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制作時間を確保するための「ワギャスカシ大作戦」

エブリスタで公開している小説(過去作)をnoteでも掲載するという、昔のドラマを平日の夕方に再放送するような挙動をとっている近頃の私。
こういうのを岩手では「ワギャスカシ(沸かし返し)」と言う。

私が小説作品のワギャスカシに手を出した理由は、文学フリマで出す本の制作時間がほしいから。

最近ちょっと、日々の暮らしが忙しい。
これからもっと忙しくなる。
下手をすると5月は創作活動にほとんど手を出せなくなる可能性もある。

なので、なるべく4月中に新刊を用意しておきたいし、noteへの投稿もコンスタントに続けたい。

これを可能にするには、エブリスタで公開していた作品をnoteで再掲載する「ワギャスカシ大作戦」しかないと閃いた(「大作戦」ってほどでもない)。

再掲載といっても、単純に過去作を持ってくるだけ――というわけにはいかない。その過程で必ず軽微な修正作業が発生する。

右から左にコピペするだけなら新刊制作時間ももっととれるだろうが、私の性格がそれを許さない。どうしても過去作の未熟な部分が目についてしまう。――ということは今の私は当時より成長したということで喜ばしいことではあるが。

どうせ気になってしまうなら、直してしまえばいい(あくまで軽微な修正)。修正してからnoteへ上げて、それをエブリスタにもフィードバックすれば、作品の質が向上していく。

それにエブリスタとnoteに作品が置いてあると思えば、バックアップとしても心強い。サービス終了やアカウント凍結などのトラブルに遭っても、どちらかが生きていれば助かる。
もちろん自宅でもバックアップはとっているが、パソコンは不具合が起こるものだし、USBだって劣化する。

「ワギャスカシ大作戦」の目的はまだある。

私は今、とても小説を書きたくてしょうがない。人生いろいろあって一時期小説から離れていたが、ようやくまた小説書きたい欲求が湧き上がってきたところ。

本当は新作に着手したいが、2年ほど小説から離れていたからリハビリが必要。それも兼ねての「ワギャスカシ大作戦」である。
つまり過去作をなぞることで、小説執筆のカンも戻ってくるだろう、という目論見。

いざ「ワギャスカシ大作戦」をやり始めると、もう楽しくてしょうがない。
『サクラサク』『ワラビアンナイト』そして『太陽のヴェーダ』――もともと小説の推敲作業が好きで好きで、一度始めるとその世界から抜け出せなくなってしまう。というか抜け出したくない。

目論見どおり小説のカンが戻って来始めて、新作も書きだしたりしている。

そもそも文フリ用の新刊の制作時間を確保するための「ワギャスカシ大作戦」だったはずなのに。これではまんまと、ミイラ取りがミイラである。

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