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【高専体験記 その2】 高専生活5年間で学んできたこと

私は2009年に福島高専の現化学・バイオ工学科に入学しました。

その後、高専専攻科へ進み、高専にはトータル7年間通学。
最終的に学士として社会人になりました。

今回も高専を受験するかを悩んでいる方に向けて、高専に入学してから5年間の経験をシェアできればと思います。

高専に入学した理由を振り返った記事もありますので、こちらも参考になれば嬉しいです。

高専1年はとにかく化学、数学、物理、英語、実験、レポート作成をやりまくった

高専に入学してまず思ったこと。

皆んな賢いな〜。これ、やっていけるのか?

なんて言うんでしょう。
勉強ができるというか、地頭が良い人が周りに多かったんです。

授業中とか、宿題をやっている中で、一人ひとりの考え方にセンスがあるというか、基礎学力高いなという感じでした。

この中で化学、数学、物理、英語など、1年目から勉強にも、周りの人にも飲まれまくりました。

特に化学に至っては入学式から絶望。

一発目の化学の授業で先生に言われた一言。

春休みの間に化学の教科書は全部読み込んできたよね!
買った教科書は授業では使わないので、今日からは東工大で使っている教科書で授業進めます!

とんでもないところに来てしまった…
という想いが強かったんですが、今振り返ると、社会なんてこんなことばかりなのでスパルタでありがたかったなと思います。

数学に関しては、4月から三角関数とやらをやり始めました。

ここでの先生との出会いが良くて、公式は全て導出しなさい!という先生でした。
導出する中で論理的思考が養われたので、数学、そして物理も苦労はしなかったです。

プラス英語もやりまくりました…。
英語はとにかく教科書の文章丸暗記ばかりやっていました。
(数学で養った論理的思考はどこへ行ったという感じですが。)

高専2〜3年生はとにかく理系科目を徹底的に叩き込みながら、実験&レポートの量が膨大になる

高専2年生になると、専門である化学系の教科のレベルが大学1〜2年生レベルになってきます。

これにプラスして実験の量もめちゃめちゃ増えていきました。
レポートも毎週、毎月書きながら、中間テスト、期末テストに向けた勉強をし、部活も頑張る。

期末テストも多い時は14教科ほどあって地獄だな〜と思いながら、部活も頑張って、なんだかんだ充実しまくりの2年間でした。

今振り返って思うのが、実験するための計画書作成、レポート作成、マルチタスクをこなす力など、社会に出て大事なスキルを学びまくりました。
本当にやっておいて良かったなと思います。

高専4、5年生は化学分野に特化した勉強&研究の毎日

私は化学科に属していたので、化学工学、有機化学、有機合成化学、分析化学、物理化学、無機化学など、化学系に特化した勉強をしまくりました。

そして19歳の時から研究が始まります。
研究テーマは自分で決めます。

私は化学工学と有機化学が大好きだったので、「廃タイヤを燃料として使うための簡易ボイラーを開発しよう」というテーマで、ボイラーとタイヤの基礎研究を約1年半やりました。

研究発表の週は、研究室に泊まり込みで対応したことを今でも覚えています。

まとめ

高専5年間で専攻した化学を学びまくったとともに、実験するための計画書作成、レポート作成、マルチタスクをこなす力など、社会に出て大事なスキルを学びまくりました。

当時は何のためにやっているのか、やっている意味があるのか、めちゃめちゃキツいと思っていました。

今振り返るとめちゃめちゃ良い環境を提供していただいたなと感謝です。

めちゃめちゃキツいですが、めちゃめちゃ楽しいし、力がつきます。
そんな5年間でした。

簡単にまとめすぎましたが、ざっくり経験してきたことはこんな感じです。

是非、参考になれば嬉しいです。
気になることがあれば何でも答えますので、コメントください。

以上です。

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