見出し画像

起業で一番大事なことは?と問われたら

みなさんは、「起業で大事そうなことあげよ」、と言われたら何だと思いますか?

イメージでもかまいません。


アイデア? 
戦略? 
チーム? 
プロダクト? 
オフィス? 
差別化? 
事業計画? 
・・・ etc.


他も色々と思い浮かびますよね。



僕は自分で実際に起業をしました。

気づけば、脱サラして独立してからもう10年です。


周囲から、起業に関する相談をいただくことが多くあります。

そこで、起業でもっとも大事なことを整理してみました。

今回はビジョンやそういった話ではなく、どちらかといえば戦略的に、

「起業で成功を目指すには何が大事か?」

という視点で整理しています。





なぜ、このnoteを書くのか?


最近、OB訪問をよく受けています。

そういう季節ですよね。

また、今年も高校での起業セミナーの講師をすることが決まりました。

ちなみに、去年は以下のような取り組みをしました。


他にも、知り合いから起業をしたいと思っているという相談をいただくことが、しばしばあります。


なので、自分自身でも振り返ることがよくあるので、今回noteにまとめた次第です。



何が大切か?



一般的には他のことが重要と思われている


振り返って思うに、起業でもっとも大切なことは、今回書くポイントかなとは思います。

今思えば、かなりストレートなこと、シンプルなこと、だと思います。

しかし、意外にもこのことを最重要だ!と明言している情報は見かけない気がします。


それよりも、

「差別化」

「独自性」

とか、

「ビジネスモデル 」

などの、なんだかどっかで聞いたようなこと、MBAの本とかで出てきそうなことが、重要だと言われているように思います。


僕も、起業前は、色々と本を読んで起業の勉強をしてました。

本には差別化が大事とか書いてあるので、そう信じてしまっていました。

しかし、実際に起業してみると違いました。


しかも、僕は、今回述べる本当に大事なことに、最初は全く気づかなかったことです。

起業初期からこのことを知っていれば、かなり遠回りせずに済んだでしょう。


なお、対象の読者は、これからサービスを創るという方向けです。

選択肢があるなら、以下を加味した方が良いとオススメできます。


前置きが長くなりました。🙇‍♂️


以下にどんどん書いていきます。



最短距離の航海


結論:時流に乗ったビジネス分野とする

起業で成功にたどり着くための一番大事なことは、僕はこれだと思っています。


時流に乗った分野で起業することです。

言い換えれば、成長している産業・トレンドの分野と言えるかもしれません。


具体的に言えば、今ならばAIやロボット、ドローン、メタバース、グリーンイノベーション、ゲノムなどなど、めちゃくちゃ数ありますね。

政府も、成長産業はこれだ、みたいな発表は、各省庁ごとにしていますね。

https://eic.obunsha.co.jp/resource/topics/1007/0701.pdf

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/download/shishin/2021/jGaiyo.pdf


こういった成長産業、時流にのっている分野で起業することが、もっとも得策だと感じています。

感じています、と言うか、経験してきました。


なぜかと言うと、以下の通り多方面に対してメリットが大きいからです。



なぜか?


理由

① 社会全体の後押し

まず、成長分野でビジネスをやっていると、社会全体の後押しを感じます。

雰囲気的にもそう感じます。

抽象的な表現だけでなく、出来るだけ具体的に書きますね。

例えば、国や自治体の後押しが凄いです。

より具体的な表現で言えば、補助金、助成金の類が豊富です。

また、自治体によるイベントなども多くなります。

僕の例で言えば、「AI」に取り組んでいるというだけで、自治体のイベントに呼ばれて登壇させて頂いたりしてきました。


また、新たに出会う人であったとしても、成長分野で起業しているというだけでポジティブな反応をして頂くことが多いです。


さらに、メディアの取り上げ方も、圧倒的に多いし、ポジティブです。

記者の方もビジネスですので、新しい話題を求めますよね。

そういった時に、古いと言われている分野よりも、新しく成長していく分野の方が、記事になりやすいです。

メディアに取り上げられると、露出が高まります。

一般的には広告などで自社を広める活動をせねばなりませんが、その費用が削減できるのです。

このメリットは大きいです。



② 顧客

ここは僕の経験の範疇になりますので、どちらかと言えばto Bビジネスを前提にさせてください。

法人がお客様になるイメージです。

さて、お客様においても当然ながら成長を目指しています。

右肩上がりの経営を目指しています。

では、どうやって成長するのか?

