こんばんは。こがめです。

唐突ですが人気インスタグラマーになるには「統一感」が必須だそうです。
特に女子ウケするのは「明るい」「白っぽい」「ふんわり」な写真で統一すると良いそうです。

では、私のInstagramを見てみましょう！

アカン、、、「暗い」「いろんな色」「コッテリ」・・・見なかったことに・・・

気を取り直して、そんな人気の写真にするレタッチ方法です。

レタッチのサンプルはこちら

Before

After1（透明感バージョン）

After2（ゆるふわバージョン）

単純に露出を上げるだけではなく、ふんわり明るいけど諧調豊かで透明感もある写真を目指します。

今回はPC版 Lightroom Classic CCでの手順となりますが、使う機能を限定しているのでモバイル版の Lightroom CC（無料版）でも同じことができます！

以下のように使う機能を読み替えていただければ、モバイル版とほぼ一緒です。

PC版 Classic CC→ モバイル版 CC
「基本補正」→「ライト」
「かすみの除去」→「効果」-「かすみの除去」
「HSL/カラー」→「カラー」-「混合」

モバイル版の詳細手順は後日ノートにまとめてみたいと思いますので、乞うご期待！

■目次
【PC版 Lightroom Classic CC】
・基本補正
・HSL/カラー
・仕上げ

■基本補正

ここからスタートします。

相変わらずちょっと暗めに撮ってますが、露出も手順の中で調整するので大丈夫です。

いつもは自動補正を使いますが、今回はすべて手動で行います。
各項目を調整するとどのような効果があるのか勉強になると思います。

かすみの除去

いきなりですが「かすみの除去」を使います。
この機能はぼんやりした写真を引き締める効果で使うことが多いのですが、逆にふんわり感を出すときにも使えます。
ハイキーの写真にしたいときは便利です。

とりあえず「-32」としましたが、ハイキーにしたければ「-30」前後と覚えてください。

結果を見て最後に調整しても構いません。

露光量
写真全体の明るさを決めます。
最初に適正な明るさを判断するため、ひとまず「コントラスト」を-100にします。

ぼんやりした写真になりますが気にせずに。

この状態で「露光量」を調整します。
左に移動すると暗くなり、右にスライドすると明るくなります。

「露光量」をスライドし、ヒストグラムの山が左右もっともバランスよくなる場所を探します。これくらいですね。

これが適正露出にする方法なので覚えておきましょう。
この写真は「+0.76」にしたら適正露出でした。

※逆光や太陽が写真内にある場合など、綺麗なヒストグラムにならないことがあります。その場合は写真をみながら調整する必要があります。

適正露出はわかりましたが、今回は明るいハイキーの写真にしたいです。
もうすこし露光量をプラスします。

ヒストグラムの山が右寄りになり、右側の諧調が少し残るくらいまで露光量をプラスします。この写真では「露光量」を「+1.25」でいい具合になりました。およそ適正露出から「+0.5～+1.0」くらいと覚えても良いです。

写真の方はどうでしょう。

空の青さがギリギリ残っています。
また、服の白と船の白の諧調もギリギリ残っています。これくらいがベストです。

太陽が写真内にあったりしてヒストグラムで調整できない場合は、メインとなる被写体を基準にして目視で調整します。↑の写真くらいの明るさを目指してください。

露光量の調整が終わったら「コントラスト」を「0」に戻します。

ぼんやりした感じが無くなりました。

続いて写真に透明感を出していきます。
ちなみに写真の透明感とは何でしょう？
たぶんですが、白が白であり、黒が黒であることだと思います。たぶん。

先に明るい部分の調整を行います。

白レベル

抜け感を出すため白レベルを白飛びが出ないギリギリまでプラスします。
ヒストグラムの山が右側にギリギリ付かないくらいがベストです。
白飛びすると右側の▲マークが白くなるのですぐわかります。

写真で判断する場合は、白い服や白い船体の諧調がかろうじて残っているくらいを目指します。こんな感じですね。

ハイライト
「ハイライト」は明るくなりすぎた部分の諧調を調整することができます。
マイナスにすると諧調が戻ります。

ほとんどの場合ハイライトを-100にしても問題ないのですが、たまに違和感が出る時があります。
この写真も-100にしたら服の諧調にちょっと違和感が出たので、少し戻して「-67」としました。

空の色は後のカラーで調整するので薄くても大丈夫です。
白い服や白い船体の諧調が残っていることを確認してください。

これで明るい部分の調整は完了です。

黒レベル

続いて暗い部分の調整です。
黒レベルを下げることで写真を引き締めます。これで透明感を出します。

ヒストグラムの山を参考に、左側に山がギリギリ付かないくらいまで黒レベルをマイナスにします。

シャドウ

最後にシャドウです。
プラスにしてふんわり感を出します。

この写真の場合はそんなにプラスにしなくても良かったですが、逆光など明暗差が激しい場合はもっとプラスにするケースもあると思います。写真をみながら調整してください。

基本補正だけでここまで調整できました。
明るいですが、諧調も豊かに残っています。

ナチュラルな感じでこれで完成でも良いですが、色味を調整してもうすこしオシャレな感じにしてみましょう。

HSL/カラー

この写真で気になるところは葉のグリーン、空のブルー、肌の明るさです。

グリーンの調整

なぜだかわからないのですが、おしゃれな写真はグリーンの彩度が低いことが多いです。

「色相」のグリーンをプラスすると緑色が強くなり、春夏のイメージとなります。
秋っぽさを出したいならマイナスにすると黄色っぽくなります。

「彩度」のグリーンをグイっと下げます。
新緑の場合は下げない方が良さそうですが、今回はオシャレ重視ということで下げました。

「輝度」のグリーンをちょいプラスします。
ここはグリーンの明るさを調整するところです。
気持ち明るめにしてみました。

空の調整

空の色に対応するのは「ブルー」と「アクア」です

「輝度」から調整すると良いです。
空の青さを出すためには、輝度をマイナスにすると覚えてください。

「彩度」でさらに空の青さを強調します。
やりすぎると違和感が出るのでほどほどに

「色相」で色味を調整します。
「アクア」と「ブルー」をマイナスにするとグリーン系の色になります。
ここは完全に好みです。

肌の調整
肌の色に関係するのは「レッド」「オレンジ」「イエロー」です。

「輝度」から調整すると良いです。肌の明るさを調整します。
一般的な日本人なら「オレンジ」をプラスにすることで明るくなります。
場合によっては「イエロー」も。
※イエローは緑色にも影響します。
レッドを下げると唇の色が出ます。この辺はお好みです。

「色相」「彩度」の項目は完全に好みです。
好みの肌の色にしてください。
オレンジの彩度を気持ち下げると色白にもできます。

これで色の調整も完了です。

空の色がはっきりし、肌も明るくなりました。

■仕上げ

この写真では気持ち抜け感が足りないので、コントラストを上げることにしました。

これで完成です。

もうひとつの「ゆるふわバージョン」にするには基本補正で
「コントラスト」を「0」、「シャドウ」をプラスにします。好みで調整してください。

ね、簡単でしょ？

「基本機能」と「カラー/HSL」だけでここまで出来ました。
ハイキーだけど豊かな諧調があり、柔らかいけど透明感もある感じになったと思います。

Lightroomの基礎的な部分がぎっしり詰まっていますので、いろんな写真で試して練習してみてくださいね。

気に入っていらだけたら「いいね」や「フォロー」、SNSで拡散していただけると嬉しいです。
また、タグに #こがめレタッチ と付けていただければ、拝見させていただきます。

それでは、また！