3.「なぜやるのか?」を考えることの大切さ

「なぜやるのか?」

前回、「幸せに働くとはどういうことなのか?」の中で、日々の仕事の時間の中で、なぜこの仕事をし、どういうことを目指していきたいのか?という思いがあるからこそ日々前進するための「強さ」が醸成されるのでは?ということについて書かせていただきました。この「強さ」を醸成していくために大切な「なぜ?」の部分について、今回はまとめてみたいと思います。

サイモン・シネックのゴールデンサークルの考え方

サイモン・シネックという方のTEDの有名なプレゼンテーションで「優れたーリーダーはどうやって行動を促すか」というものがあります。詳細はぜひこのTEDの動画を見ていただきたいですが、優れたリーダーや組織は、全ては「何のために」という質問から始まり、「なぜ?(why)⇒どうやって?(how)⇒何を?(what)」この流れが他にはない力を得るという考え方です。通常はこの逆向きの具体的なところから始めがちになってしまいますが、何のために?何を信じているのか?人は「何を」にではなく「なぜ」に動かされるという考え方です。
この動画の内容をどう解釈するかはそれぞれだと思うのですが、私はすごく大切なことを説いてくれていると思うのです。人は自分自身の中にある「なぜ?」の部分に突き動かされるからこそ、ポジティブに前進していけるようになるのだと思うのです。
だからこそ、我々も自分たちのチームで一緒に働くメンバーには自分自身の目的を大事にしてほしいと思いますし、採用する側としても、単に仕事を求める人を雇うのではなく、自分自身の信念を信じ、目的達成のために頑張れる人たちと一緒に働きたいなと思いますし、その力が積み重なってチームの力になるはずです。

「なぜやるのか?」によってゴールが変わる

よくレンガ積み職人の例が出されますが、ここでは別の話で、最近自分で勝手に自己納得した例を。
最近人気の鬼滅の刃。彼らはなぜ鬼を狩るのか?竈門炭治郎がなぜ鬼舞辻無惨に立ち向かうのか?アニメの中で炭治郎が「悲しみの連鎖を断ち切る」と言うシーンがあります。炭治郎が鬼を狩るのは、妹の禰豆子を人間に戻し、そして悲しみの連鎖を断ち切ることで、これが炭治郎の「なぜやるのか?」なのだと思います。蜘蛛巣山の中で、ある鬼滅隊の1人が、「とっとと鬼を切って出世する」という発言がありましたが、その隊員の場合の「なぜやるのか?」は出世するためということになるわけです。
同じ「鬼と戦う」という行為に対してある人は「世の中の悲しみの連鎖を断ち切るため」、ある人は「出世のため」だいぶ方向性が違うわけです。どちらが良いとか悪いではありませんが、仮に鬼滅の刃の主人公が出世したい隊員だったとしたら、おそらく話の流れと結末は変わってきたでしょう。
炭治郎のゴールが妹の禰豆子を人間に戻し、そして悲しみの連鎖を断ち切ることだからこそ、鬼の根源である鬼舞辻無惨にたどり着き倒すことが必要なわけで、その明確な目的があるからこそ、彼の「強くなりたい」という日々の行動の根源になり邁進していくことができるのだと思うのです。

ここでは1つの例として鬼滅の刃をあげましたが、日常の中でもそれぞれの人が「なぜやるのか?」の理由を持っていると思うのです。この理由こそがその人の行動原理や原動力につながってくるのではないでしょうか。
だからこそ、この「なぜやるのか?」を日々強く持って歩んでいくことが、その後の行動や結果につなげていくためには大切になってくるし、この思いを持ち続け燃やし続けられるのか?が大切になってくると思うのです。

自分なりの「なぜやるのか?」を持ち続けられるか

鬼滅の刃の話は1つの例として、この強さの原動力となる「なぜやるのか?」、これを継続していけるかどうか?それがその人の強さとなってくるための重要なポイントです。この強さを維持していけることが、最終的にはチームや組織の強さにつながってくるはずです。
この1人1人の強さを維持し、チームの力に変えていくことがいわゆるマネージメントと言われているものだと思うのです。今まで取り組んできたその「マネージメント」と言われる部分の取り組みを、少しずつかいつまんでいきたいと思います。




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