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2022/10/16 Cats マチネ感想

 Catsのオーバーチュアは何度聴いてもうるうるしてしまう。今回ゴミ少ない気がしたけど、気のせい? 左端とかだいぶすかすかだったような……。グランパスの帽子はもっと汚れていてもよかった。ゴミなのにきれいに感じた。同行者がスキンブル推しなので上手通路沿い中央ブロックの席を取ったんだけど、上の方がすごく死角になった。空中ブランコのサポートマキャが好きだから身切れてて悲しかった。

 加藤マンカスはとても好みのマンカスなのでうれしい。ダンスが若干遅れたりリフトが怪しかったりしたので、もしかして調子悪かったのかも。わりと上体が立ってて、歩き方こそ静かだったけどだいぶ人間っぽかった。離れたところから全体を見ていて、ちゃんと場を制御している感じが解釈一致。タガーとバストファさんのときにめちゃくちゃ塩対応なのも好き。席の位置的にバストファさんナンバーで完全に隠れてしまったのが残念だった。でも、まったく心のこもってない会釈が見られたから満足。
 加藤マンカスは歌が安定しているので、心穏やかに観られる。ヤクマンの柄が悪いのも好き。デュト様を迎えにいったバブたんの後ろにジェニエニドッツと並んだときの家族感が半端なかった。おばさまナンバーで上手の階段でミストとこそこそしゃべってるのもかわいかった。個人的に加藤マンカスは歌のお兄さんだと思ってる。爽やか格好いい。

 大森タガーも人間だった。ランパスナンバーでお菓子の缶持ってめっちゃ貪り食いながら出てきたの面白かった。途中で誰かに放ってお裾分けしてた。地味ーズの見分けがついてないから、タガーが放ったのはわかっても誰が受け取ったのかがわからない……。お裾分けは大森タガーしかやらないって同行者に教えてもらった。

 押田ミストはもう小柄というだけで百点満点なのに、めちゃくちゃ踊れるので一万点くらい献上したい。すべてのジャンプに余裕がある。何も無理してない。自然に振る舞うだけなんですねわかります。常にぴょんぴょんしてて元気があり余っててかわいい。マンカスの開会宣言、声がするまでずっと客席見てて慌ててマンカスに向き直るのがかわいかった。おばさまナンバーでタップに出たくてそわそわしてるのがかわいかった。少年みが強い。
 個人的にミストは天才肌で、他の猫と一線引いてて、ちょっと無表情気味なイメージがある。押田ミストは始終にこにこしてて、私のイメージとはちょっと違うんだけど、もうかわいいから何でもいいです。かわいいしか言ってない。
 女子に混じって踊って違和感ないのもかわいい。とにかくかわいい。ミストナンバーで歌わないのさびしいなって思ったけど、「変わったことはしてない。自然に振る舞うだけさ」って自信満々に歌ったあとに布ぎゅっがあるよりは、タガーにひたすら持ち上げられた臆病な子の方が話の筋は通るから、よかったかもしれないなぁと思い直した。ご挨拶のときのポーズがかっこよかったし、カテコのとき腰の辺りでハート作るポーズがかわいかった。ミストナンバーで上手階段に座ってるデュト様に結構なスピードで駆け寄るのもかわいかった。デュト様好きなんだな。少年みが強いので、バブたんと合わせて孫が増えたみたいでよかった。
 何より御三家が並んだときに大きい小さい大きいになるの最高。拝んだ。私はミストナンバーで御三家が並んでジャンプするのが大好きで、あのために金を払っていると言っても過言ではない。布ぎゅっして、タガーが歌い始めてからちょっと振り返ろうとするんだけど、やっぱり振り返れないのがかわいかった。ヤクマンにめっちゃビビってるのもかわいかった。隣誰だったか記憶がないんだけど、二人してビビりちらかしててかわいかった。

 斎藤マンゴ、ダンス上手だった。長谷川ランペルが謎のかわいさ。何がかわいいのか具体的に言えない。二人で向かい合って腕を持って片方ずつ跳ぶとき、斎藤マンゴが長谷川ランペルを跳ばせて自分のときはほぼ自力で跳んでる感じがして、やさしいなぁって見てた。マンゴとランペルの歌って本当に大変だと思う。感謝しかない。

 ジェリクルソングの姜マキャの第一声があまりにやさしくて穏やかで驚いた。幸福の姿のときもヴィクトリアといちゃいちゃしてたし、このマキャ絶対犯罪者じゃないなって思った。同行者がマキャのときは声がでかいって言ってて実際そうだった。謎ギャップ。「黄マキャのときこんなんで大丈夫か犯罪猫」って思えるのは何度も見た人だけの特権だと思う。ありがとうございます。また来ます。

 今日のメンバーで一番猫だったのが吉村カッサンドラ。常に重心が低い。顔小さいしめちゃくちゃ身体やわらかいし、ダンスも上手だった。ガスのナンバーで上手階段でずっとタンブルといちゃこらしていた。指先でお互いの腕やら手の甲やらをかりかりしていた。なんか吉村カッサが自由に動いていて、吉田タンブルが合わせている印象を受けた。
 ガスナンバーは歌が進むにつれて下手が全員寝るわ、上手聴いてないわで、ちょっとかわいそう。クリューがどこではけるかは追ってた。お着替え組はやっぱ先に出ていくね。

 伊藤ギル歌うまかった。空中ブランコで漕ぐとき脚が高く上がっててきれいだった。野田タントも関野ヴィクトリアも美しかった。猫だった。この二匹の選ばれし者感は半端ない。

 佐々木バブたんはやばいかわいい。声に透明感があるし歌も上手だし、とてもかわいかった。タガーナンバーで上手の通路の真ん中あたりまで来て、舞台装置の何やらぴろぴろしたものを一生懸命もちゃもちゃしててかわいかった。またかわいいしか言ってない。
 バストファさんが台から降りてみんながぽよんぽよんするときに上手階段にいたのにぽよんぽよんして、近くにいた他の猫たちに「えっ? ここ揺れた?」みたいな顔で見られてたのかわいかった。最後の方「みんなでやろうよ」みたいに他の猫誘って歌いに行ってたのもかわいかった。ひたすらかわいかった。グリザに触ろうとしてマンカスに制止されて、しょんぼりしながらマンカスの足をちょんちょん突いてたのもかわいかった。天使。いろんなものに興味があるのにタガーだけガン無視なの受ける。
 
 笠原おばさまは、おばさまではなくお姉様だと思う。かわいいし、すごくジェニエニドッツなんだけど、若い。欲を言えばもっとおばちゃん感が欲しい。グリザに近づくバブたんをめってした後、上手階段でしょんぼりしているバブたんの頭を撫でて「違うのよ。あなたを怒ったんじゃないのよ」みたいにフォローしてるのがかわいかった。

 終わったあとに同行者とあーだこーだ言うのって本当に楽しい。ひとりで見に行ってひとりで浸るのもいいけど、しゃべる相手がいるのはよい。

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