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黙示録

刈り取られる
古い草を見るように
風は流れて
光に手を伸ばす
それしかないから
みんながそう言ってるから
崖から落ちても
しばらく
気がつかない
刈り取られることを
明確に拒否した
四半世紀前の
大げさに言って
僕のビジョンは
まだ
死の審判を
受けてはいない
あの頃読んだ
まさかが
立て続けに
実る季節に
刈り取られる
古い草を
ただ眺めながら
他人だらけの
街を吹き抜ける
一陣の風になりたい

意地だと
言われようとも

逃げているだけと
蔑まれようとも

信じた道を
僕は行く

後の者が先になる

そんな時代は
もうすぐそこまで
やって来ている

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