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Mid Stance(立脚中期)からTerminal Stance(立脚終期)に着目せよ

こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は、臨床現場などでよくみる『歩行』について、個人的な見解をお話しさせて頂きます!

歩行周期は以下のように分けられています。


(ランチョロス・アミーゴ方式)


みなさんは、どこをポイントにおいて歩行観察をしていますか?

私はまず、Mid Stance(立脚中期)からTerminal Stance(立脚終期)をポイントにしてみるようにしています。

なぜか。

それは、Terminal Stance(立脚終期)に代償動作が出ることが一番多いと感じているからです。


Terminal Stance(立脚終期)は以下のようになっています。

Terminal Stance(立脚終期) 踵離地から反対側のIC(初期接地)まで


そして、Terminal Stance(立脚終期)では、母趾に体重の半分の力が加わる可能性があります。

踵に加わる圧力はInicial Contact(初期接地)時が最大で体重の70~100%、もしくはそれ以上の圧力が生じ、Terminal Stance(立脚終期)に近づくにつれて、母趾や足趾に加わる圧力が増大していきます。そして、踵に加わっていた約50%の圧力が母趾に生じると言われています。

Terminal Stance(立脚終期)の役割としては、

・歩幅の確保
・クリアランスの維持
・効率的な振り出し

の3つの役割があり、これらが不十分になると、

・歩幅の減少(歩行スピードの減少)
・クリアランスの低下(転倒リスクの増大)
・非効率な振り出し(努力量増大)

などが起きてきます。

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