様々な手法がありますが、その中の大きな一つで、「新しいトレンドを取り入れる」という方法があります。


そうなんです。

結局、お客様も成長を目指している以上、従来のやり方よりは、新しいトレンドのやり方を好むのです。

例えば、今ならば「DX」ですね。

多くの会社において、経営をよりよくしていくために、DX、DXと言っています。


冷静に考えれば、会社をよくする方法はDXだけではないのです。

しかし、上記①と通ずるのですが、メディアが「新しいトレンド(例えばDX)で、どこどこの会社が成果を出した」と記事にします。

それを見て、「ああ、我が社もDXせねば」と思うのです。

このように、トレンドの産業・時流に乗っている分野は、良いスパイラルの中に入っています。


このようにして、お客様も結局は「時流にのっている分野」を求めてくるのです。

となれば、起業する側は、「時流にのっている分野」のプレイヤーであれば、よいスパイラルの中に潜り込めると言えます。

お客様の方から、自社を求めてもらえる。

こんなに有り難いことは無いです。


求められる


③ スタッフ

どの中小企業も「採用」には、かなり苦戦しています。

いえ、大企業でもそうかもしれませんね。

人材市場においては、今はかなりの売り手と言われています。


そんな時、自社はどうあるべきか。

この観点でも、僕は時流にのったビジネスの分野にいることは、かなりの効果を発揮すると経験してきました。


僕は、上述の通り「AI」や「DX」の分野で起業しました。

僕のような小さい会社でも、実は募集をかけるとかなり応募を頂いてきました。

他の起業家からは驚かれたことがあります。

普通、ベンチャーではそんなに求人の応募はないで、と。

僕も、なぜだろう?と思って、応募してくれた方にアンケートを取ったのです。

70名ぐらいの応募者にアンケートを取ったところ、理由のトップが

「AI・DXの仕事を経験できるから」

というものでした。


やはり、「働く側の人」も、当然ながら今後伸びていく成長分野のスキルを身につけたいのです。


おかげさまで、僕の会社では非常に優秀な方と共に仕事をすることができましたし、できています。


このように、採用面でも大きなメリットがあります。


成長分野で成長したい



④ Exit

さてさて、また視点が変わります。

ご容赦ください。


起業のゴールは一般的に3つだと言われています。

倒産と、IPO(上場)、そして売却(M&A)です。


倒産は誰もがしたくない。当然ですね。

上場は、めっっっっっちゃくちゃ狭き門。

なので、現実的にはM&Aがゴールになってきます。

僕も、小ぶりですが、一応M&Aの経験者です。

創業者として、会社の全株の売却、いわゆるバイアウトをしました。


起業前の段階からゴールを意識しておくのは難しいと思います。

でも、できるならば、ゴールは多少は考えておいた方が良いです。


一度Exitした人なんかは、もう起業前から「Exitのしやすさ」を考えて起業するぐらいです。


さて、このように大事なExitですが、この視点でも今回のテーマである時流にのったビジネスであることが、かなり生きてきます。

②の顧客で述べたことと、ほぼ同じ原理です。

バイアウトを想定しても、買い手企業も、成長したいのです。

そして、今後伸びていく成長分野の何かを取り入れて成長を目指すパターンが多いです。

すると、当然ながら成長分野で起業している会社は、M&Aも引く手数多になるのです。

会社を売りに出したら、とても多くの声がかかります。


このように、ゴールから逆算する視点でも、時流に乗ったビジネス分野としておくことは有効です。



上がっていく分野



さて、少し余談です。


「投資家」としての視点での意見になりますが、成長分野でビジネスをすることの大切さは、サイバーエージェントの藤田さんも言及されています。

以下の動画をご参照ください。



まとめ

時流に乗った分野で起業することが大切だと、説明させて頂いてきました。

基本的には、やはり先端テクノロジーが、時流にのっている分野になりやすいとは思います。

それ以外でも、最近でしたら「地方創生」や「少子化対策」など、先端テクノロジーでなくても良いかもしれませんね。


また、起業をお考えになっている方は、既に何かのご専門があるかもしれません。

例えば、自分は人事でずっと仕事してきた、とか。

もしくは、漁師をやっている、とか。


その場合でも、そのような自分の専門と、時流に乗った分野の掛け合わせで起業されることを推奨します。

以下のようなイメージですね。

 自分の専門 × ○○(時流に乗ったテクノロジー)


もちろん、時流にのったテクノロジーを取り入れる大変さはあるでしょう。

ただ、こういったスパイス的な要素を取り入れておくことによって、僕が①〜④で述べてきたような大きなメリットが享受できます。

総じて、得できる判断かと思います。


最後に、ここまでで言いたかったことをスライドで示しますね。


普通の分野で起業すると

普通の分野で起業すると、上のスライドのようになってしまいます。


一方で、

成長分野で起業すると

成長分野で起業すると、真逆の流れが期待できます。


この2つの違いは莫大です。

労力が圧倒的に違います。


もしあなたが起業前で、起業する分野が選べる段階だとします。

そうならば、ぜひ成長分野での起業をご検討されることをオススメします。


また、既に起業する分野を決定済みだとしても、

  その分野 x 何かの成長分野 

のように、掛け合わせで考えてみると良いかもしれません。






今日は以上となります。


ちょっと意外に思われたかもしれません🙇‍♂️


ご容赦ください。


冒頭に書いたような、独自性やチームも勿論大事です。

でも、僕の経験から言って、トップを挙げるなら今回書いたことになります。


これから起業や、新しいビジネスを考える方に、少しでもヒントになれば嬉しいです😃


今日も読んで頂いて有難う御座いました😃


#起業
#仕事
#スタートアップ
#ビジネス
#私の仕事
#ベンチャー

この記事が参加している募集

仕事について話そう

最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!