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学校対応の心得八つ ~オルタナティブ教育のはじめかた~|サイトマップ編

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 学校対応は、どこのご家庭でもドキドキするものではないでしょうか。必要以上に構えることはありません。家庭やこどもは学校のお客様ではないし、先生は児童生徒の指導者であって、ご両親保護者の先生ではありませんね。かといって、やはり必要以上に気持ちを負けまいと意気込むあまりに尊大な態度をとるのはいわずもがなですが、とにかく引け目を感じなくていいのです。不自然な態度によって、伝えるべきことを伝えられなくなることのほうが親子のためにもなりません。もちろん他の児童生徒や先生のためにもです。

 人間として対等な関係であること

 互いの協力をおしまず、おとながおとなとして、その中心にこどもをおいて護ると心に決めること

 おとなとして、こどもに伝えたい大切な《人としての心得》ではないでしょうか。そしてそこだけは譲れないという意地ではないでしょうか。

 多くの家庭で、学校対応でのこじれを見聞きすることがあります。教育観や人生観、こども観の違う大人同士が話し合うのです。価値観が違うのだという前提を持って、ひとつひとつ発する言葉の持つ意味の共通認識を丁寧に確認していく作業はもっとも大切な項目になります。
 都会では通じるかもしれない方法も、人間関係の深い地域では逆に作用に働いてしまうことは多々あります。逆も同様です。
 また学校の先生が公僕であるという認識も薄い人が多いように見受けられます。公僕ゆえに「伝えておかなければならないこと」が形式上もあるものです。それらを「確かにお聞きしました」と儀礼的に受け止めるステップも必要なことがあります。そのうえで、個人としての意見と学校としての意見を分けてとらえてくださる親・保護者であることが初めて伝わります。
 先生としても、学校に毎日登校している子もそうでない子も、大切に想いたい気持ちがあります。そして公教育という性質上、平等である態度を示さなければなりません。
 相手の立場に立って考えるということは、相手が置かれた立場についてよく知ることから始まります。そして、人との対話は一方通行では成り立ちません。
 合意形成に向かって、我が子のために、学校で話し合いをするためにどのような情報が必要なのか、知り、探し、理解する手助けに、この『八つの心得』を思い出していただけたらと思っています。
 学校への話し合いの目的は、権利を主張したり、要望を押し通すことではありません。こどものために学校と家庭で、バランスをとりながら、話し合いを続けていけることをいちばんの目的におくとよいのです。
 必ずしも理解し合う必要はありません。
 ただ知り、着地点を互いに探っていきましょうという姿勢です。距離や時間を置くことも必要ならば、具体的に伝えることを心がけるとよいのです。
対話はこどもが聴いても、それを初めて聴く人にも分かる言葉を選ぶことを意識すると、大きな手助けになります。共通認識の無い単語を時間を短縮するために安易に使うことは、誤解を拡げるだけだからです。



 学校への不信感がぬぐえないとき、学校への責任を追及したいとき、そしてその執着から逃れられない苦しみに絡み取られていると感じているとき。まず安心して心の内のなにもかもを吐露できる場所が必要です。客観視できる機会あるいはそれを手助けしてくれる人が必要不可欠です。


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