薔薇のなかの蛇(ネタバレ有り)

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大好きな理瀬とヨハンが帰ってきた!!

ワクワクしながら読み進めて、だんだん登場人物の描写が明らかに…わぁヨハン(≧∇≦)

古い納屋を改造した、趣きのありそうな、雰囲気のあるスタジオで訪問者の男から猟奇殺人事件の話を嬉々として聞くヨハンのパートと、理瀬が偶然訪れる事ができたブラックローズハウスでの事件のパート。

理瀬はやっぱり華があるというか、考えてる事が他の人とは違うし、何でもお見通しのようで存在感が半端ないです。『なんで禍々しい、美しさ。』理瀬にピッタリ!!

ただ美しくて聡明なだけではない『彼女はまるで美しい剣の鞘だ。中にはよく切れる刃が入っている。』『たぶん、俺は気配を感じているのだーーこの娘の中に「敵」の気配を。』そうそう!そんな不穏な気配を醸し出す理瀬♪堪らない♪

所有者でも気づいてなかったブラックローズハウスの構造に気づく理瀬の洞察力も素晴らしい!敷地内の図も有っても良かったのにな〜^ ^

ヨハンも相変わらず美しいし、天使のような笑顔でキースを困惑させてるんだろうなと、読みながらフフッ♪と思いました。

そしてまさかのアマンダ!やっぱりそれくらいの演技力がないと!これは理瀬もちょっと学んだんじゃないかなと思いました。終盤のアマンダと理瀬が話し込んだ場面で、結構お互い踏み込んだ話もしたのかと思ったけど、そうでもないみたいでしたね。まだそこまではないか。ヨハンもかなり賢いですしね。

ヨハンはどんな顔して『聖なる魚』事件を計画してたのか、どれだけの協力者を手配したのか。

ヨハンが、もうすぐ理瀬が来るからってキースをさっさと帰すやりとりもスマートでカッコいいし♪その後やってきた理瀬もどれくらいカッコよかったんだろうなぁって想像するのもひとつの楽しみです^ ^

そうして何年後かに、それぞれさらに成長した理瀬とヨハンとアーサーの物語にまた出会えるのを楽しみに待ちたいと思います(≧∇≦)

それにしても恩田陸先生、ストーリーを最初に全て決めてないのに書き始めてるって凄すぎる!きっと、登場人物のキャラがしっかりしてるおかげで、それぞれが自分の役回りを知ってるからかなぁなんて思いました^_^




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