別のリモコンもある。
そのうちドーンと低い音と振動を感じた。
その場にいた誰もが「何だ?」と辺りを見回す。
自分の背後の建物の脇に道があり、そこから幾人かの人がこっちに向かって歩いて来た。
ひとりの若い男の人を見つけて「慎吾、慎吾。無事だったんだね」と言っているが、現世の自分が見た書き物の中に、その男の人も8月14日に亡くなったと書かれてあった。
よくよく見ると、慎吾と呼んでいた男の人の服はボロボロで、全身が腫れ上がっている。
誰もが、その道から現れた人を見て慌てた。
信号が変わって、横断歩道を渡る。
渡っている最中に、再び振動と、今度は爆風らしい風を感じる。
妹を庇うようにして歩き、横断歩道を渡り切った。
そして目の前の建物に入る。
一緒に横断歩道を渡っていた男の人も何人か一緒に入る。
「直接風を受けないのが一番だ。ここにいれば大丈夫」
などと話をしている。
本当だろうか?今ここにいる妹は死ぬというのに。
建物の中でも爆風を感じる。
妹が建物の中なら歩いても平気か?と訊ねる。
若い男の人が「確認してくる」と言う。
妹は自分がこれから死ぬというのに、自分も一緒に様子を見に行くと言い出す。
妹が死ぬところ、悲惨な状態になるところは見たくない。
早くここで目を覚まさせてくれ…

と願っていたら目が覚めた

補遺
目が覚めて、とても息苦しくなった。
そして、これを打つ。
自分には妹はいない。