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韓国ドラマに捧げる #推し短歌

 私の「推し」は韓国ドラマです。ご多分にもれず、コロナ禍で、まずは「愛の不時着」にハマりました。noteでも「愛の不時着ノート」を7回にわたって書いておりますので、よかったらそちらもぜひご覧ください。

何度でも見るドラマありあの人が元気でいるか確かめたくて

 「愛の不時着」は実に七周しましたし、「梨泰院クラス」や「ヴィンチェンツォ」など三回以上見たドラマも結構あります。ストーリーは知っているのに、なぜ? と聞かれることもありますが、ストーリーを知っていてもまた見たくなるのが、魅力あるドラマではないかと思います。登場人物たちが、ドラマの世界で、変わらず元気に(あるいは悩んだり怒ったり)しているのを確かめて、自分も元気をもらいます。ドラマの世界から帰ってきた時には、日常も輝いて見えます。瞳が少し潤っているから。


韓国語の意味わからねどお別れの場面に多く聞く「マジマグロ」

 字幕で見ているので、韓国語も耳に入ってきます。サランへ(愛してる)は有名ですが、コマオ(ありがとう)やチェーサハムニダ(ごめんなさい)などは、なんとなく場面から意味を想像して覚えました。マジマグロは、調べてみると「最後に」といった意味のようですが、どうしても「本気のマグロ」のように聞こえてしまって、シリアスな場面で気が散ることも、しばしばです。


早く見たいけれど見終わりたくはない最終回を待つ日曜日

 ドラマをリアタイしているときの気持ちを詠みました。思い入れを持って視聴し、放送が待ち遠しいドラマほど、終わってしまうのが名残り惜しいもの。結末はもちろん知りたいので、最終回というその時が早く来てほしいような、でもずっと来てほしくないような……複雑な心境になります。韓国ドラマではありませんが、先日VⅠVANTを見たときも、こんな気持ちになりました。ちょうどVⅠVANTも日曜日の放送でしたね。


初出
1首目・2首目:「短歌研究」2022年1月号
3首目:X(Twitter)に2021年5月2日に投稿した作品を推敲しました

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この文章は、noteが開催する「#推し短歌」の参考作品として主催者の依頼により書いたものです。
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