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タウタ的文章トレーニング&話を作るときに気をつけていること

なんかビジネス書みたいなタイトルですね。
マシュマロで質問をいただいたのですが、twitterで書くには長くなりそうだったので、こちらでまとめました。

質問内容
1.文章のトレーニングはしていますか?
2.お話つくりの上で気をつけていることは何ですか?

一度自分のやり方を自分で確認してみたかったんですよね。
送り主様、よい機会をくださいましてありがとうございます。

1.文章のトレーニング

えー……特にしてないです。のっけからすみません。
トレーニング的なことにチャレンジしたときもありましたが、挫折しました。

タウタが挫折した文章トレーニング
・禁止語設定(たとえば、作中で「思う」と使ってはいけない)
・プロの文章書き写し(要するに写経)
・字数制限(○字以内、ぴったり○字で書く)

挫折した理由はですね、書く時間がなくなるからです。
書き写しは特にそうですね。自分の作品が何も進まない。
「今日も何も書けなかった……」というのが続いてやめました。
禁止語設定も字数制限も、書きたいように書けないのが嫌でした。
とにかく、書きたいものを書きたいときに書きたいだけ書きたい子なので。

1’.トレーニングの代わりに(参考です)

トレーニングはしていませんが、文章で気をつけているのは、読みやすさです。
定義としては、

リズムがいい、漢字/仮名の配分、台詞の配分、読点の位置、文章の長さ、誤字脱字の撲滅、等々
「別に嫌ではございませんから、もう一文読んで差し上げてもよろしくってよ?」と思ってもらえること

です。
とりあえず最後まで読んでほしいんです。
だから、すっごい美文麗文じゃなくてもよくて、「べ、別にもう一文くらい読んであげなくもないんだからねっ」と言いながら最後まで読んでもらえたらいいなぁって。
そのために、つまずきそうな部分はなんとか回避したい。
塵ひとつ落ちていない大理石の道を1ページ目から最後まで敷いておきたい。
そういうことです。

と言っても、この読みやすさは「タウタが思う読みやすさ」なので、万人には通用しないです。
感想でわりと読みやすいとお褒めいただくので、読みやすい方なんだろうとは思っています。
読みやすさってどうしたら鍛えられるのかわからないんですが、

一人の作家の本を連続して読まないこと

は意識しています。
一時期『吸血鬼ハンターD』にハマって読み続けていたら、見事に文体が移りまして……これまずいな、となったんです。
そこから同じ作家の本を連続して読まないようにしました。
副作用として何の特徴もない文体になってしまったので、あくまで参考程度にしておいてください。

2.お話つくりの上で気をつけていること

これは明確にあります。

読者を納得させること

小説の書き方的な本には「作者は謙虚に」「読者を操ろうとしてはいけない」とよく書いてあるのですが、タウタはこういうのできません。
私に見えている景色――萌えや尊さ――を共有したいので、ぐいぐいリードしていきます。
もう少し言うと、

読者を納得させる=読者に違和感を覚えさせない

でしょうか。
たとえば恋愛もので、次のようなストーリーがあるとします。

①AとBが出会って、お互いに興味を持って、深く知るようになって、
 好意を抱くようになって、恋人になる
②AとBが出会って、ケンカして、ケンカして、ケンカして、恋人になる

ふたつめ、意味わからなくないですか?
え、どこで好きになったの? 殴られて意識混濁した? 大丈夫?
すでに恋人になっていて、「あの頃はケンカばかりしていた。どうして互いに好き合うようになったかはもう思い出せない」ならいいんですけど、これから恋人になるならそれは駄目でしょう。

たとえばAがBの「やさしいところ」を好きになるなら、BがAにやさしくしているシーンが必要です。
じゃないと、終盤にAが「Bのやさしいところが好きだよ」って言っても、読者は「は??」ってなります。
その「は??」を阻止したい。
だって、最後まで読んでもらいたいから。
結局これですね。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
今、最後まで読んでもらえたので、すごくうれしいです。
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