【32/211→16/211→(8/211)】
ってことで、あまり眠れなかったんだけどね。
前半2-0リードから後半2-2まで追いつかれ、アディショナルタイム終了ギリギリに得たコーナーキックからのカウンターでベルギーに負けたあのロシア大会から4年半。
昨夜のクロアチア戦は、その4年半前よりも勝てるチャンスが確実にあったと思うので、ほんと、残念だし、悔しいです。
が、ワシなんかより、あのピッチに立って日の丸背負ってた選手や、ボロクソ言われながらもチームをずっと率いてきた監督の方が、何倍も、何百倍も悔しいだろうなぁ。
4年に1回開催されるこのワールドカップは、同じような周期で開催されるオリンピックとよく比較されるんですけど、なんつーか、格が、名誉が、美しさ、残酷さが違うんすよ。ほんと、金さえあればなんでも買えるこの世の中で、「お金なんかじゃ買えない」ものの象徴というか。例えそれがオリンピック同様、開催そのものがどれだけ商業主義にまみれようが、あの美しいカップが持つ意味や象徴するものは一向に汚れないというか。
「ワールドカップというのがあるらしい」
子供の頃はそれぐらいしか知らなかったというか、そんなのは漫画だけの世界で、日本が本戦に出ることなんて夢でしかなかった(今から40年前の1982年当時、本戦に出れる国は24カ国だった)んだけど、1993年にJリーグ発足→ドーハの悲劇→1997年にジョホールバルでのイラン戦、当時サドンデス方式だった延長の後半、中田のシュートをキーパーが弾いたボールを、詰めてた岡野が押し込んでゲットした1998年フランス本戦の出場チケット(この頃はすでに今と同じ32カ国)。
以降、自国開催含め、今回で実に7大会連続出場するなんて、それだけでもう十分誇らしくはあるんだけど。
この世界は、(カウントの仕方にもよるんだけど) 、おおよそ197もの国や地域に分かれているらしい。ワールドカップに参加できるサッカー協会は国よりも多い211協会あるんだけど、分かれている理由は、歴史的なものだったり、地理的なものだったり、人種的なものだったり、宗教的なものだったり、言語的なものだったり、主義的なものだったりと、それぞれに理由があるから現状がこうなっているわけで、One Love、One Worldといったものにこの先向かうのか、向かうべきなのかは、正直、ワシにはよく分からない。
ただはっきりしているのは、言葉も宗教も主義も人口も文化も違うそれらの国や地域には、ほぼ例外なく、サッカーのナショナルチームがあり、地域ごとに分かれてはいるけど、4年ごとに、同じルールでこのカップを目指す。わずか4週間の本戦のために、2年もの年月を予選に費やして選ばれるのはたった32カ国。
ワールドカップなんてなくても人は死にやしないし、飢えもなくならないんだけど、ここまで清々しくて馬鹿馬鹿しいまでに「平等」な競争システムは、多分、もう人間には作れないと思うのだな。
各国代表のサッカーを見てると、お国柄というか、国民性というか、なぜ地図に国境線が引かれているのか、隣国同士は決してくっつかず、国が分裂したりするのかってのが結構はっきりわかるし。
新幹線があります。富士山があります。寿司があります。侍がいました。万世一系の天皇陛下がいます。F1のチャンピオンエンジンを作りました。MotoGPのチャンピオンマシンはずっと日本製でした。宇宙に行った人もいます。ワンピースもポケモンも日本の漫画です。バイクのメーカーが4つもあります。PearlもTamaもYamahaも日本のドラムメーカーです。
確かに全部誇らしいんだけど。
7回連続ワールドカップに出てます。決勝トーナメントに4回も進出しました。もし日本のことを、日本人のことを知りたいのなら、日本代表がサッカーでどういう戦いをするのか見てください。
言葉なんて通じなくても、これで十分なのがワシは一番誇らしいし、他のスポーツや文化じゃ、きっとダメなんすよ。
ベストエイト、ほんと、進んでほしかったなぁ。お疲れ様でした。
結論:
あ、もちろんTotoは惨敗でしたw
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